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妹!?いもうと枠なのぉ!?

馬を走らせ、公爵邸に着くと馬を馬番に預けて足速に

邸の扉の前に行く、扉が開き執事、メイド長以下

ズラリと並んでいる。

「おかえりなさいませ、ぼっちゃま」

長年勤めている執事が声をかけてくる。

「ぼっちゃまはやめないか?恥ずかしいんだがな」

軽く咎めながら着ていた防寒雨を脱ぐとメイドの1人が

サッと受け取る。

「公爵家を継がれるまでは、幾つになられても私にはぼっちゃまですよ」

この執事には幾つになっても敵いそうにないなっと心の中で思う。


「マーサ、あの子の様子はどうだ?」

メイド長に問いかけると

「お熱もだいぶ下がり先程、少し起きてらしたんですが、また

お休みになられていますので先にお着替えをして下さい」

「いや、取り敢えず先に顔を見ていこう」

「でも、まだお休みですしアレイド様もお疲れでございますでしょう」

マーサは止めるが会いたい気持ちが先走っている

アレイドを止める事ができない。

チッ!メイド長にあるまじき舌打ちをしてしまう。

「エマ、ミリー、マリア、リンガー作戦よ!」

「「ラジャー」」

幼い少女を変態もといアレイド様から守らなければならない!

いやいやご主人様に対して不敬だろってことは今は置いておこう。

それより何よりごアレイド様をへんた・・いや犯罪者にするわけには

いかない。メイド長達は決死の覚悟をした。


〝リンガー作戦とは!?

とにかく少女と主人を2人きりにさせないように

必ず側にいる事、出て行って欲しいなっと言う空気も読まず

ひたすらのらりくらりと側にいる。そして主人が不埒な真似を

しそうになったら、コップを落とす、転ぶ、意味もなく話しかける

と言う作戦とは言えないようでじつはメイドにしか出来ない有効な作戦なのだ〟


部屋に着くと控えめにノックをし扉をそっと開ける。

慌てて近寄ってくるリサを手で制し眠っている少女の

ベッドの脇の椅子に座りそっと手を握ろうとてを伸ばす。

「アレイド様、お手が汚れておりますので、お嬢様が

汚れてしまいますよ」と声をかける。

「そうか、手洗い桶を頼む」


バシャバシャと手を洗いさあ手を握ろうとした時

少女が目を開けた。

アレイドは驚かせないように優しく話しかける。


「こんな格好でごめんね、一刻も早く君に会いたかったんだ。

私はこの公爵領の嫡男で軍団長をしているアレイド・ウェルテックス。

アレイドと呼んで欲しい、君の名は?」


「、、、サ、、、ラ」


「サラ、いい名だ。サラと呼んでも?」


コクリと頷く。


「サラ、公爵家にようこそ。そして暴漢から私を

助けてくれてありがとう、可愛い命の恩人さん」


「どうかゆっくりと此処で体を治して欲しい、遠慮しなくていいんだよ

なにしろ私の命の恩人なんだから」

「で、、、も、、、」

「是非いて欲しいんだ。私は兄妹がいないから君のような可愛い

妹が欲しかったんだ、だから安心して暮らして欲しい。いいね」


“妹!?いもうと枠なの、マジかあ。そうよね、今の私って見た目子供だし、

それに私の体って豆腐並みなのよね、ちょっと突くと崩れるし(骨折)

外に出たら腐るし(発熱)よし、甘えよう今は妹みたいでもいつかは”


微笑みながら「よ…ろし…く」と伝えると。。

溢れんばかりの天使の微笑みが顔に近づいてきて、、、。

「あ〜お嬢様、お顔が赤いですよお熱が上がって

きたのでは、先生を呼びますね」


《ナイスです、エマ!!》


「アレイド様はとにかく着替えてくださいませ、お風邪を

召してしまいます」

とメイド長が外に促すと、さすがにアレイドも言うことを聞く

しかなかった。


女っ気のなかった主人の恋を応援したいが今はまずい。

温かく犯罪者にならないように見守ろうとメイド一同

心に誓った日だった、


“取り敢えずお兄様と呼んだ方がいいのかしら?”


ひとり平和なサラだった。







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