修道院の戦い
「ぉぉぉぉぉ!!」
戦いが始まるとダルタニアンはジュサックに斬りかかっていった。
荒いがとにかくすばしっこいダルタニアンの攻撃にジュサックはうまく反撃できず、苛立ちが溜まる。
「くっ、う。『スラッシュ』」
「『ストライク』『ステップ』『スラッシュ』」
「くそっ、『ステップ』」
ジュサックは落ち着いて一度後方へ飛ぶ。
「逃げるのか!」
が、そこにダルタニアンが『エナジーショット』を放ってくる。
「ぐ、うっ!!!……貴様ぁぁ『ステップ』『ハイステップ』『サウザンドポーク』」
逃げるという言葉に苛立ったらしく
激昂したジュサックは乱れ突きをダルタニアンに放ってくる
「『ジャンプ』『ハイジャンプ』『スクリュースピア』!」
がダルタニアンはそれを跳んで避け、逆に強烈な一突きをお見舞いする。
「う、う、……『ライトヒール』『クロススラッシュ』」
「うっ、『ライトヒール』」
が、ジュサックは応急手当を施し直ぐに反撃してくる。
ダルタニアンもこれには驚き、一撃をくらい回復することになった。
「『魔弾の射手』!!」
が、直ぐに体勢を立て直し今度は法撃戦に切り替える。
「ぬ!?『バニッシュ』『アンチマジック』」
ジュサックは慌てて対抗魔法で打ち消す。
が『魔弾の射手』はたくさんの『エナジーショット』が相手に襲いかかる魔法であり、『バニッシュ』や『アンチマジック』も弾丸の形をしている。
つまり殆どの『エナジーショット』は消えずにジュサックに襲いかかる。
「ぐっ、うっ、『ライトヒー……うっ……」
「『ストライク』!」
ジュサックがよろめいた隙に一気にダルタニアンは距離を詰め鋭い一突をうつ。
「グバァ!?くそっ、これを使うことになるとは……『癒せ』!」
吹き飛ばされるジュサックからは大量の血が流れていたが、おそらく身につけていた回復系の魔道具の【魔鍵語】を唱えるとたちまち傷が塞がっていく。
「よし、お返しだ!『魔弾の射手』『ライトニング』!」
「くそっ!『ディスペル』……グワァ……」
ダルタニアンは冷静に『魔弾の射手』を消し去るが後出しされた『ライトニング』の対応
は間に合わず吹っ飛ばされてしまう。
「畜生が!『エナジートルミント』!」
地面を転がりながら、『エナジーショット』の強化版である『エナジートルミント』をぶっ放す。
この魔法は撃った際の衝撃が激しく使いずらいのだが、今は元より転がっており寧ろ距離をとることができ好都合だった。
「『縮地』!」
に対してジュサックは上位移動系スキル『縮地』を使い回避そのまま
「『ステップ』『マギブレイド』!」
に繋げてダルタニアンに反撃。
「『エナジースラッシュ』!」
ダルタニアンも応戦し、二人は一度距離をとる。
と、ここで周りを見渡すとアラミスは1人を倒していた。
が、逆にアトスは苦戦を強いられていた。
しかし、誰も助けには行けれない。
(どうにかしないとな……)
ダルタニアンは剣を構え直し、魔銃に魔力を込める。
「『ミストカーテン』!」
ダルタニアンが使った『ミストカーテン』は霧を小範囲に発生させる魔法で本来はシャワーを浴びる際にカーテン代わりに使うものだ。
しかし使い方を変えればそれは強力な目眩ましになる。
「な、なんだこれは!?吹き飛べ!『ウィンド』」
「終わりだ『ジェットストリーム』!」
霧を吹き飛ばそうとするジュサックだが、遅い。
ダルタニアンの鋭い一突きが今度こそジュサックにトドメをさす。
死んではいないだろうが、恐らく少しの間剣は使えないだろう。
ダルタニアンは母の秘薬を傷口に塗り、アトスの救援に向かう。
「『ステップ』『ハイステップ』『ストライク』!アトスさん代わります。」
「ああ……すまんな。だがそいつは俺が倒す。殺すなよ」
「ええ。もちろん」
敵の剣を弾くように突っ込みアトスと交代する。
「くそっ、お子ちゃまはどっか行ってな!『クロススラッシュ』!」
「(アトスさんに殺すなよって言われてるし……無力化するか)『ステップ』『ハードバッシュ』『ウェポンブレイク』!」
素早く相手の攻撃を躱し、スキルの終わりの所に『ハードバッシュ』で相手の剣を握る力をワザと強くさせ、 剣の弱い部分目掛けて全力で剣を振るう。
「何!?猊下から頂いた魔剣が!?」
パキィンという音がして敵の護衛士の持つ剣が折れた。
「シッ!」
慌てる敵の護衛士に予備の武器を出す暇を与えずに鳩尾を殴る。
護衛士は泡を吹いて倒れた。
「おいおい、お前さん何者だよ……」
あまりの手際の良さに近衛銃士の中でもかなりの実力を持つアトスが驚きを通り越して呆れていた。
「今日パリに初めて来たガスコン人ですよ。それより他の皆さんは?」
「終わったぜ、にしてもやるなお前!」
「私も倒してきたよ。ダルタニアン君は素晴らしい腕前だな。」
とポルトス、アラミスから見てもダルタニアンの腕は素晴らしいらしく、大絶賛だった。
彼らは護衛士達を纏めて、近くのサン・カイル教会に手当てを頼みダルタニアンを連れて去っていった。




