表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/22

15ドストライクーカイウス視点

あーもう。こいつ、何で騎士服着てるのに、色気あるの?


反則だろう。


俺、絶対、敵わないわ。


マルルを迎えに行って、マルルを見た瞬間にそう思った。


「参ったなあ。お前、それでいいのか?」

「あら、気に入りませんでした?普通のドレスは胸が出すぎとおっしゃったではありませんか。礼服ですから、全く出しておりませんよ。」

そうだけどよぅ。何?その胸。何で強調してんの?


「ああ、まあ。でも、お前の礼服そんなだったか?」

「腰をドレスに合わせて細く詰めてもらっただけですが。」

…いつもは、ダボっとしてて気がつかなかったのか?



「それだけ?」

「ええ。」


「・・・似合ってるよ。」

「ありがとうございます。」


「行くか。」

「はい。」

ニコリと微笑まれて、クラクラする。



夜会会場までマルルをエスコートする。

会場がざわめく。

あああ。つまらねぇ。正直、夜会とかどうでもいい。この間、顔合わせさせられた伯爵令嬢が、驚いた顔でガン見してるけど、まあ、敵意が無いだけマシか。


まあ、無理だろうなぁ。


マルル、本人はそう思ってないけど、美人の部類。普段が化粧っ気がなくて、自然だが、化粧映えがする。

普段、化粧しないから、地味に見えるだけなんだよ。


赤の口紅が驚く程よく似合ってる。


俺と並んで普通に見える、スラリとした身長で。それでいて、ちゃんと出るとこ出てるしなぁ。横でこいつが笑ってたら、普通は諦めるだろうな。


「カイウス。久しぶりだな。」

リオンが声をかけてくる。

「おお。夜会では久しぶりだな。」

何となくだが、やはり気心が知れる友がいると安心するな。

「こんばんは、マルル嬢。2人の将来が神のご加護を受けますように。」

お披露目式での決まり口上をもらい、マルルと礼を返す。

「ありがとな。」

リオンに言う。フォロー頼むと、心の中で言う。


「君、ねえ。なんとなくわかるけど。マルル嬢にどうしてドレスの一つでも送ってやらなかったんだ?」

ここでツッコむなよ。お前。味方じゃないのかよ。

「こいつが要らないって言ったし。」

つい、返答がぶっきらぼうになる。

社交の場で聞くなよ。


「そうじゃないだろう。次はしっかり贈って、着てもらいなさい。」

呆れたように言われる。

「何でだ?」

何故、今ここで言われないといけない??


「カイウス?見せないのがいいんじゃない。自分のだと表明したいなら、思いっきり飾り立てて見せる事も大事なんだよ。」

リオンの言葉にマルルが困惑してるのがわかる。


「マルル嬢。彼のわがままに付き合っていたら振り回されておかしい事になるぞ。もっと、首根っこを捕まえていてくれ。」

「おい、待て。言いたい放題だな。」

ああしまった。これって、リオンに上手く転がされてるな。


「君は、マルル嬢を壊れ物のように見すぎだ。こんなにしっかりしているのに、社交を制限してどうする。」

いや。わかってる。気がついてるが、手加減してくれ、頼むリオン!!


「君、本当にマルル嬢に助けられているな。マルル嬢、こんなだが根は優しい男だ。どうか、愛想をつかさないで付き合ってやってほしい。」

マルルに向かってニコリと笑うリオン。

おい、お前ー。マルルに頭が上がらなくなるような伏線張るなよ。


「はい。グラート様。これからもよろしくお願い致します。」

マルルが笑顔で答える。


その後、リオンのせいで、俺がマルルを社交に出さずに制限していたと社交界に知れ渡り。

普通にしてても、溺愛していると噂がまわり。


騎士服で連れ回したせいで、マルルに恋する女性の信者みたいなのが現れて。

困る。

マルルは俺の嫁だ。


夜会後、侯爵家に連れ帰りたかったのに、翌日勤務だと即却下された。


煽るだけ煽ってお預けかよ。

再来週の、夜会の後は覚えておけよ。



「リオン!お前、酷いよなぁ。」

「何が?」


「お前、わざと衆目を集めて話しただろうが。」

「そうですが、何か不都合でも?」


「恥ずかしかったじゃないか!」

「ふうん。君、社交下手なんだから、それくらいいいじゃないか。他所の令嬢からマルル嬢を守りたいんだろう?私は嘘は一言も言ってないよ。」


「リーオーンー。」

「何だ?」


「本当に勘弁して。頼む。」

「ワガママですね。」


「あと、男より女の、あのマルルを恋愛対象に見てるヤツらはどうにかして。俺、あいつらマジで怖い。」

「はぁ…。しょうがないですねぇ。過熱しないように見ておきますよ。でも、1番は、君が結婚してしまう事ですよ。さっさと結婚してしまえばいい。」


「んー。仕事がー。」

「結婚したら、家で一緒に居られるでしょう?仕事は、マルル嬢が0団王妃付きに配置換えになればいいんですよ。さっさと籍を入れてしまえばいい。」


「わかった。」

「マルル嬢が子供でも産めば、暫くは、自宅で囲えるじゃないですか。」


ゴホッと、思いっきり噎せた。


お茶飲むタイミングで言うなよ。


わざとだ。絶対、わざとだ。

噎せてリオンにぶっかけてやれば良かったかなぁ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
 回避出来た令嬢は? 後書きにリンク貼れないと気がつきました。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ