# 第七話 ## 「勇者が選ぶ未来」
# 第七話
## 「勇者が選ぶ未来」
「終わらせる!」
ユウトが叫ぶ。
六人の仲間たちの力を受けた聖剣が輝く。
黄金の光が空を裂いた。
対するレオンも全力だった。
「認めるものか!」
「こんな世界!」
黒い魔力が嵐となる。
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ドォォォォォォン!!!
光と闇が衝突する。
大地が砕ける。
空が震える。
魔王も。
グレイも。
リリナたちも。
誰も近づけない。
それほどの戦いだった。
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「なぜだ!」
レオンが叫ぶ。
「なぜお前たちは信じ合える!」
「人間と魔族だぞ!」
「敵同士だったんだぞ!」
ユウトは剣を握る。
そして答えた。
「そうだ」
「昔はな」
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ユウトは思い出す。
リリナとの出会い。
エリスとの戦い。
ルナとの笑顔。
ミレアの優しさ。
クロエの不器用な想い。
アリアの真っ直ぐな気持ち。
そして魔王との約束。
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「でも!」
ユウトは前へ進む。
「過去だけで未来は決まらない!」
「黙れぇぇぇ!!」
レオンの魔力が膨れ上がる。
巨大な黒い竜の姿になる。
最後の切り札だった。
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その時。
空に光が現れた。
そこにいたのは――
初代勇者アレン。
そして若き日の魔王。
二人の魂だった。
『未来の勇者』
『あとは頼んだ』
ユウトは微笑む。
「任せてください」
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六人の声が聞こえる。
「勇者様!」
「ユウト様!」
「お婿さん!」
「頑張れ!」
「負けないで!」
「行きなさい!」
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ユウトは剣を掲げた。
世界中の光が集まる。
人間。
魔族。
皆の願い。
全てが一つになった。
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「これが!」
「俺たちの未来だぁぁぁぁ!!」
ズバァァァァァァン!!!
聖剣が振り下ろされる。
眩しい光。
静寂。
そして――
レオンの黒い竜の姿が崩れていく。
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「そんな……」
レオンが膝をつく。
「負けた……のか……」
ユウトは剣を下ろした。
「終わりだ」
だが。
トドメは刺さなかった。
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レオンは驚く。
「なぜ殺さない」
ユウトは笑う。
「未来を作るんだろ」
「なら」
「ここからやり直せばいい」
レオンは言葉を失った。
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そして。
裏切りの一族との戦いは終わった。
長かった戦争も。
憎しみも。
ようやく終わったのだ。
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数日後。
王都では盛大な祝賀会が開かれた。
魔族も。
人間も。
皆が笑っていた。
そんな中。
ユウトは庭園に呼び出される。
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そこには六人がいた。
リリナ。
エリス。
ルナ。
ミレア。
クロエ。
アリア。
全員が真剣な顔をしている。
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「勇者様」
リリナが言う。
「また告白です」
「また!?」
「もちろんです」
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エリスも前へ出る。
「今度こそ答えを」
ルナも頷く。
「逃がさないよ!」
ミレアも微笑む。
クロエも近づく。
アリアも顔を赤くしていた。
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ユウトは苦笑する。
世界は救えた。
でも。
この問題だけは解決していない。
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「えっと……」
全員が見つめる。
緊張の瞬間。
そしてユウトは言った。
「その前に」
「?」
「まず友達として楽しく過ごそう」
沈黙。
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数秒後。
「却下!」
六人同時だった。
「なんで!?」
「待てません!」
「お婿さん!」
「ユウト様!」
「勇者様♡」
「覚悟しなさい!」
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ユウトは逃げた。
全力で逃げた。
六人が追いかける。
王都中を走り回る。
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平和な世界。
賑やかな毎日。
そして――
終わらない恋愛戦争。
それが勇者ユウトの日常だった。
# 第一部 完
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## 新章予告
### 『勇者と六人の花嫁候補たち』
ある日、魔王がとんでもない提案をする。
「一年後に結婚相手を決めろ」
「なんでですか!?」
期限付き花嫁レース開幕!
デート!
旅行!
お弁当対決!
温泉旅行!
そしてユウトが少しずつ気付き始める。
**「俺、本当に誰かを好きになってるのかもしれない――」**
恋愛編、開幕!




