# 第二話 ## 「勇者の家、お風呂問題発生!」
# 第二話
## 「勇者の家、お風呂問題発生!」
同居生活三日目。
ユウトは疲れていた。
とても疲れていた。
世界を救った時より疲れていた。
理由は簡単。
家の中に美少女が五人いるからだ。
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その日の夕方。
ミレアが夕食を作っていた。
「できました♪」
テーブルに並ぶ豪華な料理。
シチュー。
パン。
サラダ。
肉料理。
ユウトは感動した。
「美味そう!」
「たくさん食べてくださいね」
ミレアが嬉しそうに笑う。
すると。
「はい、あーん♡」
リリナがスプーンを差し出した。
「自分で食べる!」
「はい、勇者様♡」
今度はエリス。
「だから自分で!」
「お婿さん♡」
ルナ。
「食べられるから!」
「勇者様♡」
クロエ。
「増やすな!」
食事だけで体力が削られる。
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そして事件は起きた。
夕食後。
ユウトが立ち上がる。
「風呂入ってくる」
その瞬間。
全員が固まった。
「え?」
「お風呂?」
「今?」
「一人で?」
「当然だろ」
ユウトは首を傾げた。
だが。
五人の目が怪しく光る。
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十分後。
脱衣所の前。
「私が一番です!」
「ダメです!」
「年齢順!」
「何そのルール!」
「勇者様の好み順では?」
「知らないよ!」
大混乱だった。
お風呂は一つ。
しかし入りたい人は六人。
戦争が始まった。
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すると。
リリナがニヤリと笑う。
「みんな」
「?」
「一緒に入ればいいんじゃない?」
静寂。
ユウトの顔が青くなる。
「却下!!」
全力だった。
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しかし。
ルナが手を叩く。
「天才!」
「天才じゃない!」
エリスも頷く。
「合理的ですね」
「合理的じゃない!」
ミレアも赤くなりながら。
「そ、それもありかも……」
「なしだよ!?」
クロエまで。
「私は構いません♡」
「構ってください!」
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その時だった。
ドン!!
玄関から音がした。
全員が振り向く。
「誰だ?」
こんな夜に客?
ユウトが扉を開く。
すると。
そこには。
魔王が立っていた。
「こんばんは」
「魔王様!?」
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全員が驚く。
魔王は普通に家へ入ってくる。
「いやぁ」
「近くまで来たのでな」
「近くって魔界ですよね?」
「細かいことは気にするな」
気にする。
すごく気にする。
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魔王は周囲を見回した。
そして。
散らかったリビング。
喧嘩する娘たち。
頭を抱えるユウト。
全部を見て。
一言。
「大変そうだな」
「他人事ですか!?」
「娘たちを頼む」
「連れて帰ってください!」
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その時。
魔王は急に真面目な顔になる。
「実はな」
「?」
「お前に話がある」
空気が変わる。
ユウトも表情を引き締めた。
何か重大な話なのかもしれない。
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魔王は言った。
「来週」
「はい」
「我が家でバーベキューをやる」
「は?」
「ぜひ来てくれ」
ユウトは固まった。
魔王城で。
バーベキュー。
意味が分からない。
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ルナは大喜びだった。
「やったー!」
エリスも嬉しそう。
「楽しみですね」
リリナも笑う。
「勇者様との家族イベント♡」
ミレアは赤くなる。
クロエはメモを取っている。
もう誰も止まらない。
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ユウトは天井を見上げた。
「俺のスローライフ……」
どこへ行ったんだろう。
## 次回予告
**第三話「魔王城バーベキュー大会!」**
勇者、魔王一家と休日を過ごす!?
魔王の意外すぎる趣味が発覚!
さらにヒロインたちの水着対決勃発!?
「ただのバーベキューだよな……?」
そう思っていた勇者に待ち受けるのは、もちろん大騒動だった!




