泥を啜る覚悟と、転移者サナ
前書き
すみません、手違いで第2話を削除してしまいました!
第1話に続いて。流星君が酔っ払いをまさかの方法で撃退した後のエピソードです!ぜひ楽しんで読んでください!今回は前回よりAIをあまり使わないようにしてみました。
酔っ払いを何とか撃退したが、突然自分の体が子供みたいに戻った挙句、髪や瞳の色が変色したショックで俺は気絶した。
そして目を覚ますと、そこはこの世界で初めて見る民家の部屋の天井らしきものだった、そして立ち上がった俺は部屋を見渡す。
やはり漫画やアニメで見る中世ヨーロッパの様な部屋の作りだ。異世界はなんでいつも部屋の作りが大体欧風なんだ?本当に俺のいた頃の世界とは全く違う気がするな。
すると突然扉が開く。
「ん?」
扉を開いてきたのは。温かいスープと水を持ってきた中学生くらいの黒髪の少女だった。恐らく気絶した俺をここまで運んでくれたのだろう。だが顔つきというか顔の雰囲気がどこかでみたことがある。彼女が俺をここまで運んでくれたのかな?
「はじめまして、ってそうだった日本語じゃあ通じないんだった。」
俺は間違えて咄嗟に日本語で喋りかけてしまう。すると少女の口から出た言葉で俺は腰を抜かす。
「転移者、ですか?地球からの。」
「え?今なんて?」
「だからあなたは、地球からの転移者、かな?」
「…ええええ!!」
ここでまさかの同じ転移者で日本語を話せる人と出会った。これはでかい!この世界で初めて言葉を交わせる人と出会えたぞ!
「とりあえず。まだあまり動かないで!ひとまず温かいスープを持ってきたから。ゆっくり飲んで!」
「あぁ!ありがとうございます!」
そして俺はスープをすする。初めて口にしたこの世界の料理はとても美味しかった。空腹状態だった俺はあっという間に完食した。
「ごちそうさま!このスープ凄く美味しかったです!地球にいた頃のコンポ、あれ?コンポ?まあ、思い出せないけどその料理と味が似ています!」
ん?どういうことだ?確かこの料理名ってそんな長くなかった名前だったぜ?忘れることがあるのか?マジで最近物忘れが激しくなってきたな、昨日引いた属性ガチャの影響か?それか転移時に頭をぶつけたとかじゃ…
「やっぱり、呪い、かかってるよね君も」
「ん?どういうことですか?」
意味がわからない。呪いってどういうこと?俺呪われてるのか?
「え?呪いを知らないの!?」
「はい、何せこの世界に来て1週間ちょいなので。なんなら昨日この村に初めて来て、酔っ払いと早速喧嘩になりましたが、僕の最終奥義の水カッターの原理を活かした水魔法で追い払えましたけどね。」
彼女が言うには、この異世界に同じく転移して来た奴は、全員地球にいた頃の記憶や家族の名前や存在、そして自分の名前も忘れてしまうらしい。とっても恐ろしい呪いだが俺はそんな都合の良い呪いなんぞ信じられない。
「ええ!!1週間で魔法が使えるようになったの!?それと転移事件から来たんじゃないなら、どうやってこの世界に来たの?」
「僕はあの事件によって失った姉を救うためにここにやってきました!僕はポータルを自力で作ってここまでやってきたんです!
それと、魔法というか、また別の方法で水を出して追い払いました!まぁ、それの代償で髪と目の色が変色しちゃったんですけどね。てか本当にあるんですか?その呪いなんて」
本当は9年間ポータルを開けるために2000回失敗した挙句、トイレの壁紙に吸い込まれてここにやって来たなんて言える訳ない!
それにここは本当に魔法の世界なのは認めるが。いくら何でもそんな都合の良い呪いなんかがある訳がない…。
「そっか、君が思い出せなかった料理名は、”コンポタージュ”でしょ、?」
「っ…!!!」
「その様子じゃ、確信した?」
俺はこの世界に来てからやたら俺は物忘れが激しくなって来たし確かに地球のことを思い出そうとすると頭の中に濃い霧が立ち込めていくようで、記憶の輪郭がどうしても掴めない、彼女の言っていることは恐らく本当かもしれん。
「疑ってすみません、その話を信じますが、その呪いについてどうやって知ったのですか?」
「養父さんに教えられたの。私は両親とあの事件で離れ離れになって、元凄腕の剣士の人に拾われて、今は養子として住ませてもらってる状況よ。それに彼は転移者について興味津々で、あのポータル事件から転移者に情報についてや地球について、そして誰があのポータル事件を起こしたのかについて今現在も調べていて、1週間くらい前に、どこかへ出かけたっきりで帰って来てないのよ。」
「なるほど、彼に会えたらぜひ色々お話を伺いたい所ですね」
「それより、君はこれからどうするの?姉さんを救う為に冒険に出かけるの?」
「もちろん、そんな恐ろしい呪いがあるなら一刻も早く姉さんを救いに行きます!」
「うーん、気持ちは分かるけど、今のあなたはこの世界の言葉が読めないし喋れないんだよ? ギルドの依頼書
も読めないし、街の外に出て魔物に襲われても、助けを呼ぶことすらできない。そんな状態で冒険者になったら、お姉ちゃんを救う前に数日で野垂れ死ぬよ?それにその執念ならお姉さんの事を簡単に忘れないはずだから!」
ん〜…サナが言うことも一理あるなぁ、俺は漫画で準備などをまともにせずにすぐに冒険者になって痛い目に合ってきた奴を散々見て来たし、確かに姉を救う目的は記憶から消えないのかな?ひとまず。この村で日雇いバイトをしながらお金を稼ぎとかするしかないか。
「確かにいきなり冒険者になるのは無謀な気がするので、僕はこの村で日雇いバイトをやって、装備を買い揃える為などにお金を貯金します!」
「なるほどね!けど修行とかしなくて大丈夫?」
確かに装備品を揃えるだけではまだ見ぬ強敵に勝てるかどうか分からない、この高圧水カッターを使った戦いをちゃんとできるようにならないとね。
「ですが、修行と言っても、修行を手伝ってくれる人はいるんですか?あなたの養父さんは居ないですし。」
「安心して!この村には酒場の店長も勤めてる元剣士の方がいるよ!」
「その人にぜひ頼みたいです!ちなみにその方のお名前は?」
「シラさんって呼ばれてるよ!ちなみに女性の方!」
女性だと!?それに元剣士の!?その人と修行をするかもなのか?良かった〜、なんかめちゃくちゃ厳しい爺さんとかが師匠になるのかと思ってたけど、そのシラって人なら優しそうだ!
「わかりました。では早速シラさんの所へ案内してください!」
そして俺はサナに酒場に案内されて到着した。そして数分後にシラって人がやって来た。
「もしかしてあの人ですか?」
「あ、来た!シラさーん!」
店長のシラは、黒髪をポニーテールにしたエルフで、氷のように鋭い目の美人だ。だけど、捲くった袖から見える腕の筋肉はバキバキに鍛え上げられている。俺の高い戦闘IQが一瞬で見抜いた。
――この女、ただの店長じゃない。本物の怪物だ。
俺はとりあえず、サナに教えてもらった言葉で挨拶をする
「あ、ヨロシクオネガイシマス。」
「なるほど〜、フン!」
「ぶふぇ!」
なんとこれからお世話になるという師匠兼バイト先の店長であるシラさんが俺の顔面めがけてパンチが飛ばしてくる!
――おかしい。俺はこの女の攻撃の軌道を完全に予測していたはずだ。なのに、避けるどころか反応すらできなかった。この女、スピードの次元が違いすぎる。
俺は地面に転がり、頬を押さえる。
「う、うぐ、な、何すんだよいきなり…!」
「あはは、ごめんごめん。でもね、お坊ちゃん。今、私が『女』だからって、ちょっと舐めた顔してたでしょ?」
シラはクスクスと楽しそうに笑いながら、地面に倒れた俺の顔を覗き込んだ。
「いくら頭が良くても、油断してたら戦場じゃ1秒で死んじゃうよ? 強くなりたいなら、まずはそのプライドを引っ込めてからだね。」
「くっ……(確かに、俺は異世界の住人をどこか見下していた……!)」
俺は自分の慢心を見抜かれて言葉を失っていると、シラは隣にいた少女へ視線を向けた。
「ところでサナ。こいつはいったい何者だい? 見慣れない錦鯉みたいな頭をしてるけど、お前の連れか?」
「あわわわ!シラさん落ち着いて!」
そしてサナは、シラに俺のこれまでの事情について説明する。
「なるほどね。姉さんを救うために強くなりたいから、私の弟子になりたい……ってか。」
「……ああ。俺にはその執念がある」
シラはふっと嬉しそうに笑うと、俺の頭をガシガシと乱暴に撫で回した。
「いいよ、その意気込みは気に入った! 私のしごきは地獄よりキツいけど……よし、今日からお前は私の弟子兼、この日雇いバイトの新人だ! さっさと働いてもらうからね!まずは言葉から学ぼうか!」
へへっ、今に見てろよシラ師匠、どんな試練やタスクでも俺の頭脳で全部こなしてやるよ!
――凄絶なる帰還戦記の試練が始まる。
後書き
第2話を読んでいただきありがとうございました!まさかの早速転移者に助けられた流星、まずはしっかり日雇いバイトと修行を始めます。
ここから彼の「地球帰還」と「姉の救出計画」本格的に動き出します、何かおかしな文や、分かりにくい箇所があれば教えて頂けると助かります!
今回も「面白い!」「続きが気になる!」と思ってくださったら、ページ下部にある【ブックマーク】や【☆☆☆☆☆】の評価で応援していただけると、めちゃくちゃ執筆の励みになります!




