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こぼればなし

リカルドは悩んでいた。

先日、アレイドに無茶ぶりされたからだ、サラのなぜ魔犬の耳の先にだけ

長くてフサフサの毛が生えてるの、の質問の答えだ。

どの文献を読んでも、学者に聞いても載ってない、知らないで

まだ答えが見つからない。


急所や弱点は色々載ってるのに・・体長や体重は載っているのに、

繁殖や性質は載っているのに。。。


「なぜ!耳にだけ毛がはえてるんだ~!!」


軽くわからなかったよ~と、言えば良いのかもしれないが

やっぱり大人の威厳というかプライドが許さない、なので

つい会わないように避けてしまう。


「はあ~どうしようかなあ」

ふと顔をあげるとサラの姿が見えた。

もう逃げられる距離ではない、どうしようかと迷ってるうちに

サラが走ってきた。

はじけるような可愛い笑顔で挨拶をしてくれる。


「おはようございます、リカルドさん」


「おはようサラちゃん、走れるようになったんだね」

「はい、すっかり元気です」


おや?これはあの質問を忘れてるかもラッキー!

なわけなかった。

「リカルドさん、魔犬の耳毛わかりました?」

可愛い顔で聞いてくる。


分からなかったと、素直に言えばいいのに、つい嘘をついてしまう。


「あ~ファッションみたいだよ、耳くらいは毛を生やしておこうかな~って感じ?」

信じるわけないよな、と思いつつ泣きそうな気分になる。


「そうなんですね~。魔犬もおしゃれさんなんですね、調べてくださって

ありがとうございました。あ、リサが呼んでいるのでいきますね、さよなら」

手を振りながら、リサのもとに走って行く。


「えっ信じてくれたの、よかった~やっぱり子供なんだな、可愛いなあ」

と安心したリカルドだった。


うふふ、リカルドさん面白いな~。

この世界って魔獣系は討伐対称なだけだからわからなかったんだろうな~。

一生懸命に考えてくれたみたいだし、あんなに泣きそうな顔で言われたら

信じるふりくらいしてあげないとね。


さて大人な対応はどちらかな?



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