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1106話 天国と地獄


〜メグミside〜




 棚ボタで得られた「格下相手にも横柄にならない神材」を、こっそり別の部屋へと移し、面接控え室を本物の毒壺にした後……


 しばらくして、モンティート先輩はアスタリア先輩へ"挨拶のアナウンスを流す"よう指示を出した。



 控え室に残っている連中はほぼ不合格確定の厄災だし、実力的にも大したことないので、媚びを売る必要などないが……それは僕等の都合。


 サンドバッグとして「霊体の器」を提供しているルノーブル先輩は、霊体の回復で相応に消耗してしまうため、ここら辺が潮時と判断したのだ!



 もっとも……ルノーブル先輩にとっても、ただ消耗する罰ゲームという訳ではなく、タコ殴りにされた不死身の霊体は経験値を積みレベルアップする。


 そしてアンデッドの王であるルノーブル先輩は、配下の総力がそのまま自身のステータスに直結するので、間接的にレベリングできた……とも言えるわけ。



「毎回は嫌だがな。神の拳で効率よくレベリングできる機会など滅多にないゆえ、旨すぎてヨダレが止まらんが、財布は泣いておるぞ〜」


「あははは。ドンマイ! まぁ強くなったしいいじゃないか。本物の地獄を見た、スティーブ君やカルマ君よりはマシだよ」



 ルノーブル先輩を軽い口調で慰めるモンティート先輩に、マサルとナーティー先輩も「うんうん」と頷くが、一つ疑問点がある?


「先輩、僕は? 僕も、結構地獄を見たと思うんですけど」



 あれ、皆して目を逸らした?


 どうしてだろう?



 僕も何度も三途の川を渡りかけたし、皆の助けもあったとはいえ上級神になる程のリソースを注入され、リソース酔いしたわけだから……


 "頑張ったチーム"に入れてくれても、いいんじゃない?






 と思ったが……僕の純粋な願いは無言のもとにスルーされ、毒壺となった控え室に流れるアスタリア先輩のアナウンスが、静かに響いた。


『メグミ派閥加入をご希望の皆様。本日はお忙しいところご足労いただき、誠にありがとうございます。私は、面接官を務めるアスタリアでございます』



 その瞬間、リンチ祭りに熱中していた神々がスピーカーを凝視し、反応が二つに分かれる。


 まずは、面接官が女であることに不満をもち文句を垂れる勢。



『チッ、女かよっ! ここまで来させておいて女の面接官とか、ナメてんのかコラァ!?』


 まぁこの反応一つとっても「一発不合格確定の地雷案件」なのだが、もう一方の勢力よりはマシだ。



『くひひひひっ! アスタリアっていうのは、メグミ様の女じゃねぇんだろう? じゃあ、好きにしてもいいんじゃねぇか?』


『魔王基準だとババァらしいが、俺等からしちゃ赤子みてぇなもんだからなぁ〜』


『胸っ! 尻っ! 胸〜っ!!』



『手合わせもあるって話じゃねぇか! バレねぇように胸とか尻とかをこう……っ、ああぁぁぁ〜〜〜〜〜〜たまらねぇ!!!!』


『拘束するフリして麻縄で亀甲縛りしたら、試験官サマ怯えて泣くんじゃねぇか? ウヒョオォォォ〜〜、マニアックなシチュで緊縛ゥ〜〜♪』


『吊るして甚振ってやろうぜ! 3時間も遊んでやれば、泣いて合格宣言出すはずだ!!』



 とっとと帰れ、このエロガッパ共!!!!


 テメェ等、遠路はるばる面接を受けにきて考えることがソレか!?



 バレなきゃいいじゃねぇんだよ!


 面接官だぞ、面接官!!!!



 いや、その前に……当たり前に女性の尊厳を穢そうとすんな!


 そんなにエロに興じたければ、オークの部下でも生みだして自前でハーレムつくっておけ!!!!






「ナーティー、どうする? 万が一のことがあったら危ないし、手合わせは僕等が引き受けて、アイツ等で"焼きキノコ"する?」


「正直俺は、アイツ等がアスタリアの餌食になる可能性の方がずっと高いと思うが……そうは言っても、万一があるからな。代わるか?」


「うん。僕もぶっちゃけそう思うけど、アスタリアに触れられるのは……ねぇ」



「だよな。アスタリアには、余った"男尊女卑勢"をシバいてもらえばいいさ。俺達は、奴等に錆びた鉄パイプでも突っ込んでオンナにしてやろう」


「そうだね。そんなに女に飢えているなら、自分達が女になればいい! 分かりやすい解決策だ!」



 アスタリア先輩が餌食になるとは思っていないものの、仲間が卑猥な扱いを受けたのが許せないのか、モンティート先輩とナーティー先輩の目は冷たい。


 口調は軽いけど、これは……あのエロガッパ共、上級神達と同じく「粗チンとの別れ」を強制されるな。



「メグミ君、いい感じに錆びた鉄パイプって売ってない? あと手榴弾を10000個ほど欲しいかも」


「脱肛以上に真っ赤なバラが咲きそうですね。売りますけど、ゴミの片付けは先輩の方でお願いしますよ〜。僕、バッチイの触りたくないし」



「もちろん! 彼等がお腹の中で処理するから、きっとそんなに汚れないはず!」


 あらら……モンティート先輩、ガチで奴等の「新しい扉」をこじ開ける気満々じゃん。



「メグミ君。僕は錆びた巨大な釘が欲しいかも。ハンマーは、ゴーブルが作ってくれた巨大なのがあるんだけど、錆びた釘の在庫はなくてね〜」


 ナーティー先輩も、神様お得意の"再生能力潰し"をする気っスね。



 南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏。


 面接土産が"手榴弾"&"雑菌だらけの鉄錆"とか笑えないけど、ある意味一皮剥けそうだし、もう二度と不埒なことを考えないように弾かれてくれ。

読んでくださり、ありがとうございます!


10月8日に、『クラス全員で魔王転生!』のコミック2巻が発売されました!

興味がある方はぜひ読んでくださいm(_ _)m


詳細ページへは、下の表紙イラストから飛べます↓↓↓

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― 新着の感想 ―
今回も面白かった。 食品ならともかく、上級神に通用する武器扱ってる店の存在が怖い。 魔王に通用するだけでも異常だよね
変体がいっぱい!女性軽視もいる!てか、面接でそんな事を堂々と発言するなんて!たっぷりと、分からせないとですね!
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