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1123話 仕事の女神様


〜とある合格者side〜




 萌える……とにかく萌える…………神々しい!!


 与えられた御役目を果たすために必死で頑張るサーシャ様は、見ているだけで活力がわく「仕事の女神様」だ!!



 派閥主であるメグミ様も「仕事の鬼」として有名だが、その彼女であるサーシャ様まで「レベル違いの努力家」だとは思わなかった。


 これなら気持ちよく派閥のために働けるし、辛い御役目を仰せつかっても不快感なく受けることができる。



「(不純な気持ちはないのだ! ただ若い女神がひたむきに努力する姿は涼やかな朝顔を思わせ、仕える側にとっては好ましい)」


 余裕があれば働く義務などないのだが……やはり、こう……モヤモヤする所はあるのだ。


 下位の者の上前をはねて贅沢三昧し、相撲取りよりも太って入婿の上級神を尻で押し潰した、"先代の娘御"から偉そうに命令された時などは。



「(まぁウチの派閥は、入婿の上級神も上級神だったからな。それに引き換え、なんと清々しい主人とそのパートナーか! 仕え甲斐がある!)」


 運もあるだろうが、媚へつらい目下からの搾取を積み重ねて、立場以外の何もかも捨てて入婿競争を勝ち抜いたのではなく……


 自力で派閥をつくれるまでに成長した麒麟児と、彼が力を持つ前からそれを支えた頑張り屋のパートナー。



 正直、腕っぷしだけならもっと立つ神は幾らでもいるが……清い。


 側にいるだけで心が洗われる!


 まだ派閥の幹部である<農民><小鬼>同盟の他メンバーとの面識はないが、彼等もきっと仕えて後悔のない御仁なのだろう。






「(残る問題は、私がこの派閥に無事加われるかどうかだ! 幸いな事に、手合わせでは"勝ち"をおさめる事ができた。だが、それがどう取られるか?)」


 彼女の立ち居振る舞いを見るに可能性は薄いが、"接待"した方が良かったか?


 いや、しかし……これまでの選抜を見ても、あえて「ポジションを脅かす可能性がないザコ」を装い媚びへつらうより、実力を示す方が評価される気がする。



 そもそも現在おこなわれている手合わせは、「二次試験」扱いされているが、本当は「二次」ではなく「三次選抜」なんじゃないか?


 あのヤバ過ぎる連中をフィルタリングした、控え室でのサンドバッグ事件。


 あそこでコッソリ控え室から呼ばれた受験者の民度は、残留組より明らかに高く、試験中共に過ごしても不快感をおぼえる者がいなかった。



 負けて滅んだ入婿の上級神は、とにかく実績を重視し「管理世界からより多く徴税できる神材」を重用したが……


 その代償として派閥の民度は壊滅的になり、恐怖政治を敷こうにも入婿ゆえ限界があって、統治に苦労していたのだ。



 まぁ端の端で干されていた下級神の御屋敷で仕え、運良く神となり後継者不在で跡を継がせてもらえた、私なんかは……


 影が薄すぎて存在すら認知されていなかったから関係ないが、「中央の政治の世界は複雑怪奇ゆえ近付くな」と、先代に厳命された程だしなぁ。


 実績を求めすぎた結果、性格が歪んだ連中ほど出世しやすくなる構図には、問題があったと思うよ。



「(だが、あの不快者フィルタリングが一次試験だとすると……メグミ様が求めているのは、実績より民度ということになる!)」


 一応履歴書は提出したが、サーシャ様との面談でも「過去の実績」については殆ど聞かれなかった。


 つまり目先の成果より「配下の統括のしやすさ」を重視し、長期視点で派閥運営を考えておられる可能性が高い!






「(受かるかな? ここまで残った受験者に"不快感の権化"はおらず、だからこそここから先……選ばれるのは容易じゃない!)」


 ライバルが「派閥入りを希望した余所者」という自覚すらなく、仕える主人が派遣した接待役をサンドバッグにする連中が、競争相手なら……


 民度を評価指標とした場合、勝ち残るのは簡単。



 だがライバルの好感度が一定以上あり、組織の中に置いても問題が起きづらい神材ばかりとなれば、ここから先は「真の意味での実力勝負」になる。


「(合格率は何%なのだろう? 手合わせの結果が合否を分けるとしたら、4割というところか……?)」



 しかしサーシャ様の視線から察するに、手合わせで負けた者達が審査対象から外れたようにも見えない。


 そもそも腕っぷしなんて、中級神・下級神の主な仕事である「担当世界の統治」には関係ないからな。


 徴税選抜も問題だが、だからといって腕っぷし選抜で脳筋ばかり選び抜いても、それはそれで運営が立ち行かなくなる。



『お待たせいたしました。厳正なる審査の結果、ここまで残られた全員に"派閥加入"の許可がおりました。お手数ですが、正式な手続きと担当世界の移管をお願いいたします』


「よしっ、受かった! これで、行き場を失い無宿者となる道は避けられたぞ!!」



 やはり手合わせによる脳筋選抜はなく、真の試験は「最初のサンドバッグ・フィルタリング」だった。


 共に勝ち残った神々も、共にやっていく同僚として好ましい神材ばかりだし……これからの神生が楽しみだ!

読んでくださり、ありがとうございます!


この小説を読んで面白いと思ってくれた、そこの貴方(≧∀≦)

モチベーションUPの為の燃料……ブクマ・評価・感想・レビュー、待ってます!!

作者はお豆腐メンタルなので、燃料に引火させるのはやめてね(・Д・)

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― 新着の感想 ―
良い感じの部下が沢山入りましたね!そして、サーシャさん、ファンが沢山出来ましたねw仕事の女神様だからファンじゃなくて、信者?wこっちの真面な面接は無事に終わりましたね!あっちの面接(のフリした処刑場w…
下級、中級とは言え、神が無宿者となる心配をするなんて・・・ 神の国にもスラムがあるんだろうかw 道祖神とか、のら神とか? そんなマンガ有ったなw
フィルタリングにも気づけたのなら、 コチラの選抜に残った神々は仲良くやっていけることでしょう。 酷いのばかりだと思ってたけど、なかなか捨てたもんじゃないですね。 こちら側は平和に終わりましたが、サン…
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