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1076話 自分の価値を見誤る


〜メグミside〜




 味方が消えボッチになっただけでなく、僕の方にモンティート先輩とマサルが加わり、アスタリア先輩もアナウンスで回復完了宣言したため……


 さすがの<ゴサン>もマズイと思ったのか、二度目の配下搾取を試みて見事に失敗し、自分が「派閥主」ではなく「無職」であることを自覚した。



 いや、自覚はできていないのか。


 バフ盛り盛りの僕の目には、<ゴサン>の失敗時に、ステータス画面の「派閥統括権を妻丸々へ移行し、〇〇付で失脚したため〜」という文字が見えたが……


 <ゴサン>自身は気付かなかったか、現実を認められないほどショックで脳が情報を拒否したのだろう。



 未だに自分が「無職」である事に気づかず、すでに元妻(ついでに離婚もされたっぽい)の下についた配下達を、声高らかに蔑んでいたのだから。


 組織長だったにも関わらず自分が追い出されたと、自覚していれば……さすがに、もう少しシュンとなるはずである。



『待て! 戦うにしても、ちょっと落ち着けよ! なんかお前等……目が据わりすぎていて、キモイぞ!! 冷静になれ!!!!』


「「「問答無用!」」」



 そして今度は、僕達に向かって「ブラック企業戦士を恐れる目」を向けるとか……図々し過ぎるでしょう!


 無職になった理由を知っている僕から見たお前の評価は、「化石のように動かずウンコだけ生産し続ける、給料泥棒の無能」よりも下だぞ。


 ここまで酷いとさすがに喝を入れても直らないので、神生自体を終わらせてリソースを他者に回す方が、コスパが良い糞神材だ。






 その糞野郎を殺してリサイクルする事こそ、僕等のなすべき仕事であり社会貢献なので、<ゴサン>の言い訳は聞かずに聖魔法の詠唱を開始。


「弱き者を虐げ搾りとることで成長した、悍ましい闇の化け物よ。貴様に似合うのは、奪う物が何ひとつない虚無の空間……。安心しろ、今我が送ってやる!」



 まぁ<ゴサン>の魂は、来世以降のスペック含めて全部吸い取り消滅させるので、「ゴミ箱ポイの刑」じゃなくて「そのまま消滅」なのだが……


 きっと「無」には「無」にしか分からない、虚無の世界があるさ!


 知らんけどwww



 なんて事を考えていると、「自覚のない無職」である<ゴサン>が恐怖をおぼえたのか、後退りながら命乞いを始めた。


『その、なんだ……。上級神を迎えるに相応しい労働環境を用意するなら、特別顧問として私も貴様等に、その……協力してやってもいいぞ…………!』


「「「いや、結構です!」」」



 だって、自分の組織からも見放され追放された無能神だよ!?


 どこをどう評価したら、「ホワイトな労働条件で雇おう」って思考になるのさ!



 そもそも、"特別顧問"って何だ!?


 あれか?


 貴族が商家に融通を利かせるとき、後ろ盾として名前を貸すために「名ばかり役員」として商会名簿に名を連ねる、権威貸しビジネスの真似事か!?



「自分の派閥すらクビになった"無職"に、権威もクソもあるわけねぇじゃん! 冗談は顔だけにしろって!」


『え……………………っ?』



 あっ、思わず本音が漏れちゃった。


 このリアクションを見る限り、やはり<ゴサン>は派閥をクビになった事に気付いておらず、無職の自覚もなかったようだ。



 まぁいいや。


 この際だし、殺す前に"絶望"という名の前菜を与えてやる。






「お前、自分のステータス見えなかったの? 搾取を試みて失敗したとき、きちんと"失敗理由"が表示されていたぞ。派閥のボスから下されたから〜って」


『うっ、嘘だっ!! いや、でも確かにステータスの表記が……』



 うんうん、ようやく気付いたか。


 手持ちの能力が多すぎて全部表示すると邪魔になるため、常時変わらない(と本人が思っている)ステータス情報は、非表示にしていたようだが……


 ちゃんとアンタの職業欄、<無職>になっているからね。



 僕のところで特別顧問(笑)として採用したら、もしかすると<役員>みたいな立派な肩書に戻れたかもしれないけど……残念だったな。


 どれだけブラックな条件でもアンタを採用する気はないから、死ぬまで無職決定だぞ。



「ついでに、旦那業もクビになったみたいだけど……気付いている? お前、婿養子なんだろう? クビになったら、地位も名誉も財産も……全部無くなるな」


『〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!?』



 あらら、婿養子・失業イベントにも気付かなかったの?


 ドンマイ!



 そりゃあ……たとえどんな鬼ババァだろうと、奥さんを置きっぱなしにした派閥で「配下から全財産搾取」なんてやらかしたら……


 被害者のヘイトは奥さんに向くし、スッカラカンの城を攻め滅ぼされて集団リンチされるのがオチだって。



 それを奥さん視点で和らげようと思ったら、とっとと離婚して「アイツとは何の関係もないんです! 一緒にしないで。私も被害者」と言うしかないじゃん。


 なのに何故、「捨てられない」とタカを括っていたんだか。


 そのズレた自己評価とポジティブ思考が、僕には理解できないよ。

読んでくださり、ありがとうございます!


この小説を読んで面白いと思ってくれた、そこの貴方(≧∀≦)

モチベーションUPの為の燃料……ブクマ・評価・感想・レビュー、待ってます!!

作者はお豆腐メンタルなので、燃料に引火させるのはやめてね(・Д・)

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― 新着の感想 ―
今回も面白かった。 事後処理手を抜いたら嫁実家から八つ当たり食らうけど、どうするつもりだろ。 どう考えても流れ弾食らってないとおかしい光陣営も控えてるし、闇陣営はもう腹いっぱいなんだが...
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