1124話 刺激的(笑)な起こし方
〜メグミside〜
僕はサーシャを思う気持ちをちょっと暴走させて、ルノーブル先輩に迷惑をかけただけ……のはず。
なのに、どうしてだろう?
目の前に、モンティート先輩&ナーティー先輩が「補欠衣装(という名のキモ女装)」を強要した、不合格ほぼ確の変態神達が並んでいる。
『く……っ! メグミ……様、ご奉仕いたしますので……、ぜひ私めを……お使い…………くださ……い』
『うぅ……っ。昇格のっ……昇格のためぇ! メグミ様っ、何でもいたしますぅぅ〜〜〜〜!!!!』
敵美女の「くっ、殺せ!」発言は、一定の魅力があるし小説やゲームで需要があるのも理解できるけど、この変態共の「くっ殺」に萌え要素は微塵もない。
ただただハイレグビキニからはみ出した黒々しい毛が、ゴキブリのような気持ち悪さを感じさせるだけだ。
「(なのに、どうして100以上の変態神が僕の周りを囲んでいる!? えぇっ、僕何か悪いことしちゃったかな? 先輩方、謝るので助けてください!!)」
こんな"存在の暴力"に晒されるくらいなら、青汁ジョッキ飲みの限界に挑戦して、物理的に胃を破裂させる方がマシです!
って、マジで待ってよ……近付いてこないで!
「うわあぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!?」
「くくくっ、ようやく起きたか。ダークバインドで夢を縛り地獄絵図を転写してショックを与えても、中々起きなくて焦ったぞ。死んだかと思った」
「ちょっとルノーブル先輩、お願いですから加減してくださいよ〜。目覚めはしましたけど、奴等に囲まれて奉仕名目で強姦されかけたんですから!」
「あははははっ。スマン、スマン!」
夢だったのか……良かった、僕の平和と尊厳は守られた。
「地獄絵図を転写〜」と言っていたから、たぶんモンティート先輩&ナーティー先輩の現場は、文字どおり"こんな感じ"になっているんだろうけど……
実物がコチラにこないなら、ゴミの処理方法は先輩達にお任せしますよ。
「ところで、なぜルノーブル先輩が僕を起こしたのですか? あれ? そもそも僕って、どうして寝ているんだろう?」
「まだ記憶がボヤけているようだな。お前がサーシャの怪我を見てポンコツ化し、使い物にならなくなったから締め落とした! 何か文句は?」
「サーシャは無事ですか!?」
「無事だ。もし致命的な何かがあったら、ここでお前とコントなどしていない」
「なら文句はありません! 起こし方には不満アリですけど、文句を言える立場にないのは理解しているので黙ります!」
「分かっているなら宜しい」
だって、この起こし方をされている時点で"締め落とされる前"メチャやらかしたに決まっているもん!
ここで文句を垂れて、追加試験官としてモンティート先輩&ナーティー先輩が担当する「リアル地獄」へ送られたら、堪ったもんじゃない!
「それでサーシャは?」
「ポンコツ化して"ただ煩いだけの存在"に成り下がるお前を、こうやって起こしている時点で気付け。もうサーシャが担当する試験は終わった。全員合格だ」
「あっハイ。ソウデスヨネ。分かりきったことを聞いてしまい、申し訳ございませんでした!」
僕は気絶させられていたので全容を知らないが、ルノーブル先輩いわく、サーシャは気合と根性で"限界"の概念を蹴散らし最後まで役目を全うしたとのこと。
そして、その結果……受験者の多くをファンに変え、神々からの信仰心で神格が成長したうえ、実戦経験も詰めてウハウハ状態なんだとか。
「あの中級神<エース>が、澄みきったサーシャの心に触発され更生する程だからな。あとでお前も、経過レポートを眷属から見せてもらうといい」
「えっ!? 大切な彼女の勇姿ですし、もちろん生ビデオ映像で……」
「ダメに決まっておるだろう! 何回ポンコツ化したら気が済むんだ! 格上のお前を命がけで締め落とすのは、もう懲り懲りだ!!」
「スミマセン。分身に見せて、強制シャットダウンかけられずに済むようにします」
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〜水分身〜
水と自身の細胞を媒介にして、「自我を持った分身」を創り出すことができる。
水分身の戦闘力は低いうえ、外部からの衝撃で形を保てなくなると壊れるが、「危険な場所を調査するとき」など使える場面も多い。
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サーシャの勇姿については、あとで<ヒッキー>に頼んで生ビデオを見せてもらうことにして……先輩方の担当受験者はどうなったの?
モンティート先輩とナーティー先輩の方は、さっき強制された地獄体験でおおよそ察しがついたけど、アスタリア先輩は?
「あっちの方はな、すでに半分……リタイアだ。アスタリアの責めもキツイが、それ以上に根性が足りとらん! あれでよく神が務まったもんだ」
なるほど、順調に選別が進んでいるんですね!
主催者が送りこんだ下僕魔王をサンドバッグにするような、社会不適合者に合格してもらっても困るんで、それはめでたい事だけど……
どうやってしがみ付く気満々のゴミ共を、こんなにアッサリ振るい落とせたの?
読んでくださり、ありがとうございます!
この小説を読んで面白いと思ってくれた、そこの貴方(≧∀≦)
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作者はお豆腐メンタルなので、燃料に引火させるのはやめてね(・Д・)






