第2話 『スレイヤーズ』から広がる世界
時は流れて高校生。
悪友のさっちーと同じ高校という、もはや運命のようなものを感じつつ、私は毎朝自転車で高校まで通うこととなる。
そして、高校で恐ろしい施設と出会うのです。
それが……図書室!
なんと『ファンタジー小説』が、たくさん揃えられており、タダで読み放題!
高校一年の一学期、これに気付いてからは、ほぼ毎日何かの作品を借りていました。
おかげで一学期だけで百冊は超えて借りていました。
それ以降は?
いや、私の読むペースと、図書室に本が増えるペースが合わないので、ペースダウンしましたよ。
この頃、主に影響を受けた作品は二つ。
一つが『スレイヤーズ』。
言わずと知れたメガヒット作です。
『ロードス島戦記』がファンタジーと思っていた私は、衝撃を受けます。
女主人公、一人称、地の文でのツッコミ。
今の私の作品の書き方は、ここが根っこにあると言っても過言ではないと思います。
もう一つが『卵王子カイルロッドの苦難』
こちらはご存じの方は少ないと思います。
この作品で影響を受けたのは、限りなく深い愛情です。
いわゆる恋愛のそれではありません。
数奇な運命を背負って生まれてしまった主人公のカイルロッド。
それでも彼には一人の人間として、幸せに暮らして欲しいという願いを込めて、多くの人々が努力をしてきた。
けれども運命には逆らえず……。
カイルロッドは最後、みんなから受けてきた愛情へ感謝をしながら……。
そんな物語だったと記憶しています。
何せ最後に読んだのが大昔なので。
奇しくも、粗暴に突き進む主人公と、限りない優しさで進む主人公という、正反対の二つから影響を受けることとなりました。
この頃一瞬、ほんの一瞬だけ小説を書いてみたいと思ったことがあります。
『スレイヤーズ』の世界観に憧れて書こうとしたのですが、本当に衝動的に思っただけで、何を書きたいかも決めておらず、文字を書く前に終わってしまいました。
せめてあの頃の自分の横に、今の自分がいたら、それっぽいアドバイスが出来たのに……と思います。
あと細かい私的な話すると二話が埋まるほどあるんですが、書くと身バレ間違いなしの話題しかないので割愛しますね。
なので、中学生で開いた『ファンタジー小説』の世界を、高校生では広げていった形になりますね。
……あぁ、一冊だけファンタジー……なのかな?
今で言うBLも読んでましたね。
『炎の蜃気楼』という作品でしたが、今考えるとあんな本を高校の図書室に置いててよかったのか……。
そして大学へと進むわけですが、ここでさっちーとはお別れです。
まぁ休みの日とかはたまに遊んだりもしてましたが、ペースダウンしましたね。
このタイミングで、ほんの少し『ファンタジー小説』――そろそろ『ラノベ』に変わったころでしょうか――との関わりが変化します。
大学では遊びの比重が増え、一人暮らしの友人宅へ何人かで押しかけてゲームをしたり、委員会の仲間とカラオケでオールをしたり、大学・高校どちらの友だちともゲームセンターで遊んだりと、本いつ読むの! という生活でした。
今まで読んできたシリーズものの続き(スレイヤーズやオーフェン、フォーチュンクエストもあったかな?)を読むにとどまり、新規の開拓はほぼしておりませんでした。
なので高校で広がった世界が、一部を残して世界が閉じていき、残った世界だけが深堀りされていきます。
だから未だに『スレイヤーズ』の影響が色濃く残ってるのだと、私は推察してます。
そして社会人となり、慣れないお仕事に体は疲れ、平日は本は無理。
休みは遊びに行ったり、パソコンで遊んだりと、次第に本から離れる生活へシフトしていきました。
やがて小説を何も買わなくなり、私の生活から『ファンタジー小説』も『ラノベ』も消えていきました。
それから〇〇年。
私は意外な形で活字との再会を果たします。




