魔法のお勉強
アルシーとシルベリータの魔法の勉強はシルベリータの誕生会の月の末から行う手筈となっていたのだが
ドルイの子煩悩とヴァレンスの子煩悩が同時発動したことにより、シルベリータの誕生日の2日後から始まることになった
そして今日はその初日である
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<アルシー>
「父上、シルは今日から此処へ来るのですか?」
「ああ、そうだよ、泊まり込みになる、部屋はどうする?」
「気を使わなくてもいいよ、シルの望むようにしてあげるのが一番だから!」
父上の前で話方を気にしなくていいっていうのは気が楽なもんだな
「そうか」
「アルシー、シルベリータちゃんが到着したわよ!」
きた! シル、待ってて、すぐ行くね!
「すぐ行きます!」
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アルシーが駆けて行った後、部屋にはドルイとアーシャがいた
「ドルイ」
アーシャはドルイがずっとアルシーの背中を追っている事に気が付いた
「アルシーはああ言っていたが、5歳の娘であることには間違いないよ」
「ええ」
「行動や、言動の節々に5歳の子にふさわしい物も残ってる」
「ええ」
「守るべき対象であることは間違いないんだ」
「ふふ、そんなの今更言うことでもないでしょ?」
「ああ、そうだったね」
ルクトリンゲン城東門にて
「シル! ようこそ私の家に!」
「アルシー! これからよろしくね!」
「うん!」
「サーシャ、あいさつしてね」
「はい、アルシー様、私はシルベリータ様の奴隷となりましたサーシャと申します」
「あ! ルーミアも自己紹介!」
「はい! 私はアルシー様の奴隷のルーミアです、よろしくお願いします!」
「ルーミアちゃん可愛いね!」
「え、そうでしょうか……」
「アルシーもそう思うよね?」
「それは勿論よ!」
「えっと、それでだけど私はどこの部屋で過ごせばいいの?」
「どうしたい?」
「うーん、アルシーと同じ部屋って大丈夫?」
「わかった! 父上に聞いてみるね!」
「ありがとう!」
「じゃあ、母上のところに行こう!」
「うん!」
アルシーとシルベリータは二人で駆けて行った
「サーシャさん、お久しぶりです」
「見覚えがあると思えば、あの時のエルフね」
「はい……」
「そっちはどう?」
「ご主人様でしょうか? すごくいい人ですよ」
「それは良かったわね、シルベリータ様もいい人よ」
「えっと、城を案内しましょうか?」
「そうね、お願いするわ」
「ルナンさん、いるかな……」
すると
「ここにいますよ」
「きゃ! 驚かさないで下さいよ!」
急に後ろから声をかけられたルーミアは飛び上がった
「失礼しました、ですがアルシー様の安全を確保するのが私の役目ですので」
「アルシー様はいきましたよ?」
「ああ、シルベリータ様が居ればあれは暴走しませんので大丈夫でしょう」
「あれって……自分の主人よね? 酷い言い方ね」
「まあ、ご主人様ですし、仕方がないともいえないような……」
「まあ、私にとってはアルシー様も、あれも同じですけどね」
アーシャの書斎にて
「母上! 来ました!」
「失礼します!」
「待っていたわ、アルシー、シルベリータちゃん、さっそくだけど、今日から本格的に魔法の勉強を始めるのだけど心構えを教えておくわ」
”えっと、これは俺が昔ならったやつかな”
アルシーには覚えがあった
「壱、必要時以外は人に向けない。 弐、自分の限界を超えない。 参、練習は必ず人の目のあることろですること。」
最後の一項目のところだけアルシーをを軽くにらんだアーシャ
”うげっ、やっぱばれてましたか、母上……”
アルシーは隠れたつもりで魔法の練習をしていたのだが、バレバレだったようである
「とりあえずはこの三つを守ること、いいわね?」
「はい!」
「……はい」
「アルシーもっと元気よく言いなさい」
”ああ、もう”
アルシーに釘を刺すアーシャ、それにしてもアルシー、考えが単純だ
「はい!」
「よろしい、じゃあ、シルベリータちゃんは基礎をやるわね」
「はい!」
「アルシーはその辺に転がってる初等魔道書でも読んでおきなさい」
雑い扱いのアルシーだが、先生の言うことは絶対である
「はい!」
「アルシーはあれでいいとして。じゃあシルベリータちゃん、まずは魔力を練る練習よ。 まずは魔力を感じて貰わないといけないわね。ちょっと手を出して」
「はい!」
「よし、じゃあ今からこの手に私の魔力を流すから、その感じを掴んでね」
「はい!」
「じゃあ行くよ」(ハッ)
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「アーシャ先生、なんとなく感じれました!」
「え! 本当!」
「はい! 何か、ふわふわする感じです!」
「そう、それよ! すごいわね、アルシーもすごかったけどシルベリータちゃんも十分にすごいわ!」
「え、アルシーはもうやってるの?」
「アルシーは私がちょっと先走ちゃって基礎を2歳の時に教えちゃったの」
「うーずるい!」
「シル、これは仕方がないというか、なんというか……」
「分かってるけど……」
「シルベリータちゃん、安心して。 アルシーには貴方が追い付くまで先には進ませないから」
「え、母上!」
「本当ですか! 先生!」
「本当よ!」
「母上! では私は何をすれば……」
「その辺に転がっている初級魔術書でも読んで待っててね」
「……はい」
「アルシー、そんな顔しないで! 私頑張るから!」
「シルー、ありがと」
アルシー、5歳児に励まされ、感激する
「じゃあ、シルベリータちゃん、続きよ!」
「はい!」




