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孤高にして影の王  作者: mikaina
2章
48/72

中二病ぼっちは夜に舞う4

 


『星降り』に登場するキャラクターにはある共通点が存在する。


 それは自身のトレードマークとなる物を体に身につけている事だ。


  例えば、彼女、夜宵が身につけている黒のマントは『星降り』の主人公、夜空のトレードマーク。


  他にも、主人公の敵として登場するキャラクターは耳に月のイヤリングをつけているし、主人公の先輩は頭に赤のスカーフを巻いている。


  そして、夜宵が見つけた男の人が身につけていた左腕の白い包帯は『夜空の親友のトレードマーク』だ。


『星降り』の主人公、夜空を常に助けサポートし、時にふざけあい、時に喧嘩し、それでもやはり夜空の最大の理解者。


『星降り』内でも絶大な人気を誇るあの親友のトレードマークを名も知らない青年がこんな夜更けに身につけ夜空を見上げている。



  そんな偶然あり得るだろうか?


  夜宵は自身に問いかける。


  ありえない。


  そして否定する。


  ならば何だ?


  また問いかける。



  ――――運命。



  その答えは夜宵の心の隙間を埋めるようにピタリとハマった。


 それはつまり、夜宵の物語の主人公たる夜宵の親友となるべき者だという事。


「あっ!」


  運命、と解を導き出してから夜宵は勢いよく顎を上げ空を見上げた。


  そこに浮かぶのは自分の存在を極限にまで隠す――新月。


「ふふふ! ははははは!」


  彼女は先程よりも愉快に高らかに笑う。


「そうか、そうか! ふはははは!」


  あぁ、なんて簡単なのだろう。考えずとも答えは空と言う名の白にも黒にもなり得るスケッチブックに描かれていたのか。


 運命だとかそんな生温いものではなかったのだ。



  夜空に浮かぶ星を唯一つ見守る小さな夜空の象徴。星を際立たせるために姿を隠す月。


 左腕に巻かれた包帯をトレードマークにする親友。



  その両の名を――――新月。



  夜宵の瞳と心は完全に男をロックオンしていた。


「見つけた……!」


  その声は夜宵をおいて他に誰の耳にも届かない。

 神すら不干渉の公園で夜宵は自らが干渉すべき相手を夜宵を見つけた。


「でもあの人何処かで見たことがあるような……」


 その出会いは空に浮かぶ夏の大三角のアルタイルとベガか、はたまた聖園のアダムとイヴか。それとも別の何かか。



  兎に角、これが彼女にとって二度目の転換期、運命の出会いになる事を夜宵はまだ知らない。




「……ついに、ついに……我にも友達が!」



  そして夜宵が最近中二病を発症した友達のいないぼっちで、自分の趣味の合う仲間、友達を欲していた事は夜宵の他に、否、夜宵は自身を中二病と認識していないため、夜宵ですら知らない。






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