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1104話 そして現実を知る




 合格者組もとい、奴隷魔王部隊に対するアナウンスがあったとおり、メグミ派閥に入りたい神々は、面接を受ける為に<恵のダンジョン>までやってきた。


 だが魔王達が期待しているようなエリート感や、格下を受け入れる余裕などは一切なく、その出立ちは「萎びたサラリーマン」のようである。



 考えてみれば当然のことで、本当に優秀な神は派閥内でもそれなりのポジションにいるから、今移籍するメリットなどないし……


 やる気はないが冷静さと判断力は持ち合わせている窓際組も、水面下で勢力を広げつつ表では動かないまま待機。


 実際に動いた奴は、いい思いはしたいけど忠誠心・帰属意識は皆無であり、実力もイマイチな連中ばかりなのだ!



 例外として、すっかりメグミに毒されてしまった中級神<エース>もいるが、彼はいの一番に土下座押し売りして、それを躱されたため面接に迂回しただけ。


 つまり面接組の中に「採用したいタイプ」は殆どおらず、むしろ「いかに爆発させないでお帰りいただくか」が大事な、地雷ばかりなのである。



「魔王界で言うところの、アイツ等なのよ。派閥加入希望組。似たもの同士、給仕されて仲良くやってくれればいい」


「絶対、ケンカになりますけどね〜。神々は自分が派閥入りしたいんであって、自分の管理世界にゴミを仕入れたい訳じゃないですから」


「うん。同族嫌悪発動で惨事になるのが目に見えている。でも、いいじゃん? 当初より、面接希望者増えちゃったし……先に、振るい落としておこうよー」



 <恵のダンジョン>に設けられた面接控室に入り、監視カメラがあるにも関わらずふんずり返っている派閥入り希望者達を、モニター越しに見て……


 ため息を吐いたルノーブル・メグミ・モンティートは、すぐさま自販機で胃薬と頭痛薬を買い、用法・用量無視で大食い。


 下位魔王のようなザコなら殺すかボコって終いだが、神格持ちでムダに実力とプライドが高い分、厄介だ。






 という事で、面接の前にまずは「旅の疲れを癒してもらう」という名目で、サンドバッグ……ゴホン、ゴホン!


 自ら神々への奉仕を志願した魔王達を、霊体に埋めこんだ状態で現場へ向かわせた。



 直前までのデス・マラソンで、彼等は精魂尽き果て意識が飛ぶ寸前だが、飛んで困るのは彼等だけなのでメグミ達は華麗にスルー。


 経費節減のため"霊体"に安いリクルートスーツを着せて、毒壺の中へと放りこむ。



 すると……


『『『『『『『『『『お初にお目にかかります! 誠心誠意お仕えさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします!!!!』』』』』』』』』』



 意識飛びかけで脳が働かないなか、超スパルタで刷り込まれた"研修内容"をそのまま実行した彼等は……


 ピリつく面接前の空気をブチ壊す大声で挨拶をかまし、全員揃って暑苦しい土下座を披露した。



 当然そんなもの、ただでさえ余裕がない属性なのに面接でさらにピリついている、神々に許されるはずもなく……


 「パッとしない神々」による「パッとしない魔王達」への、罵倒リンチ大会が開幕。



『少しは空気を読まんかい、この無能が!!』


『脳ミソにカビでも生えているんか!? 取り出して洗ってやろうか、コラァ!?』



『テメェ等みたいなゴミ霊に、服なんて不要なんだよ! 何偉そうに着てやがる!!!!』


『下僕なら下僕らしく振る舞いやがれ! なに図々しく主張してやがる! 視界に入るな! 声を出すな! 臭い息をするな!!』



『『『『『『『『『『えっ…………? ぶっひゅぅぅぅぅう〜〜〜〜っ!!!?』』』』』』』』』』


 考える余力もないが研修どおり挨拶したのに、いきなにブチ切れられた魔王達は、驚きで一瞬フリーズ。


 そしてその後、面接室に置いてあった面接用スリッパや靴ベラで超速殴打され、「他所の神はメグミ達よりはるかに厳しい」という現実を思い知らされた。






『『『『『『『『『『グスッ! グスッ! グスンッ!』』』』』』』』』』


 だが不幸なことに、彼等の肉体は霊体であり……サンドバッグにされても、物理的なダメージを負うことができず死ねない。



 そしてミンチにならないからこそ神々のシバきは容赦なく続き、爆音指導&爆音労働歌を聞かされていたせいで、基準値がバグり……


 泣き声までデカくなっているため、泣いて助けを乞えば乞うほど更に神々をイラつかせた。



 なお、痛みでそれどころじゃないかもしれないが……奉仕する側としてお仕事を始めた彼等も、本体はルノーブルのダンジョンで執事に奉仕されている。


 ただ執事の質がちょ〜っと落ちて"ゾンビ"だったり、マッサージされる度に腐液が身体につき、そこから雑菌が入って肌が腫れるだけだ。



 研修中に散々焦がされた<<<ピー>>>も、ゾンビ執事が懇切丁寧にケアしたため、運が良ければ元に戻るかもしれない。


 ポーションではなく薬と包帯で治療したため、傷口から雑菌が入って膿んでしまい、パンパンに腫れあがってビックバンする可能性もあるが。

読んでくださり、ありがとうございます!


この小説を読んで面白いと思ってくれた、そこの貴方(≧∀≦)

モチベーションUPの為の燃料……ブクマ・評価・感想・レビュー、待ってます!!

作者はお豆腐メンタルなので、燃料に引火させるのはやめてね(・Д・)

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― 新着の感想 ―
さて、エース以外にどれくらい実務能力あるのが混ざってるかなぁ。人格的には基本全員アウトだろうけど(おいっ) 他にも使えそうな奴が面接に来ていたら派閥入りの許可はしてもいいと思う。 地の文だと実務能力…
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