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公爵令嬢は、元魔王です?  作者: ゆー
本編 32

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それぞれの戦い 2

「……おや、気づきましたか?そうです。私は()()()。サキュバスと人間の間に生まれたハーフです」


「っ!やっぱり…!」



サキュバスの雰囲気をまといながら、サキュバスの特徴は全然持っていない。


だが、人間にしては異常なまでに男を誘う身体つきに、何よりその身にまとう色香は尋常じゃない。


並の男ならその色香だけで魅了されかねないほどに凄まじく、その飛び抜けた妖艶さはサキュバスに間違いないと確信させるほど。



魔族と人間の確執からあり得ないと思っていたが、実在していたのか…!



「……始まりは実に奇天烈なものでした。母であるサキュバスが自身エネルギーである生気を得るため、夜な夜な人間の街に訪れては男どもから大量の生気を奪っていく魔族として有名でした。毎日大量の生気を奪っていくものだから街は疲弊し、ついには街の中の約半数もの男が立ち上がることすらままならなくなるほどに生気を奪いつくされてしまったのです」


「サキュバスに襲われた街……」



その話は聞いたことがある。


かつてのゲーム知識の中に、ゲーム攻略中に訪れる街の一つにそんなものがあった。


そこではサキュバスを崇拝する組織が暗躍しており、その組織の魔の手から街を救うというお話だったはず。



「ついに耐えきれなくなった街は討伐隊を結成。サキュバスを退治すべく街の内外から腕に自信がある冒険者などが集められました……父は、その中の一人でした」



父…つまり、人間の男なのだろうが、街一つを混乱に陥れるほどのサキュバスを相手に、男の身で立ち向かうのはどうなのだろうか?


生気を吸われて終わりなのでは…?



「……もちろん、貴方の想像通り、父は母に一方的に搾取され、一晩中生気を吸われました。普通なら街の男どもと同じように療養生活を余儀なくされるところですが…父は普通とは違ったのです」


「普通とは違った…?」


「はい。一晩中生気を吸ったところで母は違和感を抱いたそうです。【……あれ?この男なんでまだ元気なんだ?】と」


「元気…?」


「普通に立って会話も出来たそうです。そしてア……アッチの方も元気だったと…」


「アッチ……」



アッチとはおそらくチ◯コのことだろう。


そして、もしその話が本当なら確かにおかしい。

サキュバスに一晩中生気を絞り尽くされて、普通の男が無事でいられるはずがない。


それをサキュバス本人が違和感として感じるのも当然のことだろう。



……それにしても、半分サキュバスなのにチ◯コもまともに言えないなんて、もしかして初心(うぶ)なのか?

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