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現実世界でチートだった男が異世界に行ってもほぼチートだった件  作者: 松本隼龍


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神々の分析とチャルの秘密

祝!100話! ありがとうございます! 皆さんに楽しんで貰えるようにこれからも書いていきます!

「ひと月と経たずに3カ国と縁を結びましたか。流石の手腕ですね彼は。」

ベルレ・トーチはその様子を見て、安心する。

「おーいベッちゃん。どうだい様子は?」

声を掛けて来たのはカナリの元の世界の竜神タツ。カナリに無限水筒を与えた張本人だ。

「タッちゃん。どうもこうもひと月と経たずに3カ国と友好を結んでるよ。大したものだよ。」

「そりゃそうさ。幼い頃から見て来たが自分よりも他を優先出来て自分の悲しみを優しさに変える強さを持って技術なり知識なりを成長させて来た男だ。目標を定めれば力を発揮するだろうぜ。」

「それはそうなんだが、やはり1人になるとフラッシュバックが起こり、危険な状態になるのは変わらず残ってるみたいだ。それだけが嘆かわしいなと思うよ。」

「ふーむそうか。でも従者は付けたんだろう?1人になるって事は少ないんじゃないか?」

「今や従者は4人、付いてくる人は2人の6人だよ。ガサの女王も入れれば7人さ。めっちゃモテモテだ。」

「その面子達が癒してくれる事を祈るばかりだな。あっちでは悲惨だったから陽の目を浴びて欲しいもんだ。」

「天ちゃん(天照大御神)はなんて言ってたの?」

「私の世界であんだけ祈ってくれたのに幸せにしてやれんですまん。そっちでの活躍を祈る。だとさ。」


神が祈っちゃってるよ。どうも出来んかったんかい。


「元はこんなに傷つく様な間の悪いの人生じゃなかった予定だったのさ。それが中学時代の悲惨さと自衛隊時代に恋人を事故で亡くしてから特に狂っちまった。それでも耐えながら前に進んでたんだがなぁ‥。こっちに送って来た時実は女運は良くして送り出したらしいんだけど、この分じゃ逆に負担になって来そうだなぁ。」

女運をよく出来るとか流石女神と言いたいところだが実質言う通り負担になりつつある。

「さっさと誰かと交わって幸せになって貰いたいよ。別に全員でも構いはしない。」

「だねぇ。女性陣の方も見てみようか。」


目の前に映像の玉が現れ、女性陣が一人一人映る。


「イセ・シマ・スズカ 15歳でもうすぐ16歳。カナリの子を産む事に躊躇はない。けど潜在的に魔力を抑えているからか子供は宿り難い身体をしてるね。毎日妄想に耽っているけど知識が足らな過ぎて迷ってる。どうすれば満足して貰えるかと相手の事を思いやれる娘さんだ。」

「うーむ子が宿りづらいのは厳しいな。精神的負担が強そうだ。カナリの負担にもなりかねん。ベッちゃんの力で何とかならないのかい?」

「先天性ならまだしも後天的には難しいな。懐妊するまで頑張るしかないかも。」

「好き好きオーラは凄いんだけどなぁー‥。」


「次はド・メキ。年齢21歳で1番丁度良い年齢。訓練も出来て子作りにも前向き。ただ基本知識が足らないから知的な会話は望めなさそう。今後盤上遊戯なる物の普及には置いてけぼりになりそうだ。」

「その分身体は強いし懐妊はしやすそうだけどな。竜人族と人間族は交わったらどうなるんだっけ?」

「竜人族が産まれるよ。私の世界だからその遺伝子は強い。8割女が産まれる様になってる。」

「8割!じゃあホタ君は希少な存在だったんだな!」

「そう言う事。彼も一族内では引く手数多なのさ。」

「まあ彼女は従者としてもすぐ側にいるし1番大丈夫に見えるけどな。一度斬り合ってるっていうのはネックだけどちょいと機会を与えればたちまちってな感じになりそうだ。」


「サウラ・ディーノ・エンシス 28歳。実際この子が1番焦っているね。年齢のせいもあるけど元々ある不安感もそれを増長している。国王としての重圧をカナリを思う事でカバーしているような状態だね。麻雀の城とか思い切った事をして気を引こうと必死。」

「彼女が1番元恋人に近い容姿なんだろう?年も近いし1番有力候補なんじゃないか?」

「容姿は容姿、思い出しちゃって辛い事もあるようで踏ん切りはついてないみたいだね。でも身体を一度見ちゃってるから揺るぎかねない所もあるかな。」

「あの矢の事件もその隙を狙われたからだし、悩みそうだなぁカナリは。」


「ハルエ 20歳 こちらも適齢ではあるけどもいかんせん主従が違い、主人の思い人に恋慕は無しと言い聞かせてる。その分溜め込んでるものも多そうだけどあくまで主人の合間に可愛がって貰えればって感情の様だね。」

「健気に料理をずっと手伝っているもんなぁ。一度見た物を次すぐに作れるのはカナリを好きでずっと見てるからその副作用ってか。」

「だろうね。でも例の握力で自分に子が出来ても育てられるのか?と疑問のモヤモヤが晴れなくて、自分には資格無しと思ってる。不憫だなぁ。」

「うーむ。強いし家事出来るし忠誠心もあるから家庭向きなんだけどなー。」


「ポーゼ 18歳 刺客として活動してたけど狩猟一族の狩猟欲と資金不足を満たす為に仕方なくやっていた所があって今はカナリの従者として一族をまとめに行ってる。一族が安定すればカナリの旅でも大きな戦力だと思う。」

「矢を放った相手って事で引け目を感じて何でもやっちゃいそうだな。」

「実際スタイルは彼女が1番カナリの好みかもね。忠誠を誓ってくれているのも大きい。」

「有力候補ではあるけど皆よりカナリといる時間が短い分出遅れではあるか。今後に注目かなぁ。」


「ツバサ 26歳 ミヤーザの元戦士長 剣の達人だったけどクオカーフの第二将軍 アーラとの勝負に負け、自分の部隊を生かす為に捕虜となってクオカーフで侍従にされていた。自分を解放してくれたカナリに何か返したい思いが強いが自分に手札が少ない事を嘆いている。」

「剣の強さと侍従を務めていた時の能力でハルエと似た様な能力の状態だけど従者の分こちらの方が接近はし易そうかなぁ。」

「でもちょっと大変かもね。」

「何で?」

「彼女、性欲が強いんだ。」

「あー先走っちゃってやらかしちゃう可能性が高いのか。あの面子の中でやらかすとなると想像したくない事が起きそうだ。」


「シー・ザ・カイ 14歳もうすぐ15歳 ついては来てないけども結婚を宣言するくらいに惚れ込んではいる。魔力はイセに及ばないけども地位はサウラに続く王女という立場。カナリがやりたい事業を人間族側で進める事にも繋がりそうな人物だね。」

「結婚はまだ出来ないし、空回りしそうではあるけど王族としての知識や落ち着きとかはカナリにも好印象だと思う。どうなるかな?」

「年の事を気にするカナリだからね。受け入れる可能性はちょっと低いかもしれない。」


竜神タツは一通り映像を見て考える。

「ふーむ。じゃあ1番近い存在であるチャルはどうなんだ?」

「チャルは‥‥健気に尽くしてるよ。自身の存在を勘ぐられない様にね。」

「カナリの事ずっと見てたもんな。役に立てるとなって張り切ってたけど、自分の事は言えないか。」

「カナリの精神に自分のやらかした事が大いに関わっているのは事実だからね。あの時のカナリの状態を引き戻しかねない。だから全力で『従者』を担ってるよ。」

「そうか‥‥。」


俺たち2人の竜神はチャルをここ神界で預かっていた。今生の別れとなったあの時、カナリが雨を呼んで俺に雨を降らせた。その時チャルの魂は俺の所に来てこの神界でカナリを見守る様になった。カナリが命を断とうとした時にベッちゃんの世界に転移させて欲しいと願い出たのはチャルと亡くなったカナリの元恋人だ。俺もカナリを救いたかったしベッちゃんに頼んだ。新しい世界でやって行くには1人では難しい。よって転生までの条件期間を満たしていたチャルを従者として付ける事になった。だがそのまま猫の姿で魔獣として送り込んではカナリの記憶を呼び覚ます。よって元恋人の魂と融合し猫人族として転生させ、カナリのサポートをし易くし、ベッちゃんの世界で夫婦にでもなってくれればと思っていた。


「性格上こうなっちゃうか‥‥。愛しのご主人様と再会出来て嬉しいだろうに。」


しかしこのままではチャルも周りの女性陣もモヤモヤしたまま。一手投じてみる。


「ベッちゃん。現時点でカナリが女性陣に対して思った事を女性陣に夢として見させるのはどうだい?」

「中々無茶を言うねタッちゃん。でもこのまま進展なく年を経て行くのもせっかく生き延びたのに勿体無いしね。意識付けにはなるか‥‥やってみるよ。」

「ああ頼むよベッちゃん。」


チャル。お前もせっかく転生したんだ。大好きなご主人様と幸せになれよ。

ということでこの夢の話は外伝としてちょくちょく出させて頂こうと思います。そちらもよろしくです!

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