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# 第四話 ## 「六人目のヒロイン、参戦!」

# 第四話


## 「六人目のヒロイン、参戦!」


「私と付き合いなさい!」


王国騎士団長の娘、アリアが堂々と宣言した。


バーベキュー会場が静まり返る。


そして――


「はぁ?」


リリナが立ち上がる。


「何その告白」


「告白じゃない!」


アリアは胸を張る。


「これは正式な申し込みよ!」


「何が違うの?」


ユウトは真顔だった。


---


エリスが前に出る。


「勇者様は渡しません」


「なら勝負よ!」


アリアが剣を抜く。


キラリと光る白銀の剣。


さすが騎士団長の娘。


実力は本物だった。


「勝った方が勇者様に近づく権利を得る!」


「なんですかそのルール」


ユウトは全力で反対した。


誰も聞いていなかった。


---


数分後。


なぜか特設闘技場が完成していた。


「準備早すぎない!?」


魔王が答える。


「実は昔からあった」


「何のために!?」


「恋愛問題用だ」


「魔界どうなってるんですか!」


---


第一試合。


アリアVSリリナ。


「負けないわ!」


「私もよ!」


開始と同時に二人が飛び出す。


ガキィィン!!


剣と短剣がぶつかる。


互角。


いや、少しだけアリアが押している。


「すごい……」


ユウトが驚く。


すると魔王が頷く。


「王国最強クラスだからな」


---


しかし。


リリナも笑った。


「面白い!」


盗賊らしい変則的な動き。


アリアの背後へ回り込む。


だが。


アリアは予測していた。


「そこ!」


バシッ!


木剣がリリナの肩に当たる。


「一本!」


審判の声。


勝者アリア。


観客が沸いた。


---


「やったー!」


アリアは嬉しそうだ。


だが。


その瞬間。


エリスが立ち上がる。


「次は私です」


紫色の魔法陣が広がる。


アリアの笑顔が消えた。


「魔法は反則じゃない?」


「いいえ」


エリスは微笑んだ。


「全部ありです」


---


そして始まる第二試合。


その時だった。


ドォォォォォン!!


突然。


空から爆発音が響く。


全員が空を見る。


黒い飛行船。


見たことのない紋章。


魔王の顔が険しくなった。


「まさか……」


グレイも立ち上がる。


「連中が来たか」


---


飛行船から黒いローブの集団が降りてくる。


百人以上。


異様な気配。


アリアも表情を変えた。


「誰?」


グレイが答える。


「千年前」


「勇者と魔王を裏切った者たちの末裔だ」


空気が凍る。


ユウトも息を呑む。


「裏切った者たち……」


---


ローブの男が前へ出た。


顔には不気味な仮面。


そして笑う。


「ようやく見つけた」


男はユウトを見る。


そして魔王を見る。


「勇者と魔王が再び手を組んだか」


「だからどうした」


魔王が睨む。


男は両手を広げた。


「ならば今度こそ滅ぼしてやろう」


黒い魔力が噴き出した。


地面が揺れる。


会場が壊れる。


さっきまでの恋愛バトルが嘘のようだった。


---


アリアが剣を構える。


リリナも。


エリスも。


ルナも。


ミレアも。


クロエも。


全員がユウトの前へ立った。


「勇者様は守る」


「もちろんです」


「お婿さんは渡さない!」


「ユウト様のためです!」


「任務開始です♡」


ユウトは少し笑った。


「ありがとう」


---


するとアリアも隣に立つ。


「勘違いしないで」


「うん?」


「あなたを倒すのは私なんだから」


「倒すの!?」


「その前に死なれたら困るでしょ!」


ユウトは苦笑した。


どうやら六人目もかなり変わっているらしい。


---


そして。


黒いローブの男が宣言する。


「始めよう」


「第二の大戦を」


空が黒く染まり始める。


世界に新たな危機が迫っていた――。


## 次回予告


**第五話「勇者VS裏切りの一族」**


千年前の因縁が蘇る!


勇者と魔王、再び共闘!


そしてアリアがユウトへ急接近!?


「わ、私だって負けないんだから!」


恋も戦いもさらに大混戦へ!

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