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偽りの英雄  作者: Klein
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第9話

「魔王?ふむ、確かにあやつは魔王の如き所行を、この前は…」


どうやら僕の魔王発言は皇帝の事を指しているのだと勘違いされてしまったらし。

目の前の王様が皇帝が如何に魔王のごとく悪逆非道の限りを尽くしてきたかを語っている。

正直僕にとってはどうでもいい事なのだが、逆にここまでアドリブで長い台詞をしゃべり続ける王様をちょっと尊敬しそうになってきた。


「それだけに飽き足らず…」


いつまで続くんだろう?この王様役の人常日頃から横暴な知人が近くにいるのだろうか?

なんか愚痴っぽくなってきた挙げ句に止まるような気配がない。しかも本当は芝居じゃないんじゃないかってくらい実感がこもった雰囲気になってきている。


「さらには…」


っていうか、しゃべり過ぎじゃね?

学校の校長もびっくりするぐらいしゃべってるよ、しかも内容はありがたいお話じゃなくて恨みつらみだし。

そもそもこれは本当にアドリブなのか?

もしかして俺の台本には書いてないけど実際には台詞が書いてあったりするんじゃないのか?


「この前なんかは…」


そろそろ切り上げた方がいいんじゃないのかな?

周りの兵士役の人たちもスケジュールが詰まってきているのかそわそわし始めたし、僕自身もあくびをかみ殺すのに必死だし。

早く次のイベントに移んないかな…


パーン!


そう思ってたら扉が思いっきり開いた。

開いたと言うより弾けとんだ?このサイズの扉がものすごい勢いで開けられるような光景なんて初めて見たから呆然としてしまったのもしょうがないだろう。

そして開いた扉から一人の兵士が部屋に駆け込んできた。


「何事だっ!?」


「はっ!敵襲です!」


イベントきたっ!

ちょっと最近短くなってきてるような…

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