ホスペットでの試練 続
「久米さんのすることは一々おかしい。普通の人のすることではない」
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連載私小説 インドへの旅 ホスペットの試練
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チェンナイへ向かう途中?のホスペットにて
「でも万一の時には、この番号で座席がわかるでしょう。それとキップも記念になりますから」
「そういう事が普通の感覚ではない.あんたはインドに来て不幸な人を一杯見てきただろう」
「見ましたよ。足の怪我で、足首がなくなっていたり。可哀相でよほど小銭を渡そうかと思ったのです。でも、そんなことをしていると皆さんを見失っては大変と・・・・」
「そんな話ではない。あんたは充分に幸せなんだ。それを自分は不幸だと思い込んでいる。あんたには自分が見えていない」
「たしかにね、インドの不幸な人と比べれば・・・・」
「僕が注意しても、自分は人とは違うと言うし・・・・」
「・・・・?」
「藁帽子など被って歩く日本人はいない、と注意したら、自分は人とは違うと、そう言っただろう!」
あぁ、そうか。その注意を受けて帽子被りを止めなかったので、腹を立てている?
まさか、そんなことで、と思ったのだが、それが、そうではなかったのだ。田沼は自分の注意に従わなかったことに対して、私を詰ろうとしていたのだと、あとになってわかった。
荷物の件も、最終的には田沼の指示とは違うスタイルにしていた。きっと、それにも腹を立てていたのかもしれない。
夜行列車へ向かうには、時間が余りすぎていた。その長い時間を、田沼は私への個人批難と攻撃に費やしたのである。
「あんたのスタイルは見るのも嫌らしい。そんな格好では、女性はみんな嫌がる。女性から嫌われる。どうして普通の男の格好をしないのだ。髪も伸ばしているし見るのも嫌だ。そんな髪は切ってしまいなさい。いっそ丸坊主になりなさい。坊主になるほうがよほど見栄えがする」
「今の時代、長髪は若者にも多いですよ。第一、日本民族の髪型は長髪ですし、それを女性が嫌がるのなら、それはそれで仕方のないことで・・・・」
「その上、あんたは素直でない。自分の見苦しい殻に閉じこもっている。あんたはそういう陰気でマイナーな悪い性格で生きている。そういうマイナーな性格から抜け出しなさい。自分で自分を打ち壊さないのなら、マイナーな良くない霊気がみんなあんたに集まってくる。あんたが日本で不運なのも、あんたが病気になったのも、友達や親戚から見放されているのも、みんなあんた自身の所為でそうなっている、ということに気が付かないと、あんたはこれからの人生、言い事はなにもないからね」
やれやれ、そこまで言われるとは・・・・
さらに、止むことなく言い続けていた。
「全部、自分に原因がある。それはあんた自身がマイナーな性格と悪い因縁を持って居るからだ。それなのに、それだから、だろうけど、あんたは世の中の全てを否定してみる邪悪な考えを持っている。普通の常識のある人間ではない。普通の人間になろうとしていない。自分は人とは違う、などというのがその証拠だ。僕はこの際、徹底的に言うてやる。あんたの殻を壊してやる。あんたは自分を殻の中に閉じ込めているから、その殻を打ち壊してやらなければならない。これは、僕が高級な霊の立場だから見えるのであって、高級霊に通じている僕の使命でもあるのだ。久米さんも少しは霊性があるのは分かっている。だから一層言わなくてはならない。あんたを僕は打ち砕いてやる。徹底的に壊してやる」
???? なんとも恐れ入った高級霊だこと。
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連載私小説 インドへの旅 ホスペットの試練2
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連載私小説 インドへの旅 ホスペットの試練3
?? なんとも恐れ入った高級霊だこと。
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より 続き
「殻は僕自身で壊し続けて、そして今日に到っていますから・・・・」
一言、抗弁した。親切ごかしで私の殻を壊してやる、など、要らぬお節介だ。
すると、横にいた夫人が、田沼に加勢しだした。
「殻は壊れていない!あんたは殻に籠もっている」
田沼が更に言う。
「どうでもいい奴、と見放したら、こんな事はいわない。放っておく。こうしてきついことを言うのは、あんたの為だからだ。閉じこもっている殻を自分で中から破って出てきなさい。旅行に行くのにも人に頼らず、辞書を持って世界を一人で出て行きなさい。自分で努力しないで人に付いて行くばかりだ。それでは進歩がない。まず一歩を踏み出しなさい。あんたはその一歩を踏み出せないのだ。それで低級なレベルに留まっているのだ」
嫌みたっぷりに、嫌悪感も露骨に繰り返し繰り返し、言い続けて止むことがなかった。
たまりかねたのか、松川が仲介に入った。
「田沼さんのいうことは、一々、もっともなことだけど、僕も、久米さんは自分を変革すべきとは思っているけれど、しかし、田沼さんのようにガミガミと頭ごなしに叱りつけるばかりでは、それが幾ら正論でも、もっともなことでも、言われる立場では聞くことが出来ないものなんだ。例えば、子供に勉強しろ、勉強しろと頭ごなしに叱りつけては、効果が無いのと同じなんだよ。田沼さんの言い方は、子供に勉強させようとして怒っているのと同じなんだ」
やれやれ、やっと、まともな所へ戻れたようだ。
「さすが、年の甲ですね」
と松川に賛辞を送った。
田沼は、自分も若いときに殻を打ち砕かれる体験をしたのだと話した。
「青年時代、道楽の限りで。女遊びその他、デタラメな生活をしていた。それをある人からコテンパーに批判された。メンツも糞もなかった。
人間としてそこまで言われなければならないのかと泣いた。それがきっかけで、見ておれ、と奮起して今までの付き合いも全部捨てて勉強に没頭して、公務員になれた。人間、誰か言うてやる者がいなければ、ダメな奴は、いつまでもダメなままで終わってしまうものだ。だから、久米さんにも同じ思いをさせてやろうとして言っている。自分で殻を破れないでいるから、僕が言うてやっているのだ!」
普通の常識人になれ、それをなんど繰り返し言っただろう。
夜行列車へ向かうまでの長い時間、ホテルのロビーで、しつこく、しつこく、いい続けられた。異常であった。彼の小さな目は引き痙っていた。腹を立てる訳にもいかない。
「僕がダメな人間という事は、自分でよく知っていることで、それを小突き回されてはお手上げです。お説、ごもっともです。しっかり聞いて置きます」
精一杯の受け止めであったが、その「聞いて置きます」の言辞を、今度は夫人が捉えて、選手交代の批難を受けた。
「聞くなんていうことは、簡単なことではないのよ。聞いている? どっちのきくなの?門構えの聞く? それとも耳偏の聴く? 意味が全く違うからね。人の話を人は早々には聞いておれないものよ。聞いていたというのなら、今言われたことを全部言うてみなさいと言えば、誰でも言えない!あんたも言えないでしょう?!それほどきくということは難しいの。簡単に聞いている、なんて言うものではないよ。ほとんど聞いていないはずよ」
私は人から重きをもって見られることは、ない。
大概は、軽く見られて、軽蔑される。
つまり、虐められる人間なのだ。虐めやすくみえるのであろうか。虐めてみたくなるものが何か、私には漂っているのだろうか?
2時間を越える虐めに耐えて、ようやく夜行列車に、松川と二人で乗り込んだ。
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ホスペットから乗り込んだ夜行列車は、予定では23時30分(キップにそう刻印されていた)であったが、実際には、そうとう遅れていたようだ。確か、深夜に入っていたと思う。1時頃であったろうか。
幸い、松川と私は向かい合わせであった。私の席は中段が畳まれたままで快適であった。
予約がないのであろう。もし、途中で誰かが来たら、その時中段を起こせばいい、と松川と話し合って、私は眠剤を飲んで、しばらく、宿での田沼のいびりを反芻していた。
その内に眠りに入った。
松川に起こされたのであろう。かすかに記憶が残っている。私の使用する眠剤は、時には記憶が飛ぶ、とも言われる。そのために米国では禁止されている眠剤だとも。
しかし、例え作用中でも、必要なら起きられるし、その時に不快さや異様感はない。そして目覚めの後の切れがよい。
夜半の旅客の為に、中段の座席を起こして、再度、眠りに入って、夜明け頃に目がさめた。
その時には、既に中段の客はいなかった。横格子の入った窓から、インドの風景を見ていた。私は、バンガロールからチェンナイへ向かう途中の寄り道の観光、としか考えていなかった。バンガロールからホスペットまでよりも、長い列車旅に?は感じていたが、それでも直線コースでの寄り道ではないからだろう、ぐらいにしか考えておらず、まさか、バンガロール~チェンナイのその真逆へ、しかもバンガロール~チェンナイよりも遠くへ行っていた、など、想像もできなかった。
「もう、寝台で使う事もないから、中段を立てよう」
松川の意見でやっと、頭の閊えから解放されて、インドの日の出を見たのであった。進行方向の左側に席を取っていて、その窓から朝日が見えたと言うことは、列車は間違いなく東へ走っている。
もし、バンガロールからホスペットへ向かう途中で朝日を見れば(その時も進行方向の左側)列車は間違いなく東へ向かっていたと分かるのだが、そのときは、朝日をみなかった。当然だ。朝日は反対側だったのだ。
騙されているとは、露ほどの疑いも持たずに、私は昨夜の田沼の仕打ちを不当すぎると、考えていた。霊の高さを誇ると、低い者へ対して、あのような仕打ちが許されるのであろうか。コテンパーに打ちのめしてやるのが、霊の高い者の使命? かれはそう言っていた。
そうではないはず。もし彼が言うように、レベルか低いから引き上げてやろうと言うのであれば、優しさがあるはず。彼のように、憎々しげに軽蔑と憤怒の表情を隠さずに、ありとあらゆる私の欠点・弱点を根掘り葉堀り追求して行くものだろうか?
そして、その問題として取り上げている事柄が、なんという世俗的些末な物であろう。
例えば、私の風体が、女性に嫌われるものだとか、丸坊主にしろとか、辞書一つ持って一人で世界へ旅に出ろとか、あんたは幼稚で世間知らずだとか、見た目を良くして世間並みの常識を持てとか、普通の人間になれ、とか。
一体どこに、霊的なレベルの高い者としての指南があるというのだろう。ことからく世間の基準ではないか。普通の人間になれ? なにかおかしい。
そこで私は、彼は少なからず人格障害者ではないかと疑った。その視点から思いを馳せた。
オフ会で集まったときの彼の異常な一人勝手の饒舌。人に話をさせようとしないで、一人でしゃべりまくる。
まあ、それならそれで、人間の一つの個性というもので、問題はないのであるが、おりおりに「僕は胸のチャクラが開いて」云々と言い出す。文字列が目の前に現れる、と自慢するのだ。過去に一度か、何度か、そこまでは確認しなかったが、そういう異常体験を持っている、ということをしきりに自慢していた。
自分は他の人間よりも霊と超能力に優れているのだと信じて疑わないのだ。
それでもいいだろう。それが何人へ対しても有害とならなければ、多様な人間の一つの個性の内と、微笑んでおれる。
しかし、昨夜は、そういう単純な微笑ましい個性の一つとして見るわけには行かない一面を私へ向けて露呈させたのだ。
中段の座席を立てて、私と松川は向かい合わせで、語らう事ができた。
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<頂いたコメントと返事>
>何だか暗い旅ですね。
>なぜそんなに意見されるのでしょうね。
>久米さんは何も悪くないのに。
僕の参加が、不愉快だった、と、思えます、、
最初の宿泊のホテルを、いくら聞いても、
教えなかった、、
「ピザが取れたら教える」と、しか言わなかった、、
そのピザを取るために、
最初のホテルが必要だったのに、、
それでも、ピザをとったから、
苦々しく思われていたのかも、、
後戻りの出来ない状態になったときに、、
他の人の前で、ほぼ同じような嫌みを
さんざん言われたのでした、、
肩書きも学歴も、語学もなく、財産も何もない、、
それは、霊が低い証拠、と、軽蔑したからですよ、、
または、かれが、極めて低級であったためかも、、
帰国して、彼にメールをおくると、
覚えのない事を言う、と、、
? それで、
あれだけの異常な言辞を記憶していないとすれば、
精神異常者だったのか、、と、思ったのでした、
すると、なにもかも、解って来た、、
霊に取り付かれたり、幻覚を見たりするのは、
精神異常者だから、、
そもそも、そういう物はない!
そう言う物があって、
そう言う物に支配されるから、
人間の世界は狂ってしまったのだ、、と、、
その、狂いの中で、未だに、人間は、
悲惨な殺し合いを続けている、、
苛められる久米こそ、
正しかった、、と、
だから、書かなければならない、と、
孤立無援のつらい中を、頑張っているのです~~
どうか、暖かく見守って下さいね~
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