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現実世界でチートだった男が異世界に行ってもほぼチートだった件  作者: 松本隼龍


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カナリの教室⑦ 男と女の違い その②

「実はこの図からも男女の異性の感じ方が見て取れます。」


ホワイトボードに描かれた女性が舞台に立って男性が客席にいる図を指す。


「観客側(男性)は演目を見て聞いて感じている状態で女性を見ているのが分かると思います。つまり『五感』で性を感じている。一方女性は演目を演じ、演目に見合った異性を観客席から探しているという状態。つまり『場況』あちらの言葉で『シチュエーション』を考えながら性を感じている。」

「(チャル様も言っていたシチュエーション‥。やはりそこですわよね‥。)」

「女性は私が相談を受けた経験上特にだけど『恋』とはどういう状態か?についてまでは考えていない人がほとんど。そのシチュエーションに酔っているだけの人が多い。成長する過程の中で落ち着いては来るし身籠った時に一気に変わるのはあるけどもここ理解してないと後々に後悔する事になる。」

女性陣はちょいと引き気味で驚き、耳を更に傾ける。そこでまた漢字で説明していく。


「あちらの字で『恋』はこう書くんだけどもこの字の上の部分。これは『えき』と読みます。利益とかのえきだね。下の部分は心、つまりこうなりたいなという自分の意中の相手との都合の良い妄想を心に芽生えさせている状態の事。シチュエーションに性を感じてるよねー。このどんなシチュエーション考えてる?って言うのを女性同士で確かめ合ったり楽しみ合ったりしているのが『恋バナ』の正体。男性陣はこれを聞いてどう思うかな?」

「何か‥足を自ら止めているのでは?という印象です。」

「そうだね。『解決』『強化』を求める男性からしたら『時間の無駄』に感じると思う。でも勿論、この状態は男性陣も起こる可能性がある事、解決しにすぐ行くかどうかの違いと割り切る事が肝要だね。」


その恋の字の横に愛という漢字を書き加えて説明を続ける。


「その恋から愛になる為には愛の下の字、これを『夂(ふゆがしら)』というんだけど意味は冬の枯れ枝が絡み合っている様子。それが『足』と呼ばれる下の部分にあると言う事はーー?」

「男女の営み‥‥////」

女性陣はきゃーと一瞬盛り上がる。


「そういう行為に及んでも、上の部分『受け』止められる『心』が出来るのが『愛』というわけだね。その状態に持っていく過程の事を『恋愛』という訳です。」


女性陣から分かり易い!と拍手が起こる。


「注意点としては特に五感で判断する事の多い男性陣に多いですが、この自分の欲望である『亦(えき)』で美男美女だからとか相性が良いからとか欲望のままに行くと、ここに『夂』が下に付いて、『肉体関係だけ』とか『不倫』とかの『変』な関係になる事。変にならない様に相手を見て、ちゃんと受け止める考えを持って相手に向き合いましょう。先程の計画の立て方や精神の舵取りを駆使してね。」


はーい。


「では何故こんな事が引き起こされるのか?心はどこにあるものだったかなマイさん?」

「あっ頭です!」

「そうだね。ではその頭の構造、その中の『記憶』に関する器官について見ていこう。」


俺はホワイトボードに男女2つずつ四つの楕円を描き、左右の脳を表し、赤い線をその間に描き加える。


「この楕円が左右の脳みそ、その間の赤い線が記憶の線。この記憶の線、男性側は細く少なく、女性は太く多くなっている。どうしてそう進化したか有力な説は狩猟で命のやり取りをして恐怖を忘れたい思いから男性は忘れやすく、洞窟内で子供の命を守る為に食べ物の種類や期限など様々な事を覚えていなければならない為女性は記憶を残しやすくする為にそれぞれ進化した説だ。

この男女それぞれの状態から『物事を覚えて』いこうとしたら、男は1つ1つ理解し分けて並べて共通項で繋いで覚える『並列繋ぎ』で覚える。例えばキャル、ジャガンを覚える為に野菜という共通項で繋いで記憶に残すといった感じ。女は覚えるべき物を容量を超えれば『上乗せ』または『上書き保存』で覚えていく事になる。男性は一夫多妻、女性は一途を思い描き易いというのもここで分かる。男性の考え『解決』や『強化』も解決は1つ1つ終わらせる事を並列繋ぎから見て取れるし、強化を考えるのもそれら1つ1つを解決しようと『比較』するから起こる事。女性の考え『共感』と『賛辞』は1つに貯め込める情報で動く為に、守りに入る『防衛本能』と『功績』を求める事になる。『舞台を作りその足場を守る』考えになるわけだね。『独占欲』に変わる事も多い。その舞台の上に情報が乗って来るので次は『場面転換』という形を取る。要するに『お着替え』だ。それに対応する脳なので女性は服飾にこだわる人が多い。恋という『独占欲』が舞台に乗った時、『お着替え』によってそれを他に行かない様守ろうとする『防衛本能』。側から見ている男性陣からしたら『独りよがり』に見えちゃう。見せない為には『演技』も必要になって来る。つまり‥‥」


俺はホワイトボードに描かれた舞台に乗っている女性を指しながらマーカーでカンカン叩く。


「『女性は自分を女優と思っている』という手段になって来るという訳です。」


女性陣はビクっとなりながらも「おーー!」と納得している。 


「こうやって女性が来ると分かると男性陣もきちんと女性陣を見ようと意識しようとしてくれると思う。お互いが見ようと意識する状態が出来上がる。そこでようやくさっきの構図でのやり取りが始まり、結果、次世代の誕生により街や国の継続が成立するって話。」


これらの考えに大きく関わるのはオキシトシン。その研究でオランダの研究を見た時、オキシトシンの排他的行動原理『幸福を守る為に他を排除する考えに至るケース』があった。アドレナリンの後にオキシトシンが出て今ある多幸感を守る為に他を受け付けないという状態だ。寒さを耐える為にアドレナリンを出す地域に多く、男女共に起こりうる事。結果、発展の為の機会を逃して衰退か出遅れを引き起こす例も少なくない。日本の総務省の出している『寛容性指標』の全国データと照らし合わせるとそれは顕著に現れる。本人達は『幸せ』なので幸福度は高く出るが実際は他を寄せ付けないだけ。ジャ◯アンのリサイタル状態でチャンスを逃して自分達は幸せだから悪くないと次世代を減らして苦しめている地域が多々ある。と自分の研究では答えを出した物だ。議会の委員会でも話させて貰ったがポカンとされた。機会に目を向けるという面を作り上げる為にも、このホルモンの作用には目を向けて欲しいものだ。今更且つ余談だけど。


「実際独占欲は女性が圧倒的に強いけどもこういう脳の仕組みから見てみると納得する所も多い。では脳は何をする為に発達した臓器だったかな?あれ?大丈夫?ダル君?」


「正直に言うと頭パンパンだったり、性を考えちゃって頭に入ってこなくなってきてますー><」


あらら流石に性に目覚めたて(?)の13歳にはキツいか。


「もう少しだけ続くから少し休憩を挟もうか。」




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