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公爵令嬢は、元魔王です?  作者: ゆー
本編 31

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コンカラーという男 21

「分かったら行け。いいか?絶対しくじるんじゃねぇぞ?」


「「…っ!(コク)」」



俺が最後に(すご)むと、二人は息を呑みながら静かに頷く。



「それじゃあ……行け!」


「「はっ!」」



俺の合図と同時に、ドールとマスルがそれぞれ飛び出す。



「え、え?なに?__」


「む、急に触んな変態__」



茶番を繰り広げている隙をついて、創造の聖女と時空の聖女をそれぞれ無理矢理連れて行く。



「え……一体何が…」



そして、薄い黄色の髪をした女だけが、その場に残された。



「……お前だけになったな?さぁ、どうしてやろうか」


「あっ………」



急に一人になって不安そうに辺りを見回す女に向かって、一歩一歩近づいていく。


それを見て女は、自身の未来を想像したのか恐怖に顔を引きつらせる。



「安心しろ、楽には殺さん。そうだな…見せしめのためにも奴隷にしてやるのがいいな。首輪をつけて引きずり回りした後、夜は存分に可愛がってやる」


「ヒッ…!」



俺の顔を見て、さらに顔を引きつらせる女。


…おっと、心の中の欲望が顔にまで出ていたかな?


今からどんなプレイをしようか楽しみで顔に出ていたようだ。



まあ、楽しみはあとに取っておくとして、今はやるべきことがある。



恐怖に顔を歪ませた女は足が動かないのか、その場で震えるだけで逃げようとしない。


そんな女の目の前に立つと、ニヤリと笑って女に手を伸ばし__



「__させるか!」


「おっと」



そこに、先ほど不死者(アンデッド)を使って地面に拘束したガキの内、金髪のガキが女と俺の間に割り込むように剣で切りかかってた。


俺は後ろに跳んで回避する。



「……もうお前たちは飽きたから帰ってくれてもいいんだが?」


「そんな訳にいくか!お前の思い通りにはさせないぞ!」



金髪のガキが恐怖に震える女の前に立つと、俺から守るように剣を構える。



「ハハッ、そうか。なら、もう一度捕まっとくか?お前の目の前でその女を犯すのも面白そうだ」



水晶が怪しく光り、地面から複数の不死者(アンデッド)が飛び出してくる。



「……お前は、何故こんなことをするんだ!」


「何故…?何を言いたいんだ?」


「こんな、人間を侵略するなんて真似をなんでしたのかと聞いてるんだ!」


「………クックックッ…アーッハッハッハッ!」



聞いてきた内容があまりにも愚問すぎて、思わず笑ってしまった。



「な、何がおかしい!?」


「ハーッ……おかしいに決まってるだろ。お前たち人間が俺たち魔族に何をしたのか、まさか忘れたのか?」


「うっ……」



笑い終わった瞬間、感情のない顔で金髪のガキの目を真っ直ぐ見る。


そんな俺の急変した態度に、金髪のガキは思わず言葉に詰まる。

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