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1090話 鞍替え希望者大渋滞




 土精霊とのハーフであり、地獄世界の管轄下に置かれていたものの、<闇>より<聖>と相性が良いモンティートは、気軽に考えているが……


 上級神が一斉に滅び派閥制度が危機に瀕しても、管理権を捨てて派閥を抜け天界へ亡命する、地獄世界の神はいなかった。



 闇神派閥を抜けて他の派閥へ移籍するのとは、訳がちがうのだ!


 地獄世界の神々にとって、天界への移籍は、「一生ヒエラルキー最下層で虐げられる運命」が確定するだけでなく……


 呼吸するだけで肺が浄化され、目を開けば清められる、物理的な地獄への片道切符を意味するのである。



 そんな事になるくらいなら、肌の合う地獄世界で最後まで足掻き滅ぶ方がマシ!


 それが彼等の総意であり、今後劣勢に立たされると理解しつつも、地獄世界の中でポジション争いするしかないのが現状だ。



 ゆえに中級神<エース>だけでなく、目端が利く神は「唯一の上級神だし、メグミを神輿に担いだ方がいいんじゃね?」と悟り……


 上級神を軒並み滅ぼした大罪人と、声高らかに蔑む神が多い中で、密かにメグミ派閥へ鞍替えしようと、窓口である<エース>に繋ぎをとった。



 だが<エース>は、ライバルより先に自分の居場所を確保しないといけないと判断し、彼等の存在を秘匿。


 あくまでも"自分だけが"派閥入りを望んでいる、という体で押しかけ奉公を試み……


 派閥入りが確定した後"彼等を引き抜いた"形にする事で、自分の存在感をアピールし成果を作りあげようと、企てたのである。



 いくら社畜の炎に脳を焼かれたといっても、仕事につながる事なら多少は悪知恵がはたらくのだ!


 もっとも……彼の考えは、あくまでも「自分が必要とされる神材である」ことが前提なので、受け入れる気のないモンティートの前では暖簾に腕押しだが。






 そしてここで、彼以外の窓口からも「メグミ派への加入を希望する者」が現れた。


 女同士ということで、闇神に陵辱され辛うじて生きながらえた女神達と、連絡先を交換していたアスタリアに……


 彼女達経由で、移籍希望者の押し売りが殺到したのだ!



『ごめんなさいね。本当は私のところで止めるべきなのだけど、移籍したばかりの身ゆえ立場が弱くて……』


『私も、押し切られてしまったわ。もう14神も来たわよ。表だって鞍替えを表明する度胸はない、様子見野郎ばかりだけど』


『コッチの迷惑をかんがえもしないで、不愉快な奴等よね〜。あぁ、本人に直接"失せろ!"と言えないのが悔しい!』



「仕方ないですよ。ただでさえ男は女を下に見るし、まして現在は御立場が御立場ですから。こちらで適当に処理するので、お気になさらないでください」


『『『そう言ってもらえると助かるわ〜』』』



 すでに移籍先で根を下ろした彼女達は、ここで「自分達も〜」と鞍替えしたら、「次から次へと上役を替えるクソ女」と評価されると自覚しているため……


 恐怖心はあるものの、メグミに擦り寄ったりはせず、アスタリアと良好な関係を築くだけに留まっている。



 もし今後メグミが弱体化した旧派閥を喰って強大になったとしても、アスタリアとの仲さえ維持しておけば自分達が殺されることはない、と……


 女の勘で理解しているのだ!



「(メグミ君は、先輩と女に弱いからね〜。サーシャや私相手にキレたこと、これまで一度もないもの)」


 そしてアスタリアも彼女達の"処世術"を理解しており、「いざとなったらメグミも派閥入りを受け入れる」と分かっているため、柔和な対応をした。



 もちろん彼女達の側にある自販機は、中級神<エース>が「代金払えない!」と言った後も、無事である。


 女性が好みそうな甘いドリンク、ケーキにクッキー、和菓子、果物etc.……


 カス商品をボッタクリ価格で買わされた神々が見たら、悔しさで血の涙を流しそうなラインナップだ。






 だが女神から「クソ野郎」という内申付きの履歴書を、山のように渡されたアスタリアとしては、一応形だけでも"面接"せざるを得ない状態に。


「は〜。女子会もこれでお開きね。せっかくキモイ上級神共を倒して、のんびり羽を伸ばしていたっていうのに、空気読めない奴等だわ〜」



 受ける前から、全員「最終面接担当のメグミへ回す前に落とす」ことが確定している、クソ神材ばかりなので……


 アスタリアは若干機嫌を損ねつつ、「折角ならこの機会を利用するか」と考え、愛弟子のサーシャにある"試練"を与えた。



「え〜!? さすがに私じゃ、古の神様に勝つのは無理ですって!」


「大丈夫よ。所詮、表立って行動できない"玉ナシ野郎"ばかり。殺される心配もないから、この機会に修行しちゃいなさい!」



 後方支援担当で肉弾戦の経験が乏しく、実力的にも不安が残るサーシャを、鞍替え志願者の"試練官"としてあてがう事にしたのだ!


 なお……サーシャと違い、潰される事に慣れているスティーブとカルマも、本人の意思を確認することなく"試練官バイトへの参加"が決まった。


 ……………………ドンマイ!

読んでくださり、ありがとうございます!


この小説を読んで面白いと思ってくれた、そこの貴方(≧∀≦)

モチベーションUPの為の燃料……ブクマ・評価・感想・レビュー、待ってます!!

作者はお豆腐メンタルなので、燃料に引火させるのはやめてね(・Д・)

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― 新着の感想 ―
逆にエースを適当に支援して外様連中をまとめさせた方がいい気もする。別に知らん仲でもないし、能力も割と確かだし。 力つけすぎにだけ気をつければいい防波堤になるんでない? 天界との勢力争いになるなら捨て駒…
いっそ農民&小鬼が光陣営移籍希望出したら? 上級審迎撃以外の闇派閥の神としての実績ゼロだし光陣営への攻撃って魔王時代に光陣営の腐敗部分攻撃しただけだから(表向き)悪印象はないはず。 光陣営だからって闇…
スティーブさんとカルマさん…地味で目立たないけど、後方支援としてガッツリ!働かされたり縁の下の力持ちだったり、トリップするほど追い詰められたりwガッツリ出てくる訳じゃないけど貴重な仲間ですね!w
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