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公爵令嬢は、元魔王です?  作者: ゆー
本編 10

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白黒ハッキリつけましょう 14

「この世を創造せし太陽の神、名はソル。聖女の名において、その大いなる力を我に貸し与えたまえ__」



目を閉じ、集中するイーリス。


すると、イーリスの周りに渦状の風が吹き始めた。



『っ!まずいっ!』


「え?どうしたのですか?」



イーリスが詠唱を始めたと思えば、急にルナが騒ぎだす。



『あれはダメだ!今すぐ止めろ!』


「なんですか?別にそんなに焦らなくても_」


『あの魔法は全方位に無差別に浄化の光を放つ魔法だ!今すぐ止めないと、妾たちはともかく他の者は死ぬぞ!』


「え__」



「全てを焦がす浄化の光よ、この地に降り注ぎて我が敵を討ち滅ぼせ!」



そのとき、イーリスを中心に徐々に魔力が集まりだす。


この魔法は自身の魔力だけでなく、空気中に存在する魔力も己の力として使える特別なものらしい。


魔力が集まり大きくなってくると、ゴゴゴと音を出しながら少しずつ地面が揺れ出す。



『くっ!もう間に合わん!今すぐ代われ!』


「え、ちょっ__」



私のまぶたがギュッと固く閉じる。


そして、カッと目を見開いたときには、目の白い部分が全て真(・)っ(・)黒(・)に(・)染(・)ま(・)っ(・)て(・)い(・)た(・)。



「降臨せよ!【神の閃光】!」



その瞬間、イーリスの後ろに黄金の髪に黄金の瞳をした、端麗(たんれい)な顔の男が現れた。


真っ白のローブを身にまとい、腰に黄金の糸で編み込れた紐が結ばれていて、空からは後光が差している。



「な、なんだ?あれ?」


「綺麗……」



それを見た観客たちは、その神々しさに思わず感嘆の声を上げた。



その神々しさをまとった男は、右手を空に掲げる。

すると、イーリスを中心に円状に真っ白な輝きが広がっていった。


それに触れた瓦礫や地面は、触れたそばから粉々にされ塵となって消えていく。



「うわぁ!なんだ!?」


「に、逃げろ!当たればただではすまないぞ!」



その光景を目の当たりにして、周りにいた観客たちも慌てて逃げ出す。


しかし、パニックになっていて上手く避難が進まない。



「このままでは巻き込まれる!まずは抑える!」



妾(・)は両手を胸の前で合わせる。


すると、広がっていた光が何か見えない力に阻まれるように、途中から広がるのが止まった。



「ぐぐぐっ…!」



なんとか光の進行を食い止められている状態だ。


額から脂汗が吹き出る。



「め、メアリー嬢?」


「メアリー嬢が、これを止めてくれているのか?」



避難してる最中の生徒たちが、こちらを見て疑問の声を上げる。

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