# 第五話 ## 「勇者VS裏切りの一族」
# 第五話
## 「勇者VS裏切りの一族」
黒い雲が空を覆う。
バーベキュー会場は戦場へ変わっていた。
つい数分前まで肉を焼いていた魔族たちも武器を手にしている。
「まったく……」
魔王がため息を吐く。
「せっかくの休日だったのだが」
「そこですか!?」
ユウトがツッコむ。
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仮面の男は笑った。
「相変わらず平和ボケしているな」
「何者だ」
ユウトが前へ出る。
男は仮面を外した。
そこにいたのは鋭い目をした青年だった。
銀色の髪。
赤い瞳。
そして額には黒い紋章。
「俺の名はレオン」
「裏切りの一族の現当主だ」
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グレイが顔をしかめる。
「やはり生きていたか」
「知ってるのか?」
ユウトが聞く。
グレイは頷いた。
「千年前」
「勇者と魔王を裏切った黒幕の血族だ」
その言葉に場がざわつく。
レオンは笑う。
「その通りだ」
「俺たちの先祖は正しかった」
「正しい?」
魔王が睨む。
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レオンは叫んだ。
「勇者と魔王が共存すれば世界は停滞する!」
「争いこそ進化だ!」
「戦争こそ力だ!」
周囲の兵たちも賛同する。
狂信者たちだった。
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「ふざけるな」
ユウトが一歩前へ出る。
「争いで苦しむ人を見てきた」
「だから?」
「そんな世界は間違ってる」
レオンは鼻で笑った。
「理想論だな勇者」
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次の瞬間。
レオンが消えた。
「速い!」
アリアが叫ぶ。
ドォォォン!!
ユウトのいた場所が爆発する。
だが。
ガキィィン!!
ユウトが剣で受け止めた。
火花が散る。
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「ほう」
レオンが笑う。
「さすが勇者」
「お前もな」
互角だった。
今までの敵とは違う。
純粋な戦闘能力だけならゼクトに匹敵する。
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その時。
「勇者様!」
エリスが叫ぶ。
背後から敵兵が迫っていた。
だが。
シュン!!
リリナが一瞬で倒す。
「後ろは任せて!」
「ありがとう!」
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さらに。
「ユウト様!」
ミレアの回復魔法。
「お婿さん!」
ルナの援護射撃。
「勇者様♡」
クロエの情報支援。
そして。
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「ぼーっとしない!」
アリアがユウトの頭を叩いた。
「痛っ!」
「戦闘中よ!」
「ごめん!」
「あとで褒めてあげるから!」
「何で!?」
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レオンは呆れた顔になる。
「なんだこの集団」
魔王も頷いた。
「私も時々そう思う」
「魔王様!?」
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だが。
レオンの顔が険しくなった。
なぜなら。
ユウトたちは強かった。
それぞれ違う立場。
違う種族。
違う生き方。
なのに。
誰よりも息が合っている。
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「気に入らないな」
レオンの身体から黒い魔力が噴き出した。
ゴゴゴゴゴ……
空気が重くなる。
「まずい!」
グレイが叫ぶ。
「全員離れろ!」
しかし遅かった。
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レオンの背中から黒い翼が生える。
身体が巨大化していく。
「なに!?」
アリアも驚く。
レオンは笑った。
「見せてやる」
「これが我ら一族の真の力だ」
完全な怪物の姿。
巨大な魔人へ変貌した。
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「勇者!」
魔王が叫ぶ。
「共闘だ!」
「もちろん!」
ユウトも剣を構える。
その時。
リリナたち六人が前へ出た。
「待って」
「え?」
「今回は」
エリスが笑う。
「私たちも一緒です」
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ルナが剣を掲げる。
ミレアが杖を構える。
クロエが短剣を回す。
アリアが剣先を向ける。
リリナが笑う。
「勇者様」
「なに?」
六人が同時に言った。
「絶対に守るから」
ユウトは少し照れた。
「それ男のセリフじゃない?」
「細かいことは気にしない♡」
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そして。
勇者。
魔王。
六人のヒロイン。
人間と魔族。
全員が並ぶ。
レオンは不敵に笑った。
「面白い」
「全員まとめて相手になろう」
巨大な魔力が爆発する。
決戦の幕が上がった――。
## 次回予告
**第六話「八人の絆」**
勇者・魔王・六人のヒロインが総力戦!
絶体絶命の中で明かされるアリアの本当の想い!
そしてユウトがついに気づく――
「もしかして俺、結構好かれてる?」
「今さらです!!」
最強チーム、出撃!




