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公爵令嬢は、元魔王です?  作者: ゆー
本編 10

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白黒ハッキリつけましょう 13

「形勢逆転だよ!くらえ!」


「っ!甘い!」


「え、きゃあっ!」



体勢有利になって少し勢いづいたのか、大振りに拳を振り上げる。


そんな隙を見逃す私ではない。


イーリスと同じように両肩を掴むと、再び横に転がり体勢を入れ替える。



「フフフ、甘かったですね。人はとどめを刺すときに一番油断するものです」


「くぅっ!まだまだ!」



イーリスは再び、私の両肩を押さえる。



「なんの!」



私も、イーリスの両肩を押さえる。



「いい加減!諦めて!ください!」


「絶対に!嫌だ!」



ゴロゴロと右へ左へ転がる。


そのおかげで、制服や綺麗な髪は泥だらけになっていく。





「あー、なんとまあみっともない……」


「これが、神聖な決闘…なのですか…?」


「まあ、メアリー嬢らしいと言えばらしいけどな」


「私はそんなことより、メアにのしかかられているのが羨ましくてたまらないのですが?後で私にもしてくれませんかね?」


「「「……ヴィサス様…もう手遅れなのですね……」」」



レオン殿下、ゴヴェル様、シルト、ヴィサス様が順に私たちの汚い泥仕合を見て感想をもらす。


唯一、ヴィサス様だけ変なことを言っているのを聞いて、今までの清廉(せいれん)なヴィサス様はもう戻ってこないのだと、スィー様とフロー様とスエロ様は悲しみに暮れた。





「はぁ…はぁ…ここまでやるとは思いませんでしたよ、イーリス様」


「…はぁ…はぁ…それはこっちのセリフ!無色のはずなのになんでこんなに強いのよ!そんなのおかしいじゃない!」



あれからずっとゴロゴロ転がっているせいで、お互い目を回してしまい、いつの間にか二人で地面に仰向けに倒れていた。


二人共、ゆっくり立ち上がると息を切らしながらお互いを睨みつける。



「フフフ…属性魔法が全てではないということです。これで一つ学べましたね」


「ふんっ!それは認めてあげるわ!でも、これならどう!?」



そういうと、イーリスは両手を胸の前で祈るように重ね合わせ、集中し始める。

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