第4話 勇者様から久々にお礼を言われたので、私はちょっと嬉しい
旅の果てで、魔王城に到着したカインたち。
しかし魔王城は空っぽだった。
カインが間違った情報を入手したのではないかと、パーティーメンバーは疑う。
カインは少し前に情報をくれた人間を思い出す。
それは、以前より少しだけ体格のよくなったウィドラだった。
カインはウィドラを信頼していたため、ウィドラが間違った情報を渡すわけがないという。
ヨウナはそんなカインの擁護をする。
カインの人を見る目は確かなので、彼の言葉は事実だろうと言った。
ヨウナはシュードの一件をまったく知らなかった。
擁護されたカインは複雑な気持ちになる。
とりあえず、情報が間違っていないのだとしたら、とヨウナは考えた。
魔王が何か罠をはっているのか、自分達の認識が間違っているのか、という可能性をあげた。
ヨウナがいくつかの魔法を使ってみると、魔法の一つに魔王城の壁が反応した。
それは、とある地方にあるダンジョンの特徴と合致するものだった。
辺境にある特殊鉱物ダンジョンでは、光の魔法を放つと光り輝く。
そのため、ヨウナはここは魔王城ではなくダンジョンなのではないかと考えた。
自分達にかかっている魔法を解除していくと、そこはラストダンジョンだったことが分かった。
カインは複雑な気持ちを抱えたまま、自分を信じてくれた事に対してヨウナにお礼を言った。




