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1129話 生々しい天国と地獄


〜メグミside〜




「なるほど、ああやって心を折るのか。さすがモンティート先輩、見習わせていただきます!」


「お前の<天国と地獄フロア>と違って、生々しいぶん嫌な地獄感なんだよなぁ。耐えられちまうのが、また辛い」



 勇者として<恵のダンジョン>を味わい尽くし、<恵のダンジョン・ソムリエ検定1級>に合格したマサルは、地獄に対する解像度が高い!


 彼女に売られてスキャンダルデビューしたり、性病勇者として名を馳せたり……バラエティーに富んだ地獄を経験してきたからだ。



「おぃ、心の傷をえぐるんじゃねぇよ! お前には人の心がねぇのか!?」


「はい、スミマセン。ちなみに、今回の地獄度は何点?」


「85点。野朗のポロリした<ピー>とか、胸毛と脇毛のコンボ……何よりワキガだな。あの中だと、逃げ場が自販機周りしかねぇ」



 そう、あの休憩室にもちゃんと逃げ場はあるのだ!


 設置された僕の自販機で買い物をすれば、1品につき10分間セーフティーエリアにいられる。



 ちなみに、置いてある商品はコレ!


 あの環境で休むなら誰だって欲しいラインナップだし、ゴミを売っているわけではない!



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


・温かいマッシュルームポタージュ

・キノコのパスタ

・強めの香りの制汗剤

・赤ちゃんのお尻拭き

・髭剃り

・バリカン

・丁度いいサイズのモツ鍋

・高級布団

・高級枕

・精力剤

・オムツ

・手錠

・ボラ⚪︎ノール

・大人のオモチャ

・BLマンガ


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



「相変わらず、お前は絶好調だな〜。あの環境でそのラインナップは、煽りでしかねぇぞ」


「そう? ちゃんとご飯もあるし、クオリティー・オブ・ライフに配慮しているよー」


「そう思うのは、世の中広しといえどお前だけだ」






 まぁさすがに、僕だって天然で煽り散らかしたわけじゃないけど……金持ちの受験者は買い込んでいるよ、精力剤。


 自販機周りの快適空間を買う場所代としてならキノコの方が高コスパなんだけど、さすがに食う気が失せるのか買う猛者は現れなていない。



「しかし儲かるな〜。内部で"数減らし"が起きて生存者が減ったら、物理的にスペース空いて需要なくなるし、それまでに稼がないと!」


「メグミ、さっそく始まったぞ。休憩中なのに殺し合う、地獄寿司詰めバトルロイヤル」


「本当だ! 案外、バリカンを武器にする奴多いんだね。まぁあの空間内、能力制限かかっているから当然か」



 胸毛ジャングルと体臭パラダイスによって精神的に追い詰められた神々は、これまでと同じように「殺してスペースを空ける」方向へ舵を切った。


 制服が破けたら失格なのだから、小細工無しでバリカンをONにし、ライバルの布地を傷付け完全ポロリさせてしまえばいい。


 それに気付いたのだ!!



<<<<<ーーー ヴブブブブブブブ〜ン♪ ーーー>>>>>


「「「「「やめろっ! それだけは止めてくれ〜!!!!」」」」」


 けたたましく鳴るバリカンの音と、犠牲者達の叫び声。



 逃げようにも小屋内はギュウギュウ詰めだから、課金セーフティーゾーンに入り損ねた連中は、次々と制服をぶっ壊され退場となる。


 特に"紐"勢……なぜ紐に高い金を払うか意味不明なパンティが、バリカンによってアッサリ千切られ、キモイ<ピー>がポロリした。






「ドンマイ! あれじゃ寝られないね」


「そうだな。寝たらチャンスと言わんばかりに餌食にされ、"一生休めるドン"になっちまう。それに、バリカンは……巻き込み事故が怖い」


「あ〜、陰毛ジャングルの……」



 自販機で売られている日本産バリカンは高品質なものが多いが、特性上どうしても長い毛に絡まる可能性はあるし、そうなると痛い。


 特に胸毛とアンダーヘアは巻いている奴が多く、その巻き毛ジャングルに絡まると悲惨である。



「紐のついでに<ピー>まで若干削られて、陰毛ジャングルにバリカンが絡まり"股アクセ"とか……情けなさすぎ!」


「で……紐部分を隠すために座ったら、今度は視界地獄の始まりだー。なんせ目の前には、大量のグロい<ピー>だからな。グロには事欠かねー」



 だけど、次の試験は「小屋で休んだ前提」のハードさなんだよね?


 あの空間で、布団を敷いて熟睡した前提の。



「先輩達も、怖いなぁ〜www」


「分かっていて高級布団を商品ラインナップに加え、全身全霊で煽り散らかしたお前も大概だろう」



 いや、そうでもないよ?


 自販機で大量購入してセーフティーエリア利用権を買えば、自販機の上に布団を敷いてぐっすり寝られるし。


 まぁ自販機は一台しかないから一神限定の早いもの勝ちだけど、睡眠への熱意があればきっとやれるってwww



「で、起きたら制服ズタズタで不合格決定! 手に入れた布団を抱えて、ホームレス生活に突入するわけだな」


「うん! ゆっくり休めそうだねー」


「長い休みになりそうだなー」

読んでくださり、ありがとうございます!


この小説を読んで面白いと思ってくれた、そこの貴方(≧∀≦)

モチベーションUPの為の燃料……ブクマ・評価・感想・レビュー、待ってます!!

作者はお豆腐メンタルなので、燃料に引火させるのはやめてね(・Д・)

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