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1078話 どっちの地獄がお好みで?


〜メグミside〜




 「肩書きとか立場=自分自身の力」だと思いこみ、見当違い甚だしい求職活動をかました<ゴサン>が、突然静かになった。


 どうやら派閥主どころか旦那業もクビになり、婿養子ゆえ何も残らず身一つで追い出されたことを自覚して、絶望したようだ。



『私は……一体、私はどうすれば…………』


 まぁ気持ちは理解できる。



 僕だって地獄世界みたいなクソ環境で、長年出世競争にあけくれて「上司へのゴマ擦り」と「弱者からの搾取」だけをおぼえ……


 取り返しがつかなくなったタイミングで全てを失ったら、文字どおり「何もできない無能」過ぎて絶望するもん!



 一応<ゴサン>は上級神で、スペック的には優秀なんだけど……その優秀なスペックは、使って結果を出せなきゃ持っていても意味ないしね。


 ここまで落ちぶれると、仮に僕を倒したとて愛人すら帰りを歓迎してくはくれないだろうし、誰にも望まれず地獄をさまよい滅ぶ"亡霊"と化すだけなのだ。



『居場所……とにかく居場所を…………。死ぬほど嫌だが……白紙条件でいい、私を……雇えぇ…………!』


 あ〜ぁ、「必要とされない環境」に慣れていなさ過ぎて心折れちゃった。



 というか、仮にも求職者の立場で「死ぬほど嫌だが」とか言うなよ!


 それで採用する雇用主がいたら、「そこまでしなきゃ人手を確保できないブラックなのか!?」と、逆に驚くぞ!






「別にいいけど。くらえ、ホーリージャッジメント!」


 <コピイ>の魂は、剣にお尻を<ピー>されて闇神と○兄弟になったトラウマを、来世以降も延々に背負わせるために……



 剣を受け入れる"鞘"に転生する運命で縛ったが、まだ一発目の<供物無限徴収>で得たリソースが残っている<ゴサン>相手に、縛りを入れる余裕はない。


 そのため純粋に「聖なる剣」で心を縛り、自業自得の記憶を強制的に思い出させて、己の愚かさを省みさせるのに使う!



 えっ、反省させて改心でも狙うのかって?


 勿論そんな事はしない。



 改心っていうのは、「まだ許される罪しか犯していない者」に対して、促すべきであって……


 こんな救いようのない公害野郎を反省させても、周りがまた迷惑するだけだから。



「(だけど膨大な量のネガティブな記憶が流れこんだら、ショックで一瞬動きが止まるでしょう? そこを狙う!)」


 <ゴサン>は臨戦体勢に入った段階で、ボロ切れ状態だった服を脱ぎ捨て、重ね着タイプの新たな祭儀服に着替えたため……


 残念ながら、ケツに聖剣をブッ刺して身も心も一撃で粉砕……とはいかない。



 なので祭儀服の弱点である"足首"を狙い、ジワジワと甚振ってやろう。


 神のチカラを最大限引き出す祭儀服は、悪くないのかもしれないけど……足元は、冒険者を見習ってブーツで補強しないとボロが出るね。






<−−− ジョリイィィィィッッ!!!! ブシュウゥ……ッ! −−−>


「よっしゃあ、削り取ってやったぜ!」



 僕がホーリージャッジメントで縛り<ゴサン>を硬直させた隙をついて、背後に周り奴の足首を削り取ったマサルは……


 そのまま傷口にフッ酸をかけ、<ゴサン>の片足をオワコン状態にした。



『ギャアァァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!?』


「やっぱり上級神でも、フッ酸で肉とか神経を"直焼き"するのは痛いんだね〜。というか、叫んでいないで早く治さないと傷口広がっちゃうよ?」



 そして……フッ酸による激痛で絶叫している隙をつき、もう片方の足の傷口から"虫"を入れこむ。


「(汚物フロアでも、隙を見て"病原菌持ちの虫"をブチ込んだんだけどなぁ〜。闇神の様子を見るかぎり上級神って相当丈夫だし、直接注入しないとダメだね)」



 マサルが傷口に塗り込んだ「虫入り軟膏」には、飼い主である僕でさえ直接は触りたくない、病原菌持ちの寄生虫モンスターがウジャウジャ含まれている。


 フッ酸に比べれば痛くないから、治療の優先順位は下がるしヘタしたら気付かれないけど、体内深部に潜りこまれて卵を生まれると……終わるよ。






「(もちろん、終わらせるつもりでやった訳だが。)虫虫応援歌、1番! 歌いま〜〜す♪」


 僕の命令を受けて、体内に入り筋肉や内臓で卵を産もうと奥へ進む、寄生虫モンスター達は……


 聞き慣れていないからこそ労働歌に反応し、より大きなバフを受けて元気モリモリ働いてくれるため、体内に入れてしまえばコッチのもの。



<−−− ドガッ! フシューーーーッ −−−>


 神の意地でフッ酸の痛みに耐え、なんとか治療して乗り切った<ゴサン>が、マサルを蹴り飛ばし虫軟膏が塗られた傷を癒したときには……


 すでに体内で「寄生虫達の行進」がおこなわれており、部位によっては卵も植え付けられていた。



『いや、ちょっとこれは……流石にヤバイだろう! 虫下し薬っ、虫下し薬は〜〜〜〜』


 傷の治療後も残る違和感を不審に思い、自分の肉体を検査した<ゴサン>が慌てて"虫下し薬"を飲もうとしているが……もう遅い!



 消化管に住みつくタイプの寄生虫と違って、筋肉にビシビシ卵を産んで増殖するタイプの寄生虫は、"虫下し薬"ごときじゃ殺せないのだ。


 中には「汚物フロアで暮らすうちにウンコの味をおぼえた変態寄生虫」もいるため、そういうのは自発的に腸へと移動し……


 卵を産んで、子孫共々ケツから「こんにちは」するかもしれないが。

読んでくださり、ありがとうございます!


この小説を読んで面白いと思ってくれた、そこの貴方(≧∀≦)

モチベーションUPの為の燃料……ブクマ・評価・感想・レビュー、待ってます!!

作者はお豆腐メンタルなので、燃料に引火させるのはやめてね(・Д・)

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