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気になって眠れないこと

あれから7日たち、サラもだいぶ回復していた。

アレイドは毎日時間があけば欠かさず花をもってきたので

たった7日で部屋が花でいっぱいになっていた。


「サラ、調子はどうだい?先生からお許しが出たから東の庭園に散歩に

行こうか」


すっかり熱も下がり暇を持て余していたサラは大喜びで早く行こうと

急かす。

「お嬢様、お着換えしてからですよ」

「え~、お庭だしこれでよくない?」

着替えるのもめんどくさいし、早く行きたいしいいのになあ。


リサに言ったのに、何故かアレイドが口を出してきた。

「ダメだよ、ちゃんと着替えて、風邪を引くと行けないし虫も寄ってくるかもしれないだろ?」

虫ぐらい平気なのにな、でもごねてダメだって言われると嫌なので

着替えることにした。


やっぱり抱っこだったけど、確かにまだ歩いていくのは不安なのでおとなしく

抱っこされて庭園にむかった。

久しぶりの庭園は心地よい風が吹きいい気持になった。


この前のようにシートが敷かれてお茶の用意がしてあってクッションの上に

座らせてもらった。


そういえば前の時カートが来たんだっけ、ついこの前の出来事なのに色々あったな~。

カートは元気かしら?

アレイドに怒られたんだろうな~っと考えているとアレイドと目があった。


「そうだ、アーレンに聞きたいことがあったの気になって気になって

夜も眠れないくらいなの教えてくれる?」

可愛く思われるように小首をかしげてみるが、いつもなら優しく微笑んで

聞いてくれるのに、何か複雑そうな顔をしている。


「どうしたの?なにか嫌なことあった?」

「いや、大丈夫だよ。何が聞きたいかわかるからちょっと複雑な気分に

なっただけだよ」

きっとカートの無事をききたいんだろうな、チッ!あいつ喜んでんじゃないか!

アレイドは心の中で毒づく。


〝もしかしてアレイドは嫌いなのかな、だったら聞いたらダメかな?でも気になるし〟


少し離れた木陰に少年が二人隠れていた。

アレイドに陰から元気になった姿を見るだけならと、許されカートとエバンスが

こっそりのぞいているのだ。耳を澄ませばなんとか聞こえる距離なので、小さな声で

エバンスがカートをからかっている。


「おい、カート気になって寝られないってお前の事なんじゃないか、

だったら脈ありじゃん」


「まだ、わからないだろう」と言うカートの耳は赤く染まりかなり期待して

いるようだ。


少し考えて質問をしようとするサラにアレイドが先に口を開くが、

「・・・カー」

サラがかぶせるようにしゃべってきた。

「あのね、嫌だったらいいの、ただ魔犬って体に毛がなくてツルツルなのに

何で耳の先だけ毛があるのかな~って気になって、でもアーレンが魔犬が

嫌いで思い出したくないんだったらいいの気になるけど我慢するから」


「そっち!!」

何か声がしたような気がして振り向くが誰もいないようだった。

気のせいなのかな?

アレイドを見ると肩が震えて笑っているようだ。


「ククク・・命が危なかったのに気になるのはそこか?」

「だって気にならない、ツルツルなんだよ。なのに耳の先っぽだけ

毛が生えてしかも長くてフサフサなんだよ!」

「そういわれれば気になるな」

「でしょう?」

「気にしたことなかったから、そうだな勝手に付いてきてクッキーを食べている

暇そうなリカルドに調べさせよう」


「おれ~!!」

「暇なんだろう」

ガックリ肩をおとしブツブツと文句を言いながらも

「わかりましたよ、どうせ暇人です。まあ、あっちのダメージに比べれば

これくらいお安い御用だな」

ちらりと木陰に目をやればクスクスと笑った。


サラは何のことかわからなかったけど「お願いします」とニコリ笑った。


「で、サラはカートが気にならないのかな?」

先ほどとは打って変わってご機嫌に聞いてくる。


「なんで?アーレンが前に大丈夫っていってたから特に聞くことないよ」

「そうか、ならいい。まだ長く外にいると熱が出るからもう少ししたら戻ろうな」

「はーい」

明るいサラの返事とは裏腹に木陰では一人魂がぬけて倒れ込み涙していた。


クッキーを小さく砕きアリンコにあげていたサラの手が止まりクルリと

アレイドを見ると少し青ざめた顔でお部屋に帰りたいとつぶやいた。


「どうしたサラ?気分が悪くなったのか?」


フルフルと横に顔を振るがアレイドの首に手をまわし顔を首元にうずめた。

さっきまでは機嫌よくしていたのに急に青ざめ元気のなくなった姿に、

アレイドも使用人も慌ててサラを部屋に連れて行った。


魂の抜けた少年と一生懸命に親友を慰める少年2人を残して。。。


フカフカのベットに降ろしてもらいホッとしていると。

「サラ、大丈夫かい?」

アレイドがひどく心配そうに声をかける。


その顔を見て心配させてしまって心が痛んだ。


「心配かけてごめんなさい、もう平気」


ほっとした顔になって頷き、少し眠りなさいと言うと額にキスを落として

部屋を出て行った。


アーレンってキス好きだな~。この世界の人ってキスが挨拶みたいなのかな?

今度、私からもしてあげよう、妹だもんね。


きっと使用人たちに言ったら全力で止められただろう。

あのキスは挨拶じゃなくて下心だと。




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