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1091話 誰と組む?


〜メグミside〜




『という訳で、数日後にやって来る派閥入り志願者と、サーシャ様・スティーブ様・カルマ様が戦うことになりました』


「なんか、"迷惑かけてスミマセン"って感じだね。だからといって、自ら表に出て地獄を見たくはないけど」



 ベッドの上でゴロゴロしながら、コッソリと外の様子を覗き見ようとした僕に、協力者の<ヒッキー>が告げたのは……


 ゴキブリのように無限湧きする「メグミ派への鞍替え志願者」と、その対処に追われる仲間達という現実だった。



「そもそもの話として、無いんだけどね……"メグミ派"なんて」


 誰が好きこのんで、一生厄介事に付き纏われる返上不可能なポストに、就きたいと思うのだろうか!



 派閥の長と言えば聞こえはいいが、要するに"神輿"だろう?


 それを若年かつ上級神に成りたてで、神界のイロハも知らない僕に「務めろ」なんて……「神輿は軽い方がいい」と言われたも同然じゃん。



「しかも僕の派閥に集まるのは、何かあったら即鞍替えする"尻軽タイプ"かつ、古巣を裏切れる資産しか持っていない"小物"でしょ? 嫌だよ、受け入れるの」


 僕は、先輩方や愉快な仲間に囲まれてワイワイ暮らす、現在の生活(戦争は除く)に満足しているんだ!


 わざわざ自ら面倒事に足を突っこみ、すでに得た「楽園」を台無しにする趣味などない!!



 とはいえ……


「無意識のうちに僕をナメている連中が、"嫌"と言って引く訳ないよなぁ〜。どう考えても、中級神<エース>の下位互換が量産されるに決まっている」






『どうします? ゴキブリ避けとして、"派閥への新規加入者は加護札10枚貼付必須"的な条件を付けるのは、確定として……』


「いや、無理だから! "無能な働き者"が大量に生まれて手が付けられなくなる未来なんて、嫌だからね!! 僕にだって、加護札を渡さない自由はあるの!」



『そうは言ってもですね〜。外部勢力のパワーバランスとか、<農民><小鬼>同盟が置かれた環境を考えると、全拒絶してハッピーエンドは無理ですよ』


「う……っ」



 分かっている、分かってはいるんだよ……ヒッキー。


 僕だって頭ではちゃんと理解しているんだけど、それでも心が「厄災の芽でしかない外部の神々」と関わる選択肢を拒絶するんだ。



『地獄世界の神々と付き合いたくないなら、いっそ<サルトー区・ポルカト界>ごと天界へ移籍すればよいのでは? そうすれば、志願者から逃げられますよ』


「まぁ、それも可能っちゃ可能なんだけどね〜」



 どれだけ斜陽になっても地獄世界からは抜けられない、<闇>特化の神々と違って、<農民><小鬼>同盟には聖属性と相性が良い者が多い。


 モンティート先輩は人間と土精霊のハーフだから、ゴリッゴリの聖属性タイプだし、アスタリア先輩も"清の極み"である巫女。


 そして僕とマサルは(名ばかりとはいえ)勇者であり、ナーティー先輩・ゴーブル先輩・サーシャ・スティーブ・カルマも、極端な<闇>じゃないのだ。



 唯一ルノーブル先輩だけは、アンデッドという特性上「<闇>成分100%」だが、同時に先輩は能力の制約でダンジョン外に出られない。


 だからキラキラ輝く天界の聖属性にあてられて、溶けてしまう心配もないわけで……僕等がフォローすれば、天界への移籍は可能である。






「だけど、天界の連中もヤバイよ。あのマサルが毛嫌いして"もう二度と関わりたくない"と言うくらいには、腐っているしね〜」


 冷静に考えて、マサルを地獄の底に叩き落とした"二毛作トリオ"の親玉だぞ?


 最初の方だけ優しく接してきて、僕等が後戻りできなくなった段階で"聖者の正論"を振りかざし、正義面して虐げるに決まっている!



『それは理解できますけどね〜。討伐軍の神々に粗チンを捨てさせた、ハイパーな未亡神とお付き合いというのも、それはそれで……』


「うん。それだけはあり得ない! パワハラの権化だった上級神達に、長年パワハラをかまし続けた特級呪物とか、想像するのも怖すぎる!」



 だけど、本当にどうしよう?


 このまま<農民><小鬼>同盟とその配下一同で、野心なくワチャワチャしながら一生を過ごし、仲良く天に召されて来世へ……。


 そんな平凡な夢を叶えたいだけなのに、僕の元には「肩書きだけ立派な特級呪物」が、次から次へと押し寄せる。



「僕は、自分たちの平穏な暮らしを守りたい。いや、平穏要素あまりないけど……幸せな日々を、守れるだけでいいのに……。どうしてこうなるのだろう?」


 <聖>と<闇>、何方についても地獄だし……現実から目を逸らして引きこもるのも、"緩やかな死"に繋がる"詰み筋"だ。



「(ハァ〜。世の中、ままならないものだなぁ。いっその事、闇属性の派閥を丸ごと<農民><小鬼>同盟で乗っ取って、強者の平和を満喫するか?)」


 いや、論外だ……冷静になれ!


 現実可能かどうかの話は置いておくとして、もし仮にそんな状態になったら、「派閥鞍替えを目論んだゴミ神共」も「ヤベェ未亡神」も、全部引っ付いてくる。

読んでくださり、ありがとうございます!


この小説を読んで面白いと思ってくれた、そこの貴方(≧∀≦)

モチベーションUPの為の燃料……ブクマ・評価・感想・レビュー、待ってます!!

作者はお豆腐メンタルなので、燃料に引火させるのはやめてね(・Д・)

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