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1088話 現存する上級神は


〜メグミside〜




 深く聞くのは野暮だと考え、マサルの様子を探るのは切りあげて、スティーブとカルマにターゲットを変えると……


 <ヒッキー>が、現在の彼等が映っている監視カメラの映像を転送してくれた。



「え〜っと………これ、何? モンティート先輩も一緒なのは、分かったけど……。他に映っている、この土下座民は…………誰?」


 いや、たぶんコイツは僕が知っている奴なのだ。


 だって額に<働神の加護札>がベタリと貼られ、土下座一つにも手を抜かない社畜精神が、姿勢を見るだけで示されていると分かるもの。



 だけど、見覚えがない。


 おかしいな……神力<記憶操作>のミスで、僕の記憶までイジっちゃってボケた…………とかじゃないよね?



『現在、中級神<エース>様がお越しになっており、モンティート先輩がスティーブ様・カルマ様を引き連れ、お相手をなさっている状況です』


「あぁ、この土下座民<エース>か!」



 額に加護札が貼られているせいで顔も見えず、雰囲気も見覚えながくて焦ったけど、討伐軍サイドの神だった彼なら無理もない。


 討伐軍の財務部門を押し付けられ、上級神達にイジメ抜かれて、ついには過労キョンシーの刑に処された、生ける屍の彼に……


 僕等と取引していた頃の面影が残っていないのは、当然だ。






「それで、どうして土下座?」


『討伐軍が<恵のダンジョン>内で壊滅し、資金の補填をする者がいなくなった事で、戦費がパンクし自販機のツケを払えなくなった……と』


「あー、なるほど。それで"計画倒産の恐縮屋"みたいな事をしているのね。土下座で債務が減るなら、安いもんだしなぁ〜」



 とはいえ、彼が支払いをブッチしようとしている討伐軍のツケは、僕の自販機を使った対価として生じた"債務"なわけで……


 どうして当事者の僕に、お呼びがかからないんだよ。



『サーシャ様に搾り取られ、カラッカラに干からびたキノコ状態のご主人様を、O・HA・NA・SHIの場に引きずって行くわけにはいかないとの事で』


「あっハイ。完全に僕が悪いデスね。スミマセンデシタ」



 んで……結局、<エース>はどうなるの?


 というか、どう落とし前をつけるの?



『到底受け入れられない条件になっているからこその、絶賛"土下座祭り"でございます。まだ当分HA・NA・SHI・A・Iは終わらないかと』


「ふ〜ん。まぁ別に、討伐軍の上級神達には儲けさせてもらったし……自販機の支払いも、原価分以上は回収しているから、最悪支払い飛ばれてもいいけどね」






『流石にそれはないかと。すでにエース様は、<働神の加護札>でご主人様の影響を強く受けておられ、もう完全解放される可能性はございません』


「…………。(いや、僕が貼り付けたんじゃないし! 責任は取らないよ?)」



『また闇神と討伐軍の上級神が全滅したことで、地獄世界には上級神として派閥を率いられる有力な神が不在となりました。ただ一神、ご主人様を除いて』


「おぃ、僕かよ!? えっ、つまり……後ろ盾がなくなった現在、もし僕を怒らせるとマズいから、支払いはブッチできない…………ってこと?」



 寝ている間に、僕"大魔王"になっているじゃん!


 いや……そもそも払わない方が悪いんだし、借金取りなんて債務者から見たら魔王でしかないんだけどさ。



「しかし、そうかー。地獄世界を恐怖政治で治めてきた連中が、丸っと自滅して、焼け野原に残ったのが"リソースを奪った棚ボタの僕"だけねぇー」


 奢れる者も久しからずってやつだな。


 僕も、アイツ等の二の舞にならないように気をつけないと!






『現在は、メグミ派に移籍して労働払いすることを申し出たエース様と、それを全力で断っているモンティート様の攻防中でございます』


「なるほど。先輩、マジでありがとうございます! いくら僕の札を貼り付けられたキョンシー君でも、中級神の配下は要らないよ」



 心の奥底に「新参者」とか「下民上がり」みたいな蔑みがあるのは、立場が逆だった頃のやり取りで察しているし、そんな奴を取りこむメリットなんてない。


 今後を見据えての協力とかなら、コチラの条件が有利であれば考えなくもないけど、"完全な囲い込み"は論外だ!



『ただ、エース様の話によると……リーダーを失った派閥の中でも、ご主人様の派閥を立ちあげて其処へ移籍……という話が出ているそうですよ』


「ウゲッ!? そんなの全く望んでいないんですけど!!」



 どうして僕が、面従腹背を地でいく連中の"保護者役"なんてしなきゃいけないのさ!?


 いくら上納金でガッポリ儲けられても、そんな胃の痛い生活ゴメンだって!!



『しかし、統治者ナシという訳にもいかないそうで。地獄世界の勢力が削がれると、天界の神々が出張ってきて闇属性滅亡の危機になるんだとか』


「…………最悪だ」

読んでくださり、ありがとうございます!


この小説を読んで面白いと思ってくれた、そこの貴方(≧∀≦)

モチベーションUPの為の燃料……ブクマ・評価・感想・レビュー、待ってます!!

作者はお豆腐メンタルなので、燃料に引火させるのはやめてね(・Д・)

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― 新着の感想 ―
元はと言えば勇者と魔王の代理戦争だったな……
婿養子が成立するってことは「ゴサン」の嫁実家は結婚時点ではゴサン(上級神)より力あったはずでは? 嫁本人はゴサンの所有物扱いで落ちぶれたけど、地獄(闇属性)とは別所属なんだろうか?
頼むから天界相手にお下劣バトルだけは勘弁してくれ 元勇者なんだから、天界はまともで闇属性全員光落ちのハッピーエンドであってくれ
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