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1128話 野郎の胸毛を枕に眠る


〜とある補欠合格候補side〜




 ダメだ、頭がクラクラするほど臭い……とにかく加齢臭とワキガが…………誰か助けてくれっ、ここから出してくれ〜〜〜〜!!


「(だけど出たら失格。試験官をぶっ殺してメグミに直訴しようにも、あのモンティートって野郎……ムダに強い。というか、逆らっちゃダメな相手だ!)」



 飛びかかった奴を倒した後のモンティートの対応は、鬼そのものだった。


 なんせ生きたまま其奴を苗床にして、其奴の腹から木を生やしてしまったのだから。



『ふふふっ。僕は半分"木の精霊"だからね〜。生命エネルギーを置換して、愚か者を樹木に変える程度はお手のもの♪ クズを処理して世の中に貢献だね!』


 なんて悍ましい事をほざきながら、マジで苗床になった奴のエネルギーを全て樹木に吸わせて、大樹にしてしまったのだ。



『ちょっと、モンティートさん。生やす場所を考えてくださいよ〜。俺のダンジョンと木、相性悪いですって』


『あははっ、ゴメンゴメン〜。あとで植林するから、ちょっとだけ置いておいてよ〜』



 この試験会場の持ち主である男も、モンティートの同類なのかツッコミどころがズレているし……


 隣にいるナーティーも、「木に吸わせるならモンスターに注いであげなよ。勿体ないじゃん!」と、見当違いなアドバイスをするだけ。



「(ここの試験官共、神の命を何とも思ってねぇ! 完全にイかれてやがる!!)」


 最初は俺も、モンティートとナーティーをボコるつもりだったが……あの青々としげる大樹と、その下でミイラになった元神を見てはその気も失せる。



「(あぁはなりたくない! 奴等に逆らうのはダメだ! 生きながらにして腹から木が生え苗床にされるとか、恐ろしすぎるだろう!!!!)」


 結果……俺は反抗もできず、かと言って帰る場所もないので逃げることも叶わず、ほぼ紐のビキニで女装させられて休憩室に押し込まれた。






 その休憩室のつくりが、また酷い!


 30畳ほどしかない密閉された小屋に、布地皆無で実質裸の野郎100神以上が入れられたのだ!


 暑苦しくない訳がない!!!!



「(立てば野郎の胸毛と密着。寝たら臭い足で踏み潰され、座るとちょうど<ピー>が顔の位置に……。半分以上ポロリしているからな。地獄でしかねぇ)」


 俺自身も「制服争奪戦の成績が芳しくなくポロリしちゃった一神」だから、あまり大声では言えないが、オッサンの<ピー>は臭い・汚い・キモい!!!!


 神だろうと関係ない、キモいもんはキモいのだ!



「(だから、実質"立ちっぱなし"一択な訳だが……それはそれで地獄だ。どうして神であるこの俺が、野郎の胸毛を枕にせにゃならん!)」


<−−− ワシャッ、サワサワワシャシャッ…… −−−>



 俺の前の奴、とにかくガタイが良くて胸板が厚く体毛ワッシャーなのだ!


 だから動くたびに胸毛ジャングルがワサワサ揺れるし、絶妙に加齢臭と混ざって不快感Max。



「(せめて体毛の処理くらいしておけよ。というか、神なんだから脱毛くらい朝飯前だろう!!)」


 思うところはあるが、胸板が嫌で上を向くと「鼻息、時々鼻毛」が飛んでくる不快フィーバーが始まるし、コイツの口臭はクサイ!


 当然座ると、破けそうなハイレグビキニからポロリした毛むくじゃらの<ピーーーー(自主規制)>が、トドメを刺しにくるのでダメだ。






「(あー、唯一デカイ顔して鎮座できるあの自販機が羨ましいぜ)」


 俺等は"神体パズル"のように寿司詰めにされているというのに、自販機だけは四方を「購入者以外立ち入り禁止」ゾーンに囲まれ……


 誰に遠慮することもなく小屋の中で鎮座して、俺達のなけなしのスペースを更に奪っていくのだ。



 あそこで物を買うときだけ、この寿司詰め地獄から逃れられる、という見方もできるが……俺、金ねぇもん。


 富豪共は自販機の列に並んで物を買い、「買い物客限定スペース」の恩恵を受け、最低限マトモな時間を過ごせているけど、金欠の俺にはそれすらできねぇ。


 ただ分厚い胸板に茂った胸毛ジャングルに顔をうずめ、不快なニオイのなか休憩時間終了まで耐え凌ぐだけだ!



<−−− ピーンポーンパーンポーン♪ −−−>


『休憩中の皆様にご案内もうしあげます。休憩終了後の試験はさらに過酷さを増しますので、必ずお休みになりコンディションを整えてください。繰り返します。休憩中の〜〜〜〜』



 無茶言うなよ、この胸毛ジャングルで寝ろって言うのか!?


 コンディションを整えてほしいなら、それが叶うだけの施設で休ませろってんだ!!!!


 こんなカビ臭い小屋にブチ込まれて、鮨詰め状態で休める図太い神経をしているなら、自力で成りあがってTUEEEしている!!



<−−− ワッシャーッ、ワサワサワサ…… −−−>


「(えっ、マジで俺……この胸毛ジャングルで寝るの? 腹にデカ男の<ピー>を当て、頭頂部に臭い鼻息をかけられた状態で……マジ???)」

読んでくださり、ありがとうございます!


10月8日に、『クラス全員で魔王転生!』のコミック2巻が発売されました!

興味がある方はぜひ読んでくださいm(_ _)m


詳細ページへは、下の表紙イラストから飛べます↓↓↓

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