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1132話 課金勢の意地


〜メグミside〜




 最初の犠牲者が逝ったあとも、敗者復活を狙う課金組の猛攻は続く。


 なんせ諦めずに手数料を支払った課金組は、資産のほぼ全てをBETしており後がないのだ……無課金勢とはやる気が違う!



『俺達には後がないんだ〜!!!!』


『とっととその枠、寄越しやがれ!!!!』


 神様というよりマフィアと言われた方がしっくりくる、ドスの効いた雄叫びをあげ小屋入りした彼等は、徒党を組んで確実に一神ずつ合格者を屠った。



 彼等とて、どうして自分が試験に落ちたか反省し学んだのだ。


『『『『『『『『『『(ソロで勝てるほどこの試験は甘くねぇ! まずは枠の確保だ! その枠を誰が取るかは、枠を最大限勝ち取ったあとで決めればいい)』』』』』』』』』』



 先制凸をキメたような廃課金ヤーでもない限り、単独で挑んでも自力で勝る女装組には勝てない。


 それなら、たとえムカつく相手同士だろうと一時的に手を組んで共闘した方が、自分の生き残りを考えるうえで得だ。



 それにこの試験……純粋な殺し合いではなく、女装服を剥ぎ取りさえすればポジションを奪えるため、数で攻めれば案外容易くターゲットを狩れる。


『『『『『『『『『『あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!?』』』』』』』』』』



 その攻略法が尽く下ネタに集約されるのは、何というか……絵面が汚くて吐き気がするが、ターゲットの服があれじゃあね。


「本来ならガッチガチにガードされているはずの弱点(=陰部)が、ノーガードなんだもん。そりゃあ狙うわ。うん、僕でも多分そうする。キモイけど」



 というか先輩達は、意図的にこの淘汰のやり方を選んだのだろう。


 アスタリア先輩に下卑た企みを抱いたエロガッパには、汗臭い野郎と「男の命を賭けた戦い」を繰り広げ、「オンナノコ」として散ってもらうのが……


 因果応報の見せしめになると、判断したんだと思うよ。






「勝負あったな。敗者復活組が、女装組を完全に食い切った」


「そりゃあそうだろう。女装組の連中は、直前まで鮨詰め状態の小屋で狩り合いをして疲れていた。そこへ、休憩十分の奴が課金装備持参で現れちゃあな」


「世知辛いね〜」



 マサルの言うとおり、これは「対等な勝負に負けた」というより、「負けるよう仕向けられた出来レースの結果」だと思う。


 女装組の生き残りは、ミッチミチの小屋に詰められ休憩と言う名の拷問を受け、心身共に弱っていたうえ……


 ライバルを倒して勝ち残り「寝場所」を手に入れたばかりで、気が緩んでいた。



 そこへ快適な環境で長時間休み、財布以外は何一つ痛んでいない敗者復活組が押し寄せれば、素の実力で優っていようと普通に負ける。


 しかも殺し合いじゃなく、両手両足を拘束されての<ピー>破壊だから、殺意がないぶん対処も難しい。



 まさか奴等も、敗者復活組がライバルと協力して襲ってくるとは思っていなかったはずだ。


 というか……敗者復活組の存在すら知らせず闇討ちだから、卑怯極まりない潰し方ではある。



「(同情はしないけどね〜。本物のオンナノコになれて良かったな〜。そのまま誰にも迷惑をかけず、無所属ホームレス神として地獄の隅でくたばってくれ)」


 新たな扉を開いて「オトコノコ」を欲しているなら、"次元の扉"の向こう側に"立ちんぼ集団"がいるんで、ソイツ等とペアを組んで旅立つのをオススメする。






『入れ替わったな。じゃあ趣向を変えて……』


 そして女装組が敗者復活組に敗れて全滅し、完全なる入れ替えがおこなわれたのを見た後、モンティート先輩は小屋にあるものを差し入れた。



『『『『『『『『『『何だこれ? 苗木?』』』』』』』』』』


 そう……一見すると何の変哲もない、ちょっとキラキラしているだけのただの植物の苗木だ。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


君達には二つの選択肢がある。


一つは、試験合格を諦めて自らここを去る。


もう一つは、その苗木を持った状態で僕を見つけ、戦って勝つことだ。


試験官だからって遠慮は要らないよ。


ボコり過ぎて殺しても、もう一人の試験官であるナーティーが合格判定を出してくれるから、安心して挑んでくれ。


ただし、一つだけ注意点がある。


その苗木は、君達のエネルギーを吸い取り育つ性質を持っている。


育っても持ち運べるなら失格にはしないが……最終的に持ち主を呑みこんで大樹になるので、取り扱いには注意しろ……とだけ言っておくよ。



by試験官爺


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



 そういえば、「生きたまま大樹にされたライバル」を見てビビった元女装組と違い、敗者復活組……もとい新生女装組はモンティート先輩の秘術を知らない。


 という事は、同じように見せしめの大樹が何本か生えるまで、彼等もやらかすだろう。

読んでくださり、ありがとうございます!


この小説を読んで面白いと思ってくれた、そこの貴方(≧∀≦)

モチベーションUPの為の燃料……ブクマ・評価・感想・レビュー、待ってます!!

作者はお豆腐メンタルなので、燃料に引火させるのはやめてね(・Д・)

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