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読む側だった私が、書く側になるまで  作者: 八坂 葵
『物書き』としての原点のお話

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4/6

第4話 『魔導具師ダリヤ』に導かれ

『魔導具師ダリヤはうつむかない』との出会い方は『本好きの下剋上』と同じ。

 コミカライズ作品を見つけたことです。

 しかもこっちは二巻くらいしかないという。

 ただ、それでも私の心を一番強く掴んだのは、今までの積み重ねがあったからだと思います。


 私の『ファンタジー』に期待する価値は、とても地味なものです。

 人としての誠実さ、深い愛情。

 これに尽きるかもしれません。

『スレイヤーズ』が誠実か? と聞かれると、首をひねらざるをえませんが、たまには刺激的な料理を食べたくなることもあるじゃないですか。

 そこはご愛嬌ということで。


 誠実さと愛情。

 これを満たすファンタジー作品で『魔導具師ダリヤはうつむかない』以上のものを、私は見たことがないです。

「〇〇だってあるよ!」という意見はあるかもしれませんが、それはきっと縁がなかったので、無理に繋いでもたぶん私の心には響かないでしょう。

 本との出会いは縁結びのようなもの。

 出会う運命ならいずれ出会うし、縁がないなら出会わない。

 そんなものだと、私は思ってます。


 話を戻しましょう。

 この作品、話そのものも好きなのですが、何よりも好きな点は、キャラクターたちの息遣いが聞こえてきそうな、当たり前の世界観。

 もちろんファンタジー世界で魔法もあるし、魔物もいます。

 どこが当たり前なの? と思いますが、それでも読んでいると、私自身がキャラクターのそばで会話を聞いており、一緒に世界を経験している錯覚を覚えます。

 この辺言語化できるほど私は頭が良くないので、そういうのは別の人におまかせしますが……。


『本好きの下剋上』で下地が出来ていたので、再度『小説家になろう』のサイトへ。

 そして周回。

 周回話数は良く分からないです。

 何せ連載続いていて、お話は増え続けてますから。

 でも4周はしましたね。


『本好きの下剋上』より少ないじゃん。

 そう感じた方もいるでしょう。

 しかし、出会ったタイミングが違うのが幸いしました。

『本好きの下剋上』はハマった時にはすでに書籍で二十数巻出ており、そんなに買えないよ……と、心が折られたので諦めたのです。


 しかし『魔導具師ダリヤはうつむかない』は、出会った頃でようやく十一巻が新しく出るタイミング。

 これなら頑張ればついていけそう!

 そう、つまりここで私は久しぶりに書籍を購入するという行動に走ります。

 たぶん大学依頼、〇〇年ぶりの書籍購入。

 電子書籍ですけどね……。

 紙こそ至高! みたいなのも分かりますし、私も好きですが、現実問題スマホさえ持ち歩けば好きなだけ、巻をまたいでも大丈夫な電子書籍はとても助かります。


 久しぶりに購入した書籍。

 正直最初は期待してませんでした。

 だって原文は「小説家になろう」にあるんですもん。

 せいぜい分かるか分からないかの手直しくらいでしょ?

 そう思っていた時期がありました。


 ただ、よりによって最初に購入した巻が、私が原作ではっきり覚えてたシーンと、表現が差し替わってるのに気付きます。

 あぁ、なるほど。

 生々しいシーンを、書籍化に合わせてマイルドにしたんだな。

 書籍化ってこういうことかと、少し感動したのを覚えてます。

 もっとも、その後に購入した以前の巻では、生々しいシーンがそのまま使われてたので、よく分からなくなりましたが。


 ちょっと書いてたら、ダリヤファンの戯言みたいになってきたので、ここで止めておきましょうか。

 とにかく私はなろう原作、書籍、スピンオフと、ダリヤの世界に魅せられ、どっぷり浸かることとなりました。


 そして十三感の発売を待つ間。

 私は今か今かと待つ中、あまりに作品が好き過ぎて、


「この作品に少しでも関わりたい!」


 そう思うようになります。

 これは勘違いしてほしくないんですが、私自身は二次創作とかファンアートはしない人です。

 それは原作を歪める行為のように思うからです。

 けど、そういうことをされてる人を否定するものではありません。

 あくまで私自身はということですので、お間違えなきように。


「関わる」といっても、どうしよう?

 直接あの世界を表現しないなら、何をしたら自分が満足できるのか。

 そして自分が出来ることってなんだろう?


 ここから私は高校生の頃に一瞬燃えかけた「執筆」という、もはや燃えカスでしかなかったそれを引っ張り出し、「小説を書く」という行動へ移るようになります。


 とは言え世界観を作ったり、小説のキャラクターを考えたりなんてしたことがない私は、再び諦めそうになりました。


 そこで登場するのが、その頃仕事で使い始めていた生成AI「Chat GPT」でした。

 これに相談持ちかけて設定を固めたら、自分でも『世界』が作れるかも!?


 私の初めてのプロット作成が始まろうとしていました。

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