コンカラーという男 21
「分かったら行け。いいか?絶対しくじるんじゃねぇぞ?」
「「…っ!(コク)」」
俺が最後に凄むと、二人は息を呑みながら静かに頷く。
「それじゃあ……行け!」
「「はっ!」」
俺の合図と同時に、ドールとマスルがそれぞれ飛び出す。
「え、え?なに?__」
「む、急に触んな変態__」
茶番を繰り広げている隙をついて、創造の聖女と時空の聖女をそれぞれ無理矢理連れて行く。
「え……一体何が…」
そして、薄い黄色の髪をした女だけが、その場に残された。
「……お前だけになったな?さぁ、どうしてやろうか」
「あっ………」
急に一人になって不安そうに辺りを見回す女に向かって、一歩一歩近づいていく。
それを見て女は、自身の未来を想像したのか恐怖に顔を引きつらせる。
「安心しろ、楽には殺さん。そうだな…見せしめのためにも奴隷にしてやるのがいいな。首輪をつけて引きずり回りした後、夜は存分に可愛がってやる」
「ヒッ…!」
俺の顔を見て、さらに顔を引きつらせる女。
…おっと、心の中の欲望が顔にまで出ていたかな?
今からどんなプレイをしようか楽しみで顔に出ていたようだ。
まあ、楽しみはあとに取っておくとして、今はやるべきことがある。
恐怖に顔を歪ませた女は足が動かないのか、その場で震えるだけで逃げようとしない。
そんな女の目の前に立つと、ニヤリと笑って女に手を伸ばし__
「__させるか!」
「おっと」
そこに、先ほど不死者を使って地面に拘束したガキの内、金髪のガキが女と俺の間に割り込むように剣で切りかかってた。
俺は後ろに跳んで回避する。
「……もうお前たちは飽きたから帰ってくれてもいいんだが?」
「そんな訳にいくか!お前の思い通りにはさせないぞ!」
金髪のガキが恐怖に震える女の前に立つと、俺から守るように剣を構える。
「ハハッ、そうか。なら、もう一度捕まっとくか?お前の目の前でその女を犯すのも面白そうだ」
水晶が怪しく光り、地面から複数の不死者が飛び出してくる。
「……お前は、何故こんなことをするんだ!」
「何故…?何を言いたいんだ?」
「こんな、人間を侵略するなんて真似をなんでしたのかと聞いてるんだ!」
「………クックックッ…アーッハッハッハッ!」
聞いてきた内容があまりにも愚問すぎて、思わず笑ってしまった。
「な、何がおかしい!?」
「ハーッ……おかしいに決まってるだろ。お前たち人間が俺たち魔族に何をしたのか、まさか忘れたのか?」
「うっ……」
笑い終わった瞬間、感情のない顔で金髪のガキの目を真っ直ぐ見る。
そんな俺の急変した態度に、金髪のガキは思わず言葉に詰まる。




