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1133話 命を喰らう苗木


〜モンティートside〜




「あっ、メグミ君からメールきた。"小屋に自販機を置いてくださってありがとうございます"だって〜。相変わらず律儀者な子だね〜」


「腹黒いから忘れがちだけど、彼は真面目さでいえば執事一家出身のスティーブより上だからな。ウチにも、報連相とお礼メールは必ず届く」



「スティーブ君も、中々だけどね。ナーティーも、この前喜んでいたじゃん。彼がお礼にってくれた紅茶」


「美味かったからな。紅茶も美味いが、何より注ぎかたが超一流。幸せな時間だった。メグミ君がよくご馳走してくれる、自販機食べ放題も最高だが」


「カップラーメンね! 体に悪いから個数制限していたけど、神様になってからはゲップ出るまで食べちゃうんだよ〜。ありがたい♪」



「礼を言いたいのはコッチの方なのにな」


「だよね〜」



 僕の方こそ、メグミ君の名前で集めた候補者達からリソースと金を搾っちゃったので、お礼を言わなきゃなんだけど……


 かしこまって礼を言うと恐縮されてしまうので、何かある度にウチのダンジョンで採れた農作物をお裾分けするのが、ここ最近のパターンだ。






「ところでモンティートさん。最初に通過していた連中は軒並み搾ったから、トラウマで不能になる理不尽を連打して落としたけど……次はどうする?」


「苗木運びレースをしてもらう。マサル君が、地獄世界で<巣食う花>を蔓延らせて、闇神の落武者化に一役買ったじゃん? あの樹木バージョンでいく」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


〜巣食う花〜


ターゲットを定めた後、供物と血をマナに混ぜて相手のテリトリー内に植えると、ターゲットに対する他者の憎悪を餌として、水面下で静かに増殖していく。


もし増殖中に種の存在に気付かれて核の命脈を絶たれた場合、それを植えたギフト保持者も連動して命を失うが……


種の存在に気付かれることなく"開花"まで持っていけると、それ以降は攻撃されてもペナルティーを受けずに済み、花のみが命を散らすことになる。


開花した花は、栄養分として接種した「ターゲットへの憎悪」を宿しているため、探知されたとき「ターゲットを憎む知的生物」と勘違いされやすくなり……


現地に行って実物を確認しない限り、ターゲットは「無数に散らばる"自分へ向けられた害意"」に怯え、その結果、重要な局面で判断を誤る可能性も。


また開花した花はターゲットへ向けられた害意に反応して、その相手に栄養を分け与えることで、間接的にターゲットを害そうとするため……


花を根絶させるか自分のテリトリーを捨てて逃げない限り、敵にバフがかかり続ける"修羅の場"で暮らすハメになる。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜






 マサル君が<スキル図鑑>に収載していたあのギフト……おそらく元々の持ち主は、ドリアードの血が薄く入った人なんじゃないかな?


 僕も地獄世界では相性が悪すぎて展開できないだけで、苗木形式で良いなら似たような効果を持つ「とんでも植物」を生み出せる。



 しかも僕のは神力じゃなくて、ハーフドリアードとしての体質的なやつ。


 神様になる前は、他所のダンジョンじゃ干渉力不足で展開できなかったけど……現在は上級神であるメグミ君のダンジョン以外なら、生やし放題だ。



「種を発芽させたとき、すでに僕の"怒り"は種にこめておいた。苗木になるまで少し時間がかかったけど、ここまで成長すればコッチのもの」


 マサル君の<巣食う花>で言うところの"開花"済みなので、あとは怒りのターゲットである鬼畜エロ神共から、常時エネルギーを吸いあげる。



 一応、忠告メッセージは送ったけど……苗木を潰したら不合格になる奴等は何も手出しできないし、合格を諦めない限り"樹木の養分"になるだけ。


「まぁ<巣食う花>と違って、そんなに深い制限がかからないぶん効果も限定的だから、本当に実力のある神には通じないだろうけど」






 よしっ、全員小屋を出て僕を探し始めたな。


 小屋は僕が用意した派遣型特殊オブジェクトだったから、例外だけど……


 これだけ多くの神が探知スキルを使ってくれると、試験会場として場を貸してくれたルノーブルのダンジョンが儲かる。



「(アイツは、一人だけ落ちこぼれたことに劣等感を抱えていたからな。これで、その差も多少は埋まるだろう)」


 僕は気にしないがアイツ自身は気にするので、この機会にクズ神共から思う存分搾取して、<神見習い>まで上れれば……少しは楽になるんじゃないかな。



「(僕も他人事ではいられない。すでに苗木が育ち始めた奴もいる。ここで苗木に多くのエネルギーを吸わせて、クズ共を脱落させる前にもう一稼ぎする)」


 <ルノーブル>だけでなく、同じ同盟仲間の<ゴーブル>も神になれていないから、彼の昇格に必要なリソースもかき集めないといけないしね。

読んでくださり、ありがとうございます!


この小説を読んで面白いと思ってくれた、そこの貴方(≧∀≦)

モチベーションUPの為の燃料……ブクマ・評価・感想・レビュー、待ってます!!

作者はお豆腐メンタルなので、燃料に引火させるのはやめてね(・Д・)

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