コンカラーという男 14
「おーい、まだ悩んでんのかよ。聞けば、すでにキングゴブリンのときに共闘したって話じゃねぇか。今更何を悩む必要があるってんだ」
「止めなさい。レオン殿下にもいろいろ複雑な思いがおありなのだ。そう責めるんじゃない」
「でもよぉー」
「…うるさい」
何も言わないレオン殿下に痺れを切らしたのか、シルト様がさらに追撃する。
それをゴヴェル様が咎め、それに対してシルト様が不満を口にしようとしたところでレオン殿下が口を開いた。
レオン殿下の一言で二人は黙ると、意味深な視線をレオン殿下に向ける。
しかし、レオン殿下はそんな二人の視線を気にすることなく、私たちの方へと歩いてきた。
「……すまない、二人とも。どうか不甲斐ない俺たちに力を貸してくれないか?」
私たちの前で跪くと、右手を差し出しながら私たちに力を貸してくれないかとお願いしてきた。
私とイーリスは顔を見合わせると、すぐに決意してレオン殿下へと向き直る。
「「もちろんです!」」
覚悟を決めた表情で、レオン殿下に答える。
「…ありがとう。共にこの国の未来を守ろう…!」
「「はい!」」
レオン殿下と共に、シルト様とゴヴェル様がいる場所に横一列に並ぶ。
そして、奥にいるライオン頭に鋭い視線を向けた。
「………よぉー、話は終わったか?」
すると、待ちかねていたのかライオン頭がそんな事を言い出す。
「…なんだ。わざわざ待ってくれていたのか?別に待つ義理なんてないだろうに」
「ああ、確かにそんな義理はない。だが、どうせなら派手に抵抗してもらいたいからなぁ」
「……どういうことだ?」
「普通に戦ったんじゃ俺が勝つだけだ。そんなのつまんねぇ。もしかしたら勝てるかもとか思い上がっているところをプチッと踏み潰すのが面白いんだ。分かるだろ?」
ニヤニヤとこちらを小馬鹿にしたような言動にレオン殿下が眉をひそめた。
あのライオン頭は、自身が負けるなんて微塵も思っていないのだろう。
だからあんなに舐めた態度をとるし、悠長に待つなんて無駄なことをする。
だが、そこに付け入る隙がある。
「……その余裕、後悔させてやる」
「ああ、やってみろよ雑魚共が!」
その言葉を皮切りに、ライオン頭がこちらに突撃してきた。




