第二十章《林間学校⑽最後の夜後編》
「はぁ……はぁ……。」
「ひーちゃん大丈夫?」
「ちょっとダメかも。」
「えっ?」
「心臓保たないよ。」
「行っておいで!」
「あっ!」
茜音に押されたはずみで月斗に寄りかかってしまった。
「わぁっ、ご、ごめんね。」
「あ、あぁ、だ、大丈夫だ。」
ヤバいヤバい。
心臓飛び出てきそう。
「……。」
「……。」
「あの、ヒサ。」
「な、な、何?」
「花火大会のこと覚えてるか?」
「う、うん。」
しっかりしろ!私。
「あの時は、最後まで、今までどおりでいてくれって言ったけど……。最後の日が近づいてきて思った。俺っ、やっぱり……!」
「い……いいよ。」
「えっ?」
「私も……ずっと好きだった。」
何でこんなことを言えたのかは不思議だった。
自分から先に話せたのは初めてだった。
「こ、これからもずっとよろしくね。」
「あ、あぁ、ありがとう。」
その時、物陰に隠れてた茜音と葵が飛び出してきた。
「おめでとう!」
「ひーちゃん、月斗よかったね。」
「うちの学年、初めてのカップルだね。」
「物陰に隠れてるだけって言ったじゃん!」
「もう、我慢できなかったよ。」
「今日は興奮して夜眠れなさそう。」
「私もー。」
「何で二人なの!」
「月斗、頑張ったねー!」
「うるせぇ。」
「あっ、照れてる!」
「本当だ、照れてる!」
「うるせぇって。」
「じゃあ、部屋に戻ろうか。」
「うん。」
そして部屋へ。
「じゃあ、また明日。」
「あぁ、また明日……ヒサ。」
「うん。」




