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1080話 <ゴサン>にしかない価値


〜メグミside〜




 予想外に(餌として)寄生虫に好かれ、モグモグ食べられた無職神<ゴサン>に「苗床バイトをやらないか?」と打診したところ……


 スタイリッシュなホワイト労働とは真逆の求人案件しか来ない現実に、プライドが砕け散ったのか、鼻水と涙を流しよりキモくなった。



 可愛い乙女とか美女のソレなら、まだ変態心をくすぐる価値もあるけど、オッサンの涙と鼻水だぞ?


 需要なんてないし、そんなもんを吸わされる「ダンスフロアの地面」の身にもなってほしい!



「(まぁコイツにお願いしたい仕事は、別にあるんだけどね。無給なのに変わりはないし苗床よりエグい搾取だから、"依頼"じゃなくて"強制"で済ませるけど)」


 本人に自覚はないのだろうが、<ゴサン>にしかできない仕事はある。



 それは……<恵のダンジョン>内で唯一「地獄世界の記憶を持った上級神」として、僕に情報提供するアルバイト。


 一応コチラにも元中級神の子達はいるけど、上級神ならではの統治術とか知らないし、戦後のことを考えると「情報の苗床」がいなきゃ困るのだ!



「(僕が上級神から情報を取れるようになったのは、<コピイ>を倒して神力がSSランクになってから。情報源が一つしか残っていないのは、不満だけど……)」


 その時にはすでに<ゴサン>と<ネズミ>しか残っておらず、「上級神との2対1での戦い」を避けたかった以上、仕方ないよね。



「(ここまで心が折れた相手なら、たとえリソース残量がそれなりにあっても、騙して不利な契約を結ばせ<記憶操作>を発動するのは簡単だ!)」


 僕は働神……普段はやらないけど、その気になれば「悪どい労働契約」を生み出すのも朝飯前である。






「泣くほど嫌なら、もう少しだけマシな案件をあげるよ〜。チャンスはこれきりだから、苗床バイトみたいな底辺の仕事に就きたくなかったら急いで掴めよ〜」


 まずは「苗床バイトより幾分マシな条件に見える求人票」を渡し、底辺との差を感じさせることで、案件を実態よりよく見せる。



 そして「次はない」と念を押すことで、「チャンスはこれ切り」と焦らせ、急かすことで正常な判断力を奪い〜


 パッと見の条件だけで応募書類にサインさせて、罠にハメるって寸法だ。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


〜急募:クライアントに感謝される頭脳労働です!〜



難しいことは一切ありません!


貴方の経験をクライアントに教えることで、クライアントを導く"先生"になってもらいます。


座りながらでも出来てクライアントにも感謝される、スタイリッシュな高コスパ仕事ですよ〜!!



(*ここから下は、マナを用いた透明な文字で記載)


なお本求人に署名・応募した時点で、神力<記憶操作>で全ての記憶を読まれることを承諾したものとみなします。


また、別途報酬を支払う代わりに記憶改変をおこなう可能性があることも、あらかじめ伝えたうえで許可を取ったものといたします。


報酬は、クライアントが満足する記憶を渡し終えたあと「ハイパーインフレしている国の通貨」で支払いますので、早めにお使いください。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



 正面から戦っていて相手にリソースが残っている状況では、わずかに干渉するのがやっとの<記憶操作>でも、署名付きで同意を得られれば話は変わる。


 条件緩和により、相手に気付かれず好き放題記憶を見られるようになるし、ついでに操作もできて無双状態に入るのだ!






『受けるっ! 楽な仕事で"先生"になれる、スタイリッシュなホワイト案件! こういうのを待っていたんだ! 俺に相応しい、エリート向け仕事ぉぉ〜!!』


 案の定、プライドをバキボキにへし折られ自分の存在価値を見失っていた<ゴサン>は、どう見ても裏がありそうな胡散臭いこの求人票に飛びついた。



 ひったくるように僕の手から求人票を奪い、隠し文字や不利な条件がないかを調べることもなく、指を噛み切って血で署名。


 そのまま僕に叩きつけて、「さっさとその仕事を寄越せ!」と騒ぐ。



『先生って事は、当然"敬われるべき存在"なんだし敬語を使われるんだよな!? 戦いも一旦休止だ! 知的労働に野蛮な殺し合いなど不要!!』


 見える条件にすら書いていない事まで、脳内お花畑でペラペラとのたまい、挙げ句の果てには休戦宣言してきたが……そんなアホな要求のむ訳ないだろう。



「(僕が求めているのは、お前が持つ"地獄世界の上級神ならではの情報"であって、お前自身じゃないんだからさ。)<記憶操作>発動……」


『ぅん? 今、何か言ったか? とにかく早く、ここに書かれた"教え子"を〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。私は、早くホワイト労働をして報酬をだなぁ〜〜〜〜〜〜』



 くくくっ、その"教え子"は僕だよ。


 報酬としてリソースを支払う気は微塵もないけど、トイレットペーパーより無価値な「ハイパーインフレした国の紙幣」は、ちゃんとくれてやる!


 まぁ支払うときには死んでいる可能性が高いし、もしそうなったら「アンタの亡骸を燃やすためにくべる新聞紙」の代わりに札束を投げこむカタチになるが。

読んでくださり、ありがとうございます!


この小説を読んで面白いと思ってくれた、そこの貴方(≧∀≦)

モチベーションUPの為の燃料……ブクマ・評価・感想・レビュー、待ってます!!

作者はお豆腐メンタルなので、燃料に引火させるのはやめてね(・Д・)

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― 新着の感想 ―
この作品、1000話から1080話までが早いΣ(゜д゜;) 更新早いのはいいとこだけど、気持ち悪さでかさ増しされてて、80話と考えると内容進んでないのよねε-(´Д` ;)
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