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天災転移の帰還戦記 〜名前を忘れた少年は、高い戦闘IQと科学の牙で姉を救う〜  作者: んジャ
第1章:ルウィン・ヴァレンツ・アッカーマン誕生編
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突如の故郷との別れ、新たな新天地

初投稿です! 16歳の赤間流星が、科学の頭脳で異世界を圧倒して唯一の家族の姉を救い出す物語です。楽しんでいただけたら、ぜひブックマークなどで応援よろしくお願いします!

時は西暦2109年。 あの日、地球のあちこちに突如として巨大な『ポータル』が出現した。 

そして、地球上の生物の約4割が、その光の中に吸い込まれて消えた。 


当時7歳だった俺、赤間流星(あかまりゅうせい)は、その事件によって7歳年上の唯一の家族である最愛の姉、赤間彗(あかますい)を失った。




「待ってて、お姉さん。俺が絶対に助け出すから」




それから9年間。 16歳になった俺は、たった一人でポータルを開くための研究に全てを捧げてきた。周りの同級生達はそんな俺をいつも無理だと可能性を否定してくる。




「おい流星!確かに…姉さんを失ったのは、残念だけど、どう考えてもお前がどんだけ頭が良くてもあれと同じポータルは作れないと思うぜ?だから、諦めろって、俺はお前の事を否定したい訳ではないからな?」


「その通りだ。俺も兄貴を失って、助けに行きたい気持ちも山々あるんだが、今回ばかりはしょうがない。兄貴の気持ちを背負って俺は必死に毎日に感謝して生きてるんだ、だから、お前もその、姉さんの気持ちを背負ってしっかり生きていけばいいんだから、俺らみたいに普通な…」


「さっきからうっせぇなぁ!まるで姉さんを死んだみたいに言うな!俺が何しようがお前らには関係無いだろ!俺の唯一の家族は姉さんだったんだ!お前らは良いよなぁ?兄貴を失った?お母さんを失った?けど他にも家族はいるんだろうが!俺と同じ気持ちを味わっただなんて軽々しく言ってくんな!黙っていつもみたいに友達と学食食べたりして気になってる人と甘酸っぱい青春とかして高校生やってろよ!」




そして2人の同級生が逆上する




「なんだとぉ!?」


「テメェ何舐めた口聞いてんだぁ!」




そして俺を唯一理解してくれる後輩の女の子のレイナが仲裁しに来た。




「もうやめなよ!3人とも!そもそもあの事件を起こしたやつが悪いんだよ?喧嘩して何になるの?それに赤間先輩が何しようがいいじゃないですか!」




彼女は俺と同じ境遇で、あの事件で自分以外の家族を失って、俺の唯一の理解してくれる人だ。そして放課後、1人で帰ってるとレイナが隣にやってきた。




「赤間先輩!も〜、早いですよぉ!笑笑、早く実験したいからって!」


「なんで俺を庇った。お前まで変人扱いされるぞ。」


「だって、先輩はうちと同じ境遇だし、なにより、家族を助け出すために何年間もポータルを開く研究をやってるなんて、尊敬しますよ。そりゃあ….」




彼女はたまに俺の家に来て研究を手伝ってくれる助っ人でもある。ここまで学校の休憩時間などにポータルを編み出すためにノートを一日中書いてる変人な俺を唯一慕ってくれる後輩だ。




「それより先輩、今日お昼食べてないですよね!」


「ギクッ!いや、食ったけど」


そう言って俺は嘘を貫きたかったが俺の腹は正直だった。


「あぁ!絶対食べてないじゃん!ちゃんと昼くらいはノートの手を止めて食べてくださいよ?」


「えへへ、わかったから、じゃあな、また明日!」


「ふふ!はい!また明日!」




そして俺はいつも通り家に帰ったら実験室へ向かい実験を開始。

だが、実験の失敗回数は2000回を超えた。 機材の前で、俺はついにガックリと膝をつく。もういくつものパターンを試しているんだ。今回は行けると思ったんだ。



「……クソ。やっぱり、俺の頭脳じゃダメなのかよ……」



 心折れかけた俺は、ひとまず用を足しにトイレへと向かった。


ため息をつきながらふと前を見ると、トイレの壁紙が不自然にめくれていることに気づく。




「ん? なんだこれ」




手を伸ばし、ビリッと壁紙をめくってみる。 そこにあったのは、空間にぽっかりと浮かぶ、極小の『穴』だった。


まばゆい光が俺の視界を染め上げる。




「——え!? 嘘だろ、これ、ポータルじゃねえか!!」

 



叫ぶ暇もなく、俺の体は光の渦へと吸い込まれていった。



 ◇ 吸い込まれた先は、見たこともない鬱蒼とした森の中だった。




「どこだよここ、姉さんは、姉さんはどこに…!」




俺は突然の出来事に困惑していた。理解が追いつかない。さっきまで、自分の家のトイレにいたはずが、こんなどこか分からない森に飛ばされたのだ。夢かと疑うレベルだ


いつまでも困惑していてもしょうがないので、そこから必死の思いで1週間、持ち前の知恵を絞ってサバイバルを生き延びた。


そのサバイバル生活はあまりにも過酷で、見たことの無い果物やキノコや魚があった。俺はそれをひたすら食べてみたりした。当然、未知の食べ物なのでお腹に当たったりした。それにこの森は思ったより広くて俺は驚く。

とある日の夜、俺は魚を焼いて食べてひとまずここがどういう世界なのか考える。




「マジでこの世界はどこだよ、ったく、姉さんはこの世界にいるのかすら分からないぜ、とりあえずこの広い森を出て、明日勇気を振り絞って近くに街があるか探してみるか。

俺の仮説が正しければこの世界に来ているはずだと思うしな!それに、まさかの自分の家のトイレにポータルが現れるなんて、今思うと意味不明だぜ全く…とりあえず寝よう、明日は人がいる場所を探そう….!」




そして翌日、なんの生命体が存在しているか分からない俺は自分で作った石と木の槍を待ち構えて森を出た。

ようやく、俺は小さな村を発見した。 

勇気を出して村の広場へと足を踏み入れたものの……当然周りの人間の言葉はさっぱり分からない。 


俺がサバイバル中に何気なくイノシシっぽい動物を殺して捌いて調理をしようとしていた時にイノシシの内臓から取り出した綺麗な虹色に光る石を、俺が間違えて落として拾う。


途方に暮れていると、一人の行商人のおっちゃんが、俺の手に目が釘付けになった。 

とおっちゃんはものすごく欲しそうな仕草で凝視している。それにおっちゃんは自分のリュックにあった全ての商品のような物を差し出してくる。




「ん? なんだ? おっちゃん、この石が欲しいのか?」 




日本語で聞くが通じない。だけど、相手の必死な様子からなんとなく分かった。この石、この世界ではとんでもない価値があると判断した。




「おいおいマジかよ……! これを通貨として払えば、俺の億万長者計画がスタートしちゃうんじゃ……は!やべ、姉さんを救うんだ!何でそんな大事なこと忘れていたんだろう…」




この世界に来てからなぜか物忘れが激しくなった気がする、それも元の世界の記憶などが特に忘れやすくなったのだ。


自分の姉を救うことが目的だと思い出し、とりあえず何か姉の手掛かりを探ってみる前に、この石を通貨として使ってまずは宿を買って言語を学ぼうと考えながら歩いていたら、すぐそばの酒場が騒がしくなった。


覗いてみたら、大柄な酔っ払いが大暴れして店を荒らしている。

昔から無駄に正義感が強い俺は、少し怯えながらも酔っ払いの前に立ちはだかった。




「おい、そこまでにしとけよ」




何を言っているかは分からないが、酔っ払いが顔を真っ赤にして俺を睨みつける。なんと、酔っ払いの後ろにはキレイな金髪の女性の方がいた。

昔から戦闘IQの高さには自信があった。知恵を使って、柔道上級者の不良を2人同時に撃退したことだってある。

魔法のない世界なら、俺の格闘技術で十分にいけるはずだ。

この酔っ払いを撃退するのには他にも目的がある。それは俺が酔っ払いを撃退したという噂を立てて、姉さんがもしいたらこの噂を少しでも知って欲しいという目的だ。


あぁ、別に決して、その….綺麗な金髪の女の人を助けてカッコいいとこを見せたい訳とかではねぇぞ?




「ガキが、舐めるな!」と言わんばかりに、酔っ払いが拳を振り上げて殴りかかってきた。


「甘い」




 俺は一瞬で相手の懐に踏み込み、渾身のカウンターパンチをお見舞いした。

ドゴォッ! と重い音が響き、巨体が地面に倒れ伏す。

あまりにもあっさりだった、自分でも驚いた、そして周りいたの人達から視線が集まる。




「ははは! 参ったか! 俺の戦闘IQを舐めるなよ!」




 俺はドヤ顔で高笑いを決めた。


 だが、次の瞬間、起き上がった酔っ払いの目がガチで怒りに染まる。

男が右手を突き出すと、その先にボッと真っ赤な炎が燃え上がった。




「——は?」 




 次の瞬間、俺の顔めがけて火の玉が飛んでくる。 危ねえっ!? 俺は地面を転がるようにして、ギリギリでそれを避けた。後ろの壁が黒焦げになっている。




「え? うそ、これガチの魔法の世界じゃねぇかぁ!!」




話が違う! 俺は一目散に逃げ出した。 

ブチギレた酔っ払いが、後ろから炎を乱射しながら追いかけてくる。 必死に走ったが、運悪く目の前に現れたのは高い壁——最悪なことに、行き止まりだった。




「あぁ、詰んだ。俺、ここでフルボッコにされるのかよ……!何か打開策は無いのかぁ!頭を回転させろ流星!」




 必死に頭を回転させるが、この状況を打破できる格闘技や武器なんて今の自分の周りには存在しない。


 絶体絶命のその時、俺の真横に、なぜか場違いな『ガチャガチャ』のような筐体があるのが目に留まった。


 しかも、そこにはなぜか日本語でこう書かれていた。



【ステータス・ルーレット! このガチャを引くと、属性が与えられます! 虹色の足をはめ込まないとガチャを回せません!それと、引いた属性の能力しか使えないから注意してね!それと、このガチャを引くと代償を支払うこととなります…】




「属性ガチャだと!? それに今俺が持ってる石だ!めちゃくちゃ怪しいけど!……まぁ、一か八か、これで何とかするしかねえ!」 




男が追いついてきて、ニヤニヤしながら、俺を燃やし尽くそうと炎を構える。俺はポケットから、さっきの『価値の高い石』を取り出した。




「クソ、俺の億万長者計画が……! あーもう、引いてやるもんか! ガッチャーーーーーーーン!!!!」




 石を投入して、思い切りレバーを回す。 その瞬間、筐体が謎の眩い光を放ち、俺の体の中に何かが流れ込んできた。




「おおっ……なんだこの感覚は! なにか、すごい最強の属性が与えられたのか!?」


「いける….これなら勝てるぞぉ!」




 一気に強者側の余裕を取り戻した俺は、酔っ払いに向かって指を突きつけた。




「フッ、謝るなら今だぞ酔っ払いのデカブツ! 俺はたった今、この村で多分最強になったんじゃあ! 喰らえぇ!!

なんかのカッコいいスーパーウルトラ能力アタック!!」




 ……チョロチョロチョロ。


 俺の手のひらから放出されたのは、激しい雷でも、爆発する炎でもなかった。 まるで、実家の蛇口を軽く捻ったときに出てくるような、頼りない水だった。




「…………はへ?」 




困惑した俺の顔面に、酔っ払いの拳が容赦なくめり込んだ。




「いや、この状況でハズレ引いてどうすん……ドハァッ!? いってぇぇ!」 




吹き飛ばされ、地面を転がる。

 今度こそ本当に終わりだ。男が勝ち誇った顔で近づいてくる。 

極限の緊張と恐怖の中、俺の脳(戦闘IQ)が狂ったように回転を始めた。 

ハズレの水属性? いや、違う。水は使い方次第で、鉄をも切り裂く。




「科学を、舐めるなよ……!」




 俺は無意識に、右手の指をピストルのようなポーズにして構えた。


 出力を全開にする。水の体積を極限まで圧縮し、極細の超高圧で打ち出すイメージ。現代の工場にある、あの技術だ。俺は一か八かでここで博打をする!


——キイィィィィィン!! 


鼓膜を刺すような高音が路地裏に響く。 次の瞬間、俺の指先から放たれたのは、超高速・超高圧の『水カッター』だった。光線のような激流が酔っ払いの脇腹を正確に貫通する。




「ギャアァァァッ!?」




 男は悲鳴を上げ、自分の腹を押さえながら、恐怖に顔を歪めて一目散に逃げ出していった。静まり返る路地裏で、俺は自分の指先を見つめる。




「て、あれ? ……俺、勝っちゃった?水カッターで、勝ったぁ!?」




 ポカンとした後、俺の口元が自然とニヤリと吊り上がった。




「くくく、なるほどな……! 現代科学を応用すれば、魔法なんて目じゃねえ。俺の頭脳で、この世界の魔法を全部圧倒して姉さんを助けてやる!」




そして俺は自分の容姿に違和感を感じた。

手が少し小さく感じて、周りの建物がなんか少しデカく感じた。そして目の前の民家の窓ガラスで自分の容姿を見てみたら。とんでもない姿になっていた。日本人特有の黒髪の黒い瞳が、なんと白髪へと変わり。赤い斑点模様が浮き上がっている。分かりやすく言えばまるで錦鯉の様な模様の髪色となっていて、黒かった瞳も赤い瞳へと変わってしまっていて、顔もまるで小学6年生時の顔へと変わっていたのだ。




「え?嘘だろ?え?え?…なんじゃこりゃああああああ!!!!!」




これが、のちに異世界で『魔法を科学で嘲笑った者』と呼ばれる俺の、反撃の狼煙であり、ここから、赤間流星の姉を救う物語が幕を開けるのであった!

第1話を読んでいただきありがとうございました!ハズレ属性と言われた水を「高圧水カッター」に変えて勝利した流星。ここから彼の「地球帰還」と「姉の救出計画」が動き出します!少しでも「面白い!」「続きが気になる!」と思ってくださったら、ページ下部にある【ブックマーク】や【☆☆☆☆☆】の評価で応援していただけると、めちゃくちゃ執筆の励みになります!

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