コンカラーという男 15
コンカラー 視点
(……中々ヤるじゃねぇか、こいつら)
大盾を持ったガキの相手をしながらそんなことを考える。
「__ホーリー・スフィア!」
「おっと、危ねぇ危ねぇ…」
白い光の球が飛んできたので、後ろに跳んで回避する。
「はぁっ!」
「…ちっ!」
間髪入れずに大盾を持ったガキがその盾でそのまま殴りかかってくる。
俺はそれを片手で受け止めた。
(…うぜぇな。特にあの聖女……)
こいつら、一人一人の攻撃力は大したことはない。
ほとんどが片手で対処出来るし、仮に当たったとしても致命傷になることはない。
しかし、聖女の攻撃だけは違う。
魔族特効を持つ聖女が放つ魔法は、直撃すればさすがの俺でもヤバい。
なので、先に殺ろうと聖女との距離を詰めようとすると……
「__行かせるか!」
「ちっ!」
大盾を持ったガキが立ち塞がってくる。
仕方ないので先に大盾のガキを殺ろうとしたら……
「__フレイム・アロー!」
「食らえ!」
「っ!」
いいところで金髪と黒髪のガキに邪魔される。
そして……
「おらぁっ!」
「ぐっ……」
二人のガキの攻撃を避けるために隙が出来たところを、大盾のガキが突進してくるので踏ん張って止める。
そうして動きが止まったところに……
「……フリーズ!」
「っ!ちっ!」
ピキピキパキッ!
足元や関節が凍りつきだす。
あの女だ。
あの……薄くなった黄色みたいな髪をした女が、俺が動きを止めたところを凍らせてくる。
「くそっ!うぜぇんだよっ!」
バギィッ!
無理矢理身体を動かして、凍りついた部分を乱暴に引き剥がす。
そうして特大の隙が出来たところに……
「__ホーリー・スフィア!」
「っ!!」
再び聖女の魔法が飛んでくる。
それをすんでのところで躱すと、後ろに跳んで奴らから距離を取った。
(こいつら、即興の割には連携が出来てやがる……誰かを相手にしていたら他の誰かが攻撃しくるから一人一人に集中出来ねぇし、隙を晒せば凍らされ、聖女の魔法まで飛んできやがる……)
「うおらぁっ!」
そこに大盾のガキが再び突進してくる。
その少し後ろから、俺の隙をつこうと金髪と黒髪のガキが適度な距離を保ちながら様子をうかがっている。
……マジでうざいな。
「調子に乗るなよ!ガキどもがっ!」
「「「っ!!?」」」
声に魔力を乗せて、三人のガキどもに向かって放つ。
魔力によって増幅された音圧に三人のガキどもは踏ん張りきれず、後ろに吹っ飛んでいった。




