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公爵令嬢は、元魔王です?  作者: ゆー
本編 32

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それぞれの戦い 3

「と、とにかく…!母は違和感を感じてすぐに確認しようとしたみたいです。しかし、そのときにはすでに()()()()のです」



やはり初心(うぶ)なのか、誤魔化すように大きな声で話し始めるドール。


余程恥ずかしかったのだろう。


半分サキュバスなのにこんなことで恥ずかしがるなんて。



それにしても、遅かったとは一体…?



「当然、生気を吸い取るためにサキュバスの能力(スキル)である【魅了】をすでに使っています。そして、父には他の男にはない能力が一つありました」


「そ、それは…?」


「……【無限の精力】です」


「【無限の精力】…」



つまりなんだ?

このドールとかいう女の父親は、能力(スキル)で【無限の精力】なるものを持っていたということか?


それが一体何だというんだ。



「父いわく、自身にそんな能力があるとは気づいていなかったようです。その……母と出会うまで童貞だったみたいで…そして、【無限の精力】にサキュバスの【魅了】が合わさることで……」


「…………ああー」


「そう。それから三日三晩、母は父から離してもらえなかったそうです」



その能力(スキル)の組み合わせは確かに最悪だ。


本来なら【魅了】で生気を絞り尽くされたあとそこで終わりのはずが、【無限の精力】のせいで終わることがない。


単純に【魅了】が自然に消えるまで永遠に続くという訳だ。



「それのおかげで母は父に完全に屈服し、以後その街では被害が出なくなったそうです。ただ一人を除いては……」


「…それが父親だと?」


「はい…父はサキュバスである母を従えると同時に、嫉妬の対象として縛られることになりました。父が他の女に近づこうものなら、その女の生気を根こそぎ奪おうとするほどです」


「なるほど……」



完全に執着の対象になってしまった訳だ。


まあ、そのおかげで街が救われたと思えば安いのかもしれないが。


本人も【無限の精力】があるわけだし、サキュバスの相手ならむしろ右に出る者はいないだろう。



「そうしてサキュバスである母から執着され、観念したのか父は母と一緒になる決意をしたそうです。そして、私が生まれた。真相はこんなものです」



あのサキュバスを堕とすなんて、とんでもない人間もいたものだ。


しかし、魔族と人間。


いくら本人たちが良くても、周りが許してはくれないのではないか?

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