表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

12/17

# 第三話 ## 「魔王城バーベキュー大会!」

# 第三話


## 「魔王城バーベキュー大会!」


一週間後――。


ユウトは魔王城の前に立っていた。


巨大な城。


威圧感抜群。


普通の人なら震え上がる場所だ。


だが。


今日は違った。


城の前には大きな看板。


そこには――


**『第一回 魔王城バーベキュー大会』**


と書かれていた。


「帰りたい……」


ユウトは本気で思った。


---


「勇者様ー!」


ルナが駆け寄ってくる。


今日は珍しく私服だった。


白いワンピース。


麦わら帽子。


完全に休日の少女である。


「似合う?」


「うん」


「やったー!」


ルナはご機嫌だった。


その様子を見たリリナたちが慌てる。


「勇者様!私も見てください!」


「こちらもです!」


「どうでしょう?」


「評価お願いします♡」


ユウトは五人分の感想を言わされることになった。


---


城の裏庭。


そこには巨大な会場が作られていた。


魔族たちが肉を焼いている。


楽しそうだった。


全然魔王城らしくない。


すると。


エプロン姿の魔王が現れた。


「来たか!」


「魔王様!?」


「今日は最高級ドラゴン肉だ!」


「そんなのあるんですか!?」


---


魔王は満面の笑みだった。


どう見ても世界征服を考える顔ではない。


ただのバーベキュー好きのおじさんだった。


「この日のために三か月準備した!」


「気合い入りすぎでは?」


「祭りだからな!」


何の祭りなのかは誰も知らない。


---


そして。


事件は突然起きた。


グレイが空を見上げた。


「む?」


皆も空を見る。


そこには巨大な飛行船があった。


王国の紋章。


「あれは……」


ユウトが呟く。


王国軍だった。


---


飛行船から人影が飛び降りる。


ドォォォン!!


着地したのは金髪の少女。


十七歳くらい。


赤いマント。


青い瞳。


凛々しい美少女だった。


「やっと見つけた!」


少女はユウトを指差す。


「あなたが勇者ユウトね!」


「そうだけど……」


「私は王国騎士団団長の娘!」


「アリアです!」


---


その瞬間。


ヒロインたちの目が細くなる。


嫌な予感。


とても嫌な予感。


そして予感は当たる。


アリアは堂々と言った。


「あなたに決闘を申し込みます!」


「え?」


「もし私が勝ったら!」


全員が息を呑む。


アリアは叫んだ。


「私と付き合いなさい!」


「増えたぁぁぁぁ!!」


---


リリナが立ち上がる。


「誰よこの子!」


エリスも怒る。


「新規参戦ですか!」


ルナも叫ぶ。


「六人目!?」


ミレアは頭を抱えた。


クロエはメモ帳に何か書いている。


『恋愛戦争参加者+1』


と。


---


魔王は肉を焼きながら言った。


「賑やかになったな」


「他人事ですね!?」


ユウトは叫ぶ。


だが。


誰も聞いていなかった。


全員アリアを睨んでいる。


こうして――


勇者争奪戦は、


さらに激化することになった。


## 次回予告


**第四話「六人目のヒロイン、参戦!」**


アリアVS悪役ヒロイン軍団!


まさかの決闘大会開催!?


そしてユウトに人生最大の選択が迫る!


「俺、バーベキューしに来ただけなんだけど!?」


恋も戦いも大混戦!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ