バカはやっぱりバカ その3
今日の地球では資源をほとんど取り尽くしていることと、今以上に採掘すると完全に人が住めなくなる可能性が高いことなどからスペースコロニーの企業が持ってくる資源に頼っている。
その為に足元を見てめちゃくちゃな値を付ける業者もいるため、値崩れを防いだり不正な取引をしないよう監視しているのが資源管理公社である。
カズヤのお父さんはその資源の流通に問題がないかどうかをスペースコロニー側、地球側を行ったり来たりしながら監督する仕事で単身赴任も多かったそうだ。
その期間が数年以上にわたる長期赴任だった時にカズヤを連れて引っ越していたということで、カズヤが3歳の頃と、そして今回で2回目だという。
地球の小学校に上がった頃のカズヤは、スペースコロニーから来たってことで宇宙人だの、地球から逃げ出した卑怯者だのと罵られ、イジメられることも多かったらしい。
しばらく我慢していたカズヤもイジメがひどくなっきた時はさすがに不登校になり、両親にもかなり心配をかけたという。
そんなカズヤだったが仲の良いクラスメートのおかげで立ち直り、またその子の家がやっていた武道の道場に通い始めて強くなるにつれ、イジメも減っていったそうだ。
総じてイジメが続くケースというのは、イジメられても抵抗せず我慢し続ける子の時に多い。
イジメっこから見ればイジメ放題なので、ストレス解消のためにくだらない小さなことでも何かにつけてイジメの口実にする。
そしてそれに便乗する人がいると、まるで自分の行為が正当化された様に錯覚して、ますます調子に乗っていくのである。
だからイジメても抵抗をしないでいると、いくら過激なイジメをしてもコイツは抵抗しないからOKしてるんだ、受け入れてるんだと勝手に理解してエスカレートさせていく。
そうなるともう自分が相手を傷つけているなんて感覚は微塵も無くなっていて、死に至る様な危険なことをしてもコイツにはこのくらいやったっていいんだと思い込む。
イジメに対してなにも抵抗しないというのはイジメる側からみると、イジメられる側がイジメの行為を肯定することに他ならないのだ。
そしてイジメる側は相手がずっと抵抗してこないから、どんなにひどいことをやっても今後も無抵抗でいると信じきっている。
集団でイジめを行うときは尚更だ。
ちなみにイジメる側が大人になった時、その99%は子供の頃にイジめたことをすっかり忘れている。
そしてそのことを指摘すると、昔のことだとか子供がやったことだからと大したことじゃないことにして流そうとする。
呑気な話だ。
イジメられた側は一生忘れるわけがないのに。
下手をすれば大人になってから復讐されても文句が言えないのに。
最悪の場合、自分の子供や家族がその復讐のターゲットになることすらあり得るのに。
だからイジメから抜け出す一番の方法は、抵抗することだ。
これは、「やめろ」と口にするだけじゃダメだ。
主犯格に思い切りやり返さないといけない。
勝つとか負けるとかは関係がない。
窮鼠猫を嚙む様に、思い切りやり返すのだ。
イジメっこは相手がずっと無抵抗でいると思い込んでいるから、やり返してきただけで驚く。
そして生意気だとかなんだとかで反撃してくるだろう。
しかしそこで逃げてはいけない。
いつまでも大人しくやられてなんかやらない!
続けるつもりなら痛い目を見るぞ!と骨の髄まで教え込まないといけない。
イジメっこが欲しいのは、無抵抗でいくらでもイジメることができるサンドバッグなのである。
イジメるたびにやり返されるのは割にあわないので自然とイジメは減っていく。
(ちなみに筆者もそれで数年にわたるイジメから脱した)
カズヤは習った武術を活かしてイジメっ子グループと大立ち回りを演じ、イジメの主犯格の子をみんなの前で思い切り叩きのめしたらしい。
いじめっ子の取り巻き連中やクラスメートがみんな目を丸くして自分を見つめる中、土下座して謝る主犯格の泣き顔を見たのが地球でいちばんの思い出らしい。
意外と怖いな、こいつ。
ちなみにその子というのがカズヤの想い人らしいと僕に耳打ちしてきたのはリズだったんだけど、いつのまにかそんなこと聞いていたんだろう?
っていうか、いつの間にそんなこと打ち明けてもらえるほど仲良くなってんだ、リズは?
気にはなるけど、とりあえず今は置いておこうと思う。
妄想ベースなので物理原則やその道の詳しい人たちから見ると、んなわけねーじゃん!ってツッコみたくなる部分がメチャクチャ多いと思います。
楽しけりゃいいってノリなのであまり考証せず書いてますけど、そーじゃなくてこーだ!って指摘は歓迎です。
ストーリーや世界観さえ破綻しなければ、さりげなく取り入れてしれっと書き直してるかもしれませんw




