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1079話 バフコンボ




 あくまでも生理的嫌悪感を抱かせるのが目的であり、あわよくば筋肉や関節に卵を産みつけ、<ゴサン>の動きを阻害してくれれば……


 という考えで、マサルに「<恵のダンジョン>で育てた寄生虫」を託したメグミだが、彼は一つ勘違いをしていた。



 強くなりすぎて襲撃目的の冒険者がめっきり減った<恵のダンジョン>の、襲撃者撃退用フロアで暮らしている虫たちにとって……


 メグミに直接命令され働ける機会など滅多になく、「一生に一度のチャンス! 何としてもご主人様のお役に立つ!」と、やる気に満ち溢れていたのである。


 それに加えて、メグミが「専用の労働歌」まで作り鼓舞してくれたもんだから、虫達は換気して彼の予想以上に<ゴサン>の体の中で暴れ回った。



 所詮は低ランクモンスターなので、一匹一匹の攻撃力はタカが知れているものの、主人であるメグミが上級神になった事で配下の彼等も強化されたし……


 マサルが<スキル図鑑>の能力でチートバフを、そしてモンティートも"精霊胆"を飲ませてブーストをかけたから、上級神の肉体内でも楽々行動できる。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


〜暴食の騎士〜


主人の命令に従って動いているときに限り、どんな物でも食べられるようになり、食べた物のエネルギーを瞬時に100%自らのモノにできる。


ただし我欲で行動するときにこの能力を発動しようとしても、「騎士」たり得ないので発動できず、ゲテモノをそのまま食って身を滅ぼすハメになる。


一方、主人が重要視する命令を遂行しているときや、主人のために命をかけようとしたときは、肉体の大きさを遥かに超える量の暴食も可能。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


〜精霊胆〜


精霊達が時間をかけて蓄えた「エネルギーの塊」であり、これを与えられると、どんなザコでも一時的に"精霊と同等"の知能および回復力を得る。


精霊胆自体はキラキラ輝いていて目立つが、食べてしまえばその者の肉体に馴染むため、隠密行動時でも摂取可能。


ただしたべ過ぎると精霊化してしまうため、性根が腐っている者が暴食するのには向かない。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜






 メグミの配下ではあるものの、腹黒教育を受けることもなく<汚物フロア>で野心なく育ち、主人の役に立とうと元気モリモリの虫達は……


 モンティートに精霊胆を与えられても、魂が浄化され精霊化することなくより活発になり、マサルの<暴食の騎士>バフで覚醒した!



 なんせ食ったモノ(=上級神<ゴサン>の血肉)が、瞬時に100%エネルギー化されて自分のモノになるのである。


 元が雑魚モンスターでもTUEEEEEし放題だし、食えば食うほど元気になり、力尽きることなく<ゴサン>の体内を掘り進められたのだ。



 結果……


「(この内臓、種類は分からないけど美味美味です! 卵を産みつけつつ、生まれてくる子達にエネルギーを分け与えるためにも、もっと食べて……)」


「(骨は硬いと教わったはずだけど、なんかパクパク食べられちゃう。でもまぁいいか。僕はバカだから難しいことなんて分からないし、とりあえず食べよう)」



「(食べるのもいいけど、血をすする方が効率的かも! 動かなくても餌が向こうからやってくるから、周囲に卵を産みながらすすり放題だし〜)」


「(このネチャネチャしているの何? 神経……? まぁいいや。私の仕事は食べて産むこと! 何も考えず、ひたすら食べて産みまくるのみ!!)」


 普通なら容易には壊せない上級神の体内を、これでもかと食い漁り、近場に卵を産み落として暴れ回った。



 本人達に自覚はないのだが……彼等は<汚物フロア>で汚物を食べて育ったため、味覚がバグっており、骨や神経といったゲテモノでも美味しくいける。


 そして腸に到達した虫達も、「臭ぇ!」と生理的嫌悪感を覚えることなく懐かしい気持ちで食い進め、アッという間に其処彼処を卵まみれにした。






 こうなると、<ゴサン>としては堪らない。


 フッ酸をかけられた患部を癒し、どうにか激痛地獄から逃れたと思ったら、体内に大量の虫が入りこんで収集がつかなくなってしまったのだ!



『いや、ちょっとこれは……流石にヤバイだろう! 虫下し薬っ、虫下し薬は〜〜〜〜』


 虫下しを飲んだところで、出てくるのは「消化管に寄生した虫」だけであり、筋肉や神経、骨を掘り進めるヤバイ奴は駆除できない。


 そのうえ肉体に圧をかけて潰そうにも、圧をかけるはずの部位が"食われて"しまっているため、上手くポンプアップできず効率的に殺せないのだ。



 それでも上級神ゆえ、急所に入りこんだ虫から優先してマナの針で刺し殺してはいるが……体内での暴挙ゆえ、対処に慣れておらず駆除には時間がかかる。


 加えて"内側"に意識を向けすぎると、外にいるメグミ・マサル・モンティートから「悪意モリモリの攻撃」が飛んでくるため、八方塞がりに。



「あっ! よく考えたら、アンタにも与えられる仕事あるよ。僕の大事な寄生虫達の"苗床"バイト……やる? お給料日まで生きられる保証はないけど」


 トドメにメグミから屈辱的なバイト案件を紹介され、<ゴサン>の瞳から涙がこぼれた。

読んでくださり、ありがとうございます!


この小説を読んで面白いと思ってくれた、そこの貴方(≧∀≦)

モチベーションUPの為の燃料……ブクマ・評価・感想・レビュー、待ってます!!

作者はお豆腐メンタルなので、燃料に引火させるのはやめてね(・Д・)

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― 新着の感想 ―
寄生虫たちって毎回可能な限りの回収と保護を受けてるし、そりゃ忠誠心高いよなって
消化試合のはずが長ぇ… せめてゴサンがガルガロク並にプッシュ?されてればそこまで思わんかったんだろうけど、章ボスの闇神片付いてから延々とモブ上級神の後始末だもんなぁ… ガルガロクも大概影薄かったけど(…
この虫たち上級神にダメージ与えたうえエネルギー吸収して使いこなしてる以上、闇神がメグミのダンジョンに落ちて来た時点での農協より格上そうなんだよな
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