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1112話 究極の二択




 臓物運びのコツを見つけ、締切前に駆け込めと言わんばかりにゴールした神々は、死んだ目で女装したライバルから"情報共有"を受け……


 これ以上状況が悪くならぬよう制服に身を通したものの、夢も希望もなくなり床に突っ伏して咽び泣いた。



『くそっ、どうすりゃいいんだよ! もう俺、啖呵切って派閥を出ちまったんだぞ!? 今さら出戻りとか、出来るわけがないだろう!!』


『ここで受けた屈辱を拡散しメグミの悪評をばら撒こうとしても、それ以上に"俺達が受けた屈辱"が広がって世間の笑いものになっちまう! 無理だ!!』


『だからと言って、このまま残るのは地獄だぞ!? 評価されない理不尽な日々から抜け出したくて此処にきたのに、さらに悪化しているじゃねぇか!?』



 そうなのだ。


 彼等の多くは、穏便に一時休暇をとって受験したわけではなく啖呵を切り派閥自体を抜けてしまった。



 抜けていない者も、「試験を受ける! 俺は優秀だから必ず受かるはずだ!」と周りに吹聴し、自ら墓穴を掘ったため……


 もう帰る場所などないし、仮に出戻りできたとしても、一生冷や飯食いで笑いものにされること確定なのだ。



 かと言ってメグミ派に補欠として入っても、ロクな未来は待っていない。


 正規合格のドベならまだしも、非正規の補欠枠だと最初から出世レースに乗れないため、一生底辺を這う可能性が高いから。


 誰にも需要がない"ある意味安全"な変態制服を着て、窓際より酷い、自己肯定感皆無な独身神として生涯を全うするハメになる。






「コソッ(マズイな。ここまでやれば半分は逃げ帰ると思ったが……奴等、啖呵切って派閥を抜けてきたみたいだぞ? 自己評価高すぎるだろう)」


「コソッ(自ら保険を切り離して合格率も分からない面接へダイブとか、何を考えているんだろうな? まぁ奴等の古巣からすれば、ラッキーかもしれないが)」



 そして予想以上に受験者が無鉄砲だったせいで、離脱率を読み間違えたモンティートとナーティーも、ここにきて冷や汗を浮かべた。


 制服(笑)の数には限りがあるため物理的に数は減らせるし、さすがにこの待遇なら合格者の中からも離脱が出るため、さらに削れるのは間違いない!


 だが「退くも地獄」で変態制服を受け入れる者が増えてしまうと、この後の試験がやりづらくなるのだ。



「コソッ(いけるかな? 一応、ギリギリ勝てる数の水着しか用意しなかったとはいえ、これじゃ安全圏での戦いは厳しいぞ。まぁ、やるしかないわけだが)」


「コソッ(あぁ、覚悟を決めよう! 余裕がなくなるとはいえ、合格者のスペックを見る限り……無理すればいけるだろう)」


「コソッ(うん。たぶん大丈夫。超ギリギリだけど)」



 モンティートとナーティーも弱いわけじゃないが、土精霊と他者のダンジョンの相性は悪いため、自分の土俵に持っていくには少し時間がかかる。


 その間に……



『ここまでコケにされて堪るかよ!? 彼処にいる元下民2匹をひねり潰して、せめてもの意地を見せるべきだ!!!!』


 こういう短気者が現れると、やや不利なフィールドでの戦いを強いられるのだ。



 もっとも……


「コソッ(僕が相手する。お前は手を出すな)」


「コソッ(了解!)」



「(エグい制服に気を取られて忘れているようだけど、ここは<恵のダンジョン>でありながら、湿っぽく苔が生えている水場。つまり、よく滑る!!)」


 この程度の修羅場は彼等とて潜り慣れているし、ここで見せしめを作れることのメリットも理解しているため、この展開を本気で嫌がる訳でもないのだが。






「(水精霊よ。奴が攻撃する瞬間を狙って、一度だけ地面との摩擦を減らせ! 木精霊よ。滑ったところを聖属性の蔓で拘束! 後ろ手に縛れ!)」


 すでに残り少ない制服状況で、布か紐かも分からない服の着用を強制されブチ切れた合格者が、物干し竿片手にモンティートへ襲いかかる。


 だが無防備なようでいて、陰で精霊に指示を出していたモンティートにしてやられ……攻撃直前で滑って転び、手足を聖属性の蔓で拘束された。



 そして……


<−−− ガチンッ!!!! −−−>



『アアァァァ〜〜〜〜〜〜ッ!!!?』


「ふふふっ、首から上……浄化の炎で、キレイに焼け焦げたね〜。罰金代わりに来世以降の"将来"はもらうけど、もしまた機会があれば……弁えるんだよ?」



 其奴の攻撃が通れば続いて、モンティートとナーティーに「自分達をナメたケジメ」を取らせようと、企んでいた合格者達の前で……


 モンティートは攻撃者の耳に杖を差し入れ、聖魔法で強引に浄化し殺してしまう。



「そりゃあ、上級神になったメグミ君よりは弱いけどね〜。僕等だって、100%虎の威を借る狐じゃないの。多少は戦えるんだよ〜」


 実際のところ、正面から浄化するのはコスパが悪いため、もう片方の耳に地面から水精霊を這わせ……


 その子達を電極代わりにして、電気を流す要領で聖魔法を脳に通して焼きスタミナを節約したのだが、あえて言うことでもないためそこには触れない。

読んでくださり、ありがとうございます!


この小説を読んで面白いと思ってくれた、そこの貴方(≧∀≦)

モチベーションUPの為の燃料……ブクマ・評価・感想・レビュー、待ってます!!

作者はお豆腐メンタルなので、燃料に引火させるのはやめてね(・Д・)

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― 新着の感想 ―
まあ、実質奴隷だろうとガチでいらん連中だからそのまま全員滅してもいいよな、うん。 ちなみにこいつらの予想自体は割と的外れだったりする。無能上級神の跡目争いしてる連中からすれば少しでも情報と駒は欲しい…
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