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1107話 面接(天国ver.)


〜サーシャside〜




 メグミ君から連絡を受け、急遽私は「本当に派閥入りさせるかもしれない神々」の面接を行うことになった。


 この面接を開催する流れになった当初は、「理由をつけて全員落とす」という方針だったが、実際に招いてみると悪くない神材がいたらしい。



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"超有料物件で将来の幹部候補"みたいなキラキラした神材はいないけど、素朴に末端でやってくれる分には助かるタイプが、結構混ざっていたんだ。


最終判断は任せるけど、「落とす面接」じゃなくて「通すパターン」を意識してくれ。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



 疑り深いところのあるメグミ君が、完全初対面の神々に対してここまで甘い対応を求めるという事は、内心彼等のことを気に入ったのだろう。


 もちろん審査はきちんとするが……


 メグミ君の要望どおり、最初から落とす目的で減点しまくるのではなく、長所を見て加点することを念頭に臨もうと、私も考えている。



「本日、サーシャ様にご担当いただく面接希望者は約700神です。少々御身体に負荷がかかりますが、いけますか?」


「えぇ、大丈夫。問題ないわ」






 アスタリア先輩に弟子入りしてから、作り方を教わりコツコツ貯めてきた式神札。


 それの最も簡易なバージョンを使って、札分身で参加者の数だけ「面接官<サーシャ>」を用意し、1対1で時間をかけて対話をおこなう。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


〜札分身〜


情報を書きこんだ式札を核として、「自我を持った分身」を創り出すことができる。


分身のスペックは核にした式札次第であり、強いものは術者と同等。弱いものは水一滴落ちてきただけで消えるほどの、差がある。


危険な場所の調査をするとき送りこんだり、術者に負荷をかけることなく膨大な情報を処理するなど、式札の書きこみ次第で使い道も広がるが……


もし分身が壊れてしまい回収に失敗すると、核になっていた式札はその場に残るため、敵に解析され情報を奪われてしまうリスクもついてまわる。


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 これなら700神と一斉に面接しても、情報は式札に記録されるため私の脳はパンクせずに済む。


 さすがに一神一神と本体で面接するのは不可能だし、かといって100神単位の集団面接で適当にあしらうのも違うので、これが丁度いい塩梅だろう。



「(もしかしたら、札分身の私に暴力をふるい壊してしまう粗暴な輩も、紛れこんでいるかもしれないけど……。壊されたら不合格、って形にすればいいだけ)」


 さすがに「通す方針での面接」と言っても、格下の女と見るや暴力を振るってくるタイプのクズに合格を出すのはダメだ!






 そんな事を考えつつ、念のため「スカートの中の情報」だけはブラックホールに置き換える式札を使って分身をつくり、面接対応をおこなったが……


 私の心配は杞憂で、面接中に殴りかかってきたりパンツを覗き見るようなクズは、一神もいなかった。



 嬉しくてメグミ君に報告したら、「そういうクズは全員コッチにいるから」と返ってきたので、彼の方は惨事なのかもしれないけど……


 神の中にもマトモな倫理観を持つタイプがいることに、私は安心したの。



 だって……これまで見た男神って、頭のイカれた下衆ばかりだったんだもん。


 もちろん悲哀に満ちた部下神もいたのは理解しているんだけど、どうしてもクズの印象が強くって。



「(純粋な能力でいうとちょい足りない方が多かったけど、クズじゃないなら全員合格でいいよね? 無能というより、田舎育ちゆえの教育格差って感じだったし)」


 ウチにはスパルタ教育が得意なメグミ君がいるので、性格さえ良ければ能力は気にしなくてもいい。



 どうせメグミ君と先輩方に扱かれるうちに、スティーブ君やカルマ君みたいなアンデットマンになるのだ!


 それなら、最低限の理解力以外は性格評価に振って、裏切りリスクを下げるべきである。






「(だけど、中級神<エース>が混ざっていたのだけはビックリ。あの神様だけは、本当に受からせていいのか悩みものだわ)」


 彼は「絶対合格」という赤文字が刻まれたハチマキをまき、面接対策の本を直前まで読み漁る、ガリ勉型の対策をしてきたんだけど……


 純朴な他の志願者と違って、あまり性格良くないのよねー。



 この後おこなわれる実技試験で手合わせして、その真価をはかる事にしようか……それとも、メグミ君が冗談で言っていた阿弥陀クジ採用で決めるか……。


「悩みものだわ。とりあえず、土下座特攻対策のジャージは履くけど。下からパンツを覗かれたら嫌だし」



 だけどホント、悩みごとがコレしかないとか拍子抜け。


 こちらの試験は平和ね。



 メグミ君が「掃き溜め」って言っていた側の試験にも、この清純さ……分け与えてあげたいわ。


「まぁ地獄世界の神様だし、クズなのが本来の有り様なんだろうけど」

読んでくださり、ありがとうございます!


10月8日に、『クラス全員で魔王転生!』のコミック2巻が発売されました!

興味がある方はぜひ読んでくださいm(_ _)m


詳細ページへは、下の表紙イラストから飛べます↓↓↓

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