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スペースコロニーのぼくら(仮)  作者: たいじゅ@音森の館
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お仕事見学 「スペースコロニーができるまで」その9

ぼくらが住むスペースコロニーは、多くの人々が生活し、笑顔で明日を迎えられる様にすることを大前提として作られている。

地球と異なり、スペースコロニーは人の手による人口の巨大建造物であるため、全てを人間の手で緻密に計算し計画立てて作っていく必要がある。

しかし人間が行うことに100%完全なものなど存在しないわけで、些細なことからスペースコロニーに住む多くの人々があっというまに亡くなってしまう様な大惨事になってしまうことは十分にあり得る。

事実、これまでの歴史上何万という人々が亡くなる様な事故が幾度となく起こった。

その都度人々は対策を立ててはより安全な環境へとスペースコロニーを改良してきた。


今僕らの目の前の巨大なスクリーンには、人々の叡知の結集であるスペースコロニーを作る過程をおったムービーが流されている。


果てしなく広がる漆黒の海原を埋め尽くし輝く幾億千万の星々。

その中にに浮かぶ多面体の巨大な箱。

その周囲で大小様々なロボットが動いて作業をしている。

この箱は、その見た目からコクーン(蛹)と呼ばれている。


コクーンはスペースコロニーの建造に際しスペースデブリなどによる事故を防ぐための保護の役割を担うため、分厚く複雑な構造の外壁で包まれている。

そしてスペースコロニーが出来上がるにつれて次々拡張されてより大きくなっていく。

ちなみに 今スクリーンに映っているものは長さが5Kmほどのものだ。

建造最終段階になると最終的には数十キロに及ぶことになる。


その複数ある出入り口の一つに次々と資材やロボットなどを輸送する航宙船が入っていく。

航宙船が停止するとわらわらとロボットが集まり資材を次々と運び出して倉庫らしき場所へ移動している。

ちなみに資材を運ぶ段階でモノが正しいか、数量はあっているかなどの確認は各ロボットが確認し、ネットワーク経由でサーバへ報告している。

コクーンの中に設けられた管理室ではスペースコロニー 管理委員会の管理官が常駐し、各ロボットたちから送られてくるデータを元に進捗の確認や何か異常がないかを常に監視している。


ロボットたちは次々と資材や部品を運んではつなぎ合わせてスペースコロニーの中核となる部分のフレームを組み上げていく。

そして中から外へと構造を作り上げ、必要な機材を備え付けていく。

それぞれの工程の区切りことに動作テストや自転テストを繰り返し行い問題がないことを確認しながら建造を進めていく。



やがてカメラが切り替わると、資源小惑星群が映し出された。

スペースコロニー建造に必要な資源を採掘するために輸送用航宙船から放たれたロボットたちが飛んでいく。


ロボットたちは小惑星の一つに降り立つと、ノズルを伸ばして表面に何やら接着剤の様なものを塗りつけていき、その上から光を当てて高質化させていく。

そしてその上から大きなネジの様なものをねじ込んでいき、その上から支柱を立ててパネルを貼り付け、隙間をコーキング剤で埋めていく。


これは小惑星群から資源を採掘するための作業場を作成しているところらしい。

一番最初の接着剤らしきものは、岩などが飛び散らない様に地表をコーティングするためのものである。

これ無しで作業を行うと地面に何か打ち込んだ理した途端飛び散った破片がスペースデブリとなってしまうため、必ず行う様に義務付けられている。

やがて簡易的な養生が出来上がると、その中で様々なロボットが掘削機を使用して資源を採掘していく。


掘削機はドリルの周りを筒が覆う様になっていて、掘削時に出た土砂や資源鉱石を含む岩を回収する様になっている。

この筒は先が柔らかく常に地面にピッタリと隙間なくくっつくようになっていて、ここでも岩や土砂が飛び散らない様に配慮されている。


採掘された岩石からは資源鉱石だけが取り出され、不要な土砂などは元の穴に戻して埋められる。


ちなみにこれらの工程で手を抜いてデブリを発生させた場合、その担当企業には下手をすると会社そのものが潰れることにもなりかねない位重い処罰が下される。

その為、いかにデブリを出さず無駄なく作業を完了できるか各企業とも日々研究に勤しんでいる。


回収された資源はコクーンコクーン内に建設された工場に運び込まれ、必要な部材を適時製造する。

これはすぐ近くで作る方が効率的であることに加え、現場との迅速なやり取りが行えることにより突発的に新しい部材を作り出さなくてはならない時でも対応しやすいことが挙げられる。


こうして構造体が完成すると、まず電力回線とネットワークを設置し、各所に様々なセンサーやカメラを設置する。

これらはスペースコロニーの状態に問題がないかを確認する役割を担う重要なものである。

建造工程では筐体の歪み具合や、自転時における各部の負荷状況、それにともなう筐体の歪み具合の変化、重心の偏移などもチェックしていく。

そして生活に必要なインフラ関係を設置していく。


ちなみに言うまでもないがこれらのインフラに、地球では一般的なガス管は含まれない。

というかスペースコロニーでは一般家庭でガスの使用は禁じられている。

例外は厳しい審査と検査をクリアしたごく一部の飲食系店舗くらいである。

それらも個別にガスボンベを利用してのものであり、安全対策が十分になされた専用の保管場所を用意してその中に設置することが義務付けられているほどだ。


インフラ関係が整うと中央管理ブロック内の内装や設備の設置が行われ、宇宙港の建設が行われる。

それらが完了すると、ようやく居住ブロックなどの工事が始まる。



ここからがまた長いということだがスペースコロニー自体の建造とは別の話になるとのことで詳細は割愛されていたが、そこは今回のお土産として渡されたカードに記載のアドレスから動画を見ることができるらしい。





ムービーを見終わると休憩時間になった。

ん〜〜と背伸びをするしながら横を見ると、リズが眠そうにあくびをしていた。


「リズ、眠そうだね」


「ん、私機械とか興味ないからちょっと退屈だったかも。」


「たしかに途中すごく退屈そうだったもんね」


「どうせならおしゃれな部屋の作り方とか、かわいい飾りつけ方とかの話ならよかったのに。」


「確かにリズの場合はそういう話の方が好きだもんね。でもそれだとスペースコロニーとは直接関係なくない?」


「そ、そりゃそうだけど」

と頬を膨らませながらちょっと拗ねるリズ。


あいかわらずこういうところは可愛い。



そんなこと話しながら僕らは視聴覚室を後にした。

ぼくらはフードコートに移動してそれぞれ軽食を手にすると、ムービーの感想やらなんやらの話で盛り上がった。



自分たちの住んでいるスペースコロニーもこうやって作られたんだって思うと、人類の力ってすごいなって思わずにはいられなかった。


次回はいよいよお仕事見学 「スペースコロニーができるまで」編完結となります。

小説家になろうではそれ以降の更新は停止します。


--以下定型文--

妄想ベースなので物理原則やその道の詳しい人たちから見ると、んなわけねーじゃん!ってツッコみたくなる部分がメチャクチャ多いと思います。

楽しけりゃいいってノリなのであまり考証せず書いてますけど、そーじゃなくてこーだ!って指摘は歓迎です。

ストーリーや世界観さえ破綻しなければ、さりげなく取り入れてしれっと書き直してるかもしれません。




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