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読む側だった私が、書く側になるまで  作者: 八坂 葵
『物書き』としての原点のお話

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3/6

第3話 『本好きの下剋上』に捕まった話

 社会人になって何を読んでたか?

 それは『無料マンガ』でした。

 テレビとかでもCMやってたりしますよね。

 この頃はアニメも見なくなってました。

 何故なら一定時間、そこから動けなくなる上、自分のペースで見られないから。


 その点マンガは、自分のペースで見られるし、無料サービスなら色んなジャンルのものから選べます。

 時間の使い方の自由さで、ここに行き着いたのは、とても私らしいなと思いました。


 色々見てきたのですが、まず一つ。

 私を一度活字の世界へ戻した、破壊力の高い作品から。

 それが『本好きの下剋上』でした。

 その時はたしか第一部全部と、第二部の途中までがマンガで読めてた気がします。


 本読みたいだけで泣き出すとか、膨大な読書から得た知識や、お母さんに連れ回された習い事で、革命的な商品を生み出すとか。


「あれ? 意外と楽しいぞ、これ」


 そんな思いで読み始め、無料分が読み終わったところで、私は再度一話から読み返し始めてました。

 いわゆる「ハマった」状態ですね。

 何度も読むけれど、続きが気になる。

 でもお金払ってまではなぁ……。


 そんなことを思っていると、ある日この作品がコミカライズだったことを知ります。

「なろう発」「なろう系」。

 今まで言葉で見たことはありましたが、私のイメージは、なんか男が強かったり、天才だったり、異世界転生したりして、女性からどんどん好かれていく、くだらないマンガのラベリング。

 そういう印象でした。


 まぁ、中にはこういう異色もあるかと思い、続きが気になる私は、久しぶりに活字の世界への扉を開きます。

 それが「小説家になろう」。

 まさか再び開いた先が、電子の世界とは思わなかったですけどね。

 思えば遠くへきたものです。


 そして電子の世界は優しくありませんでした。

 横書きの小説っ!?

 小説は縦書きで読むものだった私からすると、もう違和感しかありません。

 あまりの読みづらさに逃げ出しそうになりましたが、どうしても続きが気になり、なんとか我慢して読み進めました。

 たぶん慣れるまでに三十話はかかったんじゃないですかね。

 その頃にはすでに『本好きの下剋上』の世界にどっぷり浸かり、逃げられなくなっていました。


 元々私は好きな作品を周回するクセがあります。

 それは小説もマンガも変わりありません。

 一度定価で購入した本を売り払い、古本で再購入したこともあります。

 一作品ではないです。

 そんなのが無料で全話読めるなんて夢のような世界を見つけたらどうなるか?


 今確認してきたら、『本好きの下剋上』本編は全六百六十七話あるそうです。

 これの他にSSという短編があります。

 これが、たぶんその頃は五十話くらい。

 足すと七百十七。

 漢数字だから読みづらいですね……。

 これを五周はしました。

 あれこれ計算していくと、一日平均四時間使えるとすると、約六十二日をこの作品に費やしたこととなります。


 もちろん連続で五周ではないので、たぶん半年くらいはかかったんじゃないでしょうか。

 それほどの魅力がこの作品にはありました。

 詳しくは語りませんが、マインの成長譚は私の心に深く刻まれることとなります。

 この思いが知らず知らず湧いてしまったのが、今の私の代表作となる『笑顔を創る魔導具師セレナは、今日も世界をつないでいる』の成長譚。

 気付いたときには「あーーー!」と叫びましたが、時すでに遅し。

 よ、よくあることですよね?



 さて、こんなにどっぷりと作品に浸かったことですし、じゃあ次は何の作品を読もうか?

 こうなるのが自然ですよね?

 でも私はへそ曲がりです。

『本好きの下剋上』が面白かったのであって、『なろう系』への不信感が消えたわけではありません。


 私は再度無料マンガの世界に戻っていくこととなります。

 せっかく登録した「小説家になろう」のサービスも、そこからは一度も開くことはありませんでした……。



 やがて『本好きの下剋上』のことも忘れかけていた頃。

 私は物書きへの道を拓いたと言って差し支えない、奇跡の一作と巡り会うこととなります。

 それが、『魔導具師ダリヤはうつむかない』でした。

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