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二人で転生しました!が、  作者: 西野ゆいと
恋敵編

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告知

その部屋の大きさにしては、すこし多めの10人がテーブルを囲んでいた。椅子が足りずに、騎士と侍女の面々は、椅子の周りに立っての参加となった。ケビンが少し不安気に聞いた。

「レイノルズ殿下、見張りはよろしいのですか?」

「よい。セシアナ王女の部屋に、見張りがつくことになった。彼女は今、不要の外出はできない。外出の際は、騎士二名が同行することになっている。」

皆安堵の表情を浮かべた。

『ようやく、ようやく今になって安心できるのね。』ラーナの心が少し緩んだ。

「他国のことに口を挟むつもりはないが、ラーナのためにも、私の愚痴として受け取って欲しい。今回の件、あまりにも対応が遅すぎたのではないか?」イオスの言葉に、レイノルズは目を伏せて返した。

「その通りだ。王家の失態だと、重々承知している。それを踏まえた上で、二人に協力をお願いしたい。」

沈黙が広がった。

「わかったよ。ラーナの命がかかってるのなら、俺たちも黙ってはいられない。で、何をすればいいんだ?」ザラが言った。その言葉にレイノルズの表情が少しだけやわらいだ。

これまでのことは(おおむ)ね、ラーナから二人に伝わっていることを知ると、レイノルズが、

「それならば話が早い。」と言って、彼がこの部屋に来る前にあった出来事を話し始めた。


セシアナ王女の侍女ジーナが拘束されてから、緊急の議会が開かれ、侍女が容疑者である以上、その主君もなんらかの処罰があるべきなのでは、となった。だが罰には時期尚早かと、監視が付くことになった。侍女三名、騎士三名だ。さらにはこの六名を不当に扱った場合、王女も即拘束になる、とも言い渡した。そのため今の今になって、王女はおとなしくならざるを得なくなった。

そして今日、先ほど、レイノルズがオルバーと騎士二名を連れて、王女の部屋へ行った。そして、

「実はあなたの来訪の歓迎の意味も込めて、明日は各国の王子王女を招いて、パーティを催すことを予定していたのだ。ただあなたの侍女が拘束されて、あなたもこのような軟禁状態になるという、予想外の事態になってしまった。本来ならば中止するところなのだが…。招待状を送付している手前、急遽(きゅうきょ)中止するということは避けたい。それにあなたの兄上達も来ることになっている。おそらく兄上にエスコートをお願いすることになるが、参加はどうされますか?」と、レイノルズが王女に尋ねた。すると王女は答えた。

「侍女のジーナが何をしたかは知りませんが、私には何の関係もありません。兄たちにも会いたいですし、ぜひ参加させていただきますわ。」

そう言った王女の顔が、不気味なほどの薄笑いを浮かべていて、その場にいた全員が、レイノルズも含め身構えたという。


「あれは、まだ何かしでかすようにしか見えない。しかも勝算がある顔つきだった。」レイノルズが眉をひそめて言った。そして続けた。

「明日は予定通りパーティが開催される。ラジニア王国王子の来訪を確認して、セシアナ王女を彼らに引き渡す。もちろん監視付きだ。同時に来客の誘導をして、その後俺はラーナを迎えにくる。そしてパーティの始まりだ。いや、なんとしてでも…終わりのパーティにしてやる。」レイノルズは(ちゅう)を睨んでいた。

「お前、怖いな。俺がラーナをエスコートしてやるよ。」ザラの言葉に、

「断る」というレイノルズの返事が早かった。

「では私が…」

「断る」イオスに対しても同じだった。

「それよりも、二人にはパーティ会場のことで相談がある。俺の部屋に移動してくれるか?」レイノルズの言葉に、

「了解、かわいい弟のために一肌脱いでやるかね。」ザラが立ち上がった。

「では私も、かわいいラーナのために、何肌でも脱いであげよう。」といって、またラーナの手にキスをした。それを見たレイノルズが立ち上がった瞬間、

「バターン!!」とドアが開いた。



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